癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

十和田市現代美術館

2008年12月11日 | 登山・旅行
 道の駅・石鳥谷を5:00に出発。雨の中を一路大間を目指して残りの287kmを走る。十和田市で偶然、朝から営業している銭湯温泉を見つけて2晩続けて入れなかった温泉の朝風呂を楽しむ。

 その後、出発前からの予定だった十和田市現在美術館(画像)へ。国内外のアーティストによる建築や空間と一体となった恒久設置の依頼制作によるアート作品が展示されていて、すべてスケールの大きな立体作品ばかりである。展示室に限らず。中庭、屋上、階段室など、敷地内のあらゆる空間で、多様なアート作品が展開され、体験型の楽しい美術館だった。500円は安いと思う。

 大間からのフェリーは、12/1から東日本フェリーから道南自動車フェリーに引き継がれていた。しかも、値段が高くなている上にJAF会員割引も適用されなくなっていた。ちなみに新料金は、6m未満の乗用車16,000円、同乗者(旅客)2,200円。行きは二人で割引もあって14,900円だったが、帰りは18,200円なり。

 函館に着いたら、本州で降っていた雨は雪だったようで、一面雪景色になっていた。18日振りに我が家に無事帰宅。明日からHPの方への山記録の更新も楽しみである。

 旅行中の当ブログへの訪問者は毎日350~400人、閲覧数は毎日900~1000件で推移していました。お付き合いいただいた皆さん、ありがとうございました。

北帰行

2008年12月10日 | 登山・旅行
夜を明かした春日部市の道の駅から下北半島の大間フェリーターミナルまでカーナビを入れたら760kmと出た。高速を利用すれば今日中に着けるが乗れるフェリーはない。明日の13:30のフェリーに乗れれば良いので、国道4号線を北上することに。

それでも今日中に500kmは走りたい。5:30にスタート。途中3ヶ所休んで、予定の500km弱走り、19:00、花巻市の北ある道の駅・石鳥谷に到着。

ところが、近くには温泉はおろか銭湯もないそうだ。昨夜も入浴していないので辛いところだが、これ以上走る元気もない。まあ、ネパールトレッキングに行けば10日以上は入浴できないことを考えればまだマシか・・・。

そばのコンビニの弁当と缶ビールの夕食。あとは寝るだけ。

活火山の箱根山と大人気の金時山

2008年12月08日 | 登山・旅行
今回の山旅の最後は、富士山の南東側に位置し、隣り合う箱根山と金時山。これで富士山を全方向から眺めたことになる。

○箱根山(1438m)〈三百名山〉
 芦ノ湖の東側に位置する三重式火山の総称で、最高峰は神山。

もうもうと噴煙を吹き上げる大涌谷からスタートし、冠ヶ岳に寄って神山をピストンした。大涌谷の観光客は駐車場から溢れるほどいたが、山は下山後一組が上がって行っただけだった。

一等三角点と天照主大御神と刻まれた石碑が設置されている。展望は周りの木が邪魔であまり良くない。主峰の神山より大涌谷から直接荒々しく屹立する冠ヶ岳の方が迫力があり、存在感も強い。

登り、1時間10分。下り、45分。(妻同行)

下山後、名物の黒玉子と温泉饅頭をたべて、金時山へ移動。


○金時山(1213m)〈三百名山〉
 箱根外輪山の最高峰で金時伝説に因む山名である。手軽なハイキングの人気の山らしく登山道もたくさんある。確かに週末と勘違いするほどの賑わいに驚いた。登りで会った人と頂上にいた人を合わせると100人はいたであろう。これまでの自分の山歴で平日に出会った人の数は間違いなくトップである。


国道138沿いの仙石の金時山登山口から登り、公時神社口へ下り、国道を歩いて周回した。

頂上には営業茶屋が2軒もあるのにも驚く。さらに、この山名の由来となる金時伝説の記された説明板がたくさん設置され、標識の上にはかわいい金太郎の金属製の像が鎮座していた(画像)。頂上からは遮るもののない富士山を初めとする360度の大展望もみごと。また、公時神社の上に頂上が見え、境内には金太郎伝説にちなんだ大きな石製のマサカリが奉納されていた。

登り、1時間15分。下り、1時間10分。(妻同行)

下山後、途中で温泉に入り、ねぐらを求めて東京方面へ走る。首都圏には道の駅がなく、藤沢市の24時間営業の大型スーパーの駐車場に落ち着いた。

早朝の愛鷹山と寒かった天城山

2008年12月07日 | 登山・旅行
今回の山旅も終焉に近づいた。残りは簡単な山ばかり4山。それを天気が持ちそうな今日と明日で片付けようと思い、快晴なのに一日中異常に冷えた今日、愛鷹山と天城山に登った。

○愛鷹山(あしたかやま)(1504m)〈ニ百名山〉
 富士山の直ぐ南に位置するいくつものピークを連ねた独立した山塊の総称。最高峰は越前岳。

日曜日でもあり、天城山への移動に時間が掛かりそうなので、妻には車で待機してもらい、十里木高原駐車場を夜明け前にスタートして越前岳をピストンした。

スタート時の気温-7℃。雪のないこの気温は初体験。10cmもの霜柱を砕きながら速足で登る。バックには、朝日に輝く富士山。その左奥には遠くなった南アルプス。頂上からは静岡市の街並みと駿河湾。

下山は、早朝ジョギングのつもりでずっと走って下りた。おかげで往復のコースタイムの半分以下でゴール。下山しても登山口の気温は登る前と同じだった。寒かったがたっぷりと汗をかいた。

登り、1時間。下り(駆け足)30分。(単独)

下山後、天城山の登山口目指して2時間の移動。

○天城山(1406m)〈百名山〉
 伊豆半島中央の東寄りに連なる万二郎岳や万三郎岳の総称で、最高峰は万三郎岳。石川さゆりの歌で有名な天城峠はその西側。

天城高原駐車場から万二郎~万三郎~シャクナゲコースの周遊コースを歩いた。一番南に来て暖かいイメージのある伊豆半島の山なのに、今回の山旅で一番寒かった。頂上でも無風で陽光が当たっているのにやたらと寒くて、初めてフリースの上雨具を着、そのまま登山口まて下りた。

植生がこれまでの山とがらっと変わり、登山口からアセビを中心とした常緑樹が多く、それらのトンネルを潜りながらの歩きが続く(画像)。海を眺めながらの登りでは、伊豆・小笠原諸島の島も見えた。

下山後、以前観光に来たときに食べたわさびソフトクリームと浄蓮の滝目的で天城峠へ。その後、温泉に入り道の駅・伊豆のへそに落ち着く。明日は、最後の箱根山と金時山の予定。

低気圧一過の山伏

2008年12月06日 | 登山・旅行
昨日の嵐が去り、低気圧一過のすばらしい天候の下、南アルプスの前衛峰でもある山伏(やんぶし)(2014m)〈三百名山〉に登った。安倍川源頭部を取り囲むように山梨と静岡の県境を構成する山の最高峰である。

メインコースである新田からの西日影沢コースをピストンした。下の方にはワサビ田があり、結構上の方にまでその痕跡や朽ちた作業小屋があった。

山を構成する岩石がスレートらしく、急登が続くところでも細かな岩屑がしっかりと踏み込まれた平な道でとても歩きやすかった。

頂上からは、富士山はもちろん、南アルプスの南側の山々が直ぐ近くに見えた。山座同定はできないが聖岳や光岳だろうか?(画像)また、すぐ東側の大谷崩の大規模な崩落地形も見応えがある。

天候はいいが風が非常に冷たい。風の当たらない場所を探して、目の前に富士山を眺めながら昼食代を食べた。
登り、3時間05分。2時間10分。(妻同行)

下山後、明日の愛鷹山に備えて道の駅・富士川楽座を目指すが、数日前の旨かった富士宮焼そばをまた食べたくなり、別の店に寄ったが、やはり癖になりそうな味だった。

雨、マッタリ休足

2008年12月05日 | 登山・旅行
全国的に雨らしい。道の駅でのんびりし、近くの身延山の日蓮宗総本山久遠寺へ。広い境内に本堂や五重の塔など荘厳ないろいろな建物が建ち並んでいるのを眺めながら宗教の力の大きさを再認識する。

その後、強い雨の中、山梨と静岡の県境を跨ぐ1400m以上もの高さの安倍峠を越えて静岡側へ抜ける。路上に小さな落石が落ちていてひやひやしなからの運転。明日の山伏登山口に近い今晩のねぐらとなる黄金の湯PAの温泉へ。

13:00からのんびり入浴していたら雷と豪雨になる。峠越えと重ならなくて良かったと胸を撫で下ろす。

ご来光の櫛形山と日蓮宗霊場の七面山

2008年12月04日 | 登山・旅行
今日は、単独速攻で夜明け前から行動して2山を制した。

○櫛形山(2052m)〈ニ百名山〉
甲府盆地の西側に位置する南アルプスの前衛峰。山名は和櫛を伏せたような形に因るとのこと。頂稜部にアヤメが一面に咲く花の名山として有名らしい。

12月10日に閉鎖される池ノ茶屋林道終点登山口まで入ると標高差200mの往復1時間半ほどの山である。妻に車で待ってもらい、夜明け前の6:00にヘッドランプを点けてスタート。

あっけない往復だったが、狙っていたわけでもなかったのに、頂上へ到着したらドンピシャ富士山の左からのご来光(画像)。早起きは三文の得。さらに、これまでで最も近くで朝日に輝く南アルプスの山々を拝んだだけでも大満足。

登り、35分。下り、25分。(単独)

下山後、次の七面山を目指して2時間の移動。妻は往復7時間のコースタイムなのでパスして途中の駅からJRで時間潰しの旅に出た。

○七面山(1989m)〈ニ百名山〉
日蓮宗の霊場として有名な山で、多くの信徒が四季を通して訪れるらしい。とは言っても標高は羊蹄山より100m高く霊場まででも標高差1300mほどとかなり厳しい急登の山である。山名の由来は、山頂直下のナナイタガレの大崩落地形に因るらしい。

表参道登拝口からピストンした。この急峻な山肌によくも幅広で一定の斜度の歩きやすい広い参道を作ったものだと感心してしまう。随所にベンチがあり、途中に宿坊が3箇所。
標高1800mほどにある霊場は敬慎院といい、荘厳な山門やいくつもの立派な伽藍や宿坊が建ち並んでいる。

頂上への道は、さらにその上に続くが、直下のすざましいまでの大規模な崩壊地形に驚く。これほどの規模のものは過去に見たことがない。

頂上の展望は利かないが、途中からは富士山や南アルプスの山も見えた。昨日より暖かくてついつい長居してしまう。10数人に出会ったが、登山者は頂上の一人だけで、あとは明らかに信者とお坊さんだった。

下山後、妻と合流。温泉と道の駅を探してあちこち走る。ようやく温泉に入り、道の駅・とみざわに落ち着く。次の山は山伏だが、明日は全国的に雨模様。2回目の休足日になるだろう。

最高の陽だまり登山・毛無山

2008年12月03日 | 登山・旅行
今日の毛無山(1945m)〈ニ百名山〉は、山梨と静岡との県境に連なる天子山地の最高峰で、富士山の西側に朝霧高原を挟んで対峙する山である。

今回の山旅でこれ以上はないと思われる快晴の下、静岡側の朝霧高原コースをピストンした。標高差1100mの岩混じりの急登の連続。富士山と朝日を背にひたすら我慢の登りであるが、振り返っては目の前の富士山に励まされる感じ。

頂上手前の南アルプス展望台からのみごとな連なりは、これまでにも増してすばらしいの一言(画像)。頂上からは、富士山の右側に見える伊豆半島の山と駿河湾の眺めも新鮮。

無風快晴の頂上は、まさに陽だまりで居眠りでもしたくなるような陽気。45分ほどのんびりする。

登り、3時間10分。下り、2時間05分(妻同行)

下山後、富士宮名物の焼きそばを食べるために反対側へ走る。麺の製法やだしなど独特の工夫があるらしく、これまでに経験したことのない美味しさだった。再び方向を変え、明日の櫛形山へ向かう。

最寄りの道の駅・とよとみに来たら、甲府盆地の南側に戻って来た。近くの高台にある温泉・みたまの湯からの甲府盆地と奥秩父の山並みの展望が素晴らしかった。

○毛無山考
今日の毛無山の由来は解らないが、我が道南にはアイヌ語のケナシに由来する毛無山が5山のほかに木無山と気無山も含めると8山もある。一昨日の三ッ峠山にも同じ読み方をする木無山があった。因みに毛無山は全国に20山ほどあり、今日の山はその最高峰だが、多くはアイヌ語が語源と思われる東北以北に多く存在する。果たして、この山の由来は・・・?
どなたか詳しい方はいませんか?

雨上がりの御正体山

2008年12月02日 | 登山・旅行
御正体山(みしょうたいさん)〈ニ百名山〉は、山中湖の北東に位置する道志山塊の最高峰。「正体」は「神体」の意味で、昔は信仰の山として崇められ、講を作って登山していたと言われる。

四方から登山道はあるが、比較的短い白井平コースを林道終点からピストンした。

夜半から降りだした雨も朝方には上がり、天気予報では9時ごろから晴れの予定。山は見えなかったが天気予報を信じて8:20スタート。天候の回復を期待して、ゆっくりと歩を進める。どきどき上空に青空が覗き陽光は差すすものの最後まで晴れることはなかった。展望もないので、とくに変化もない登山道を黙々と登る。

頂上は、ガスがなくとも、一等三角点の山なのに周りが樹林に囲まれてほとんど展望は利かないようだ。平成16年に皇太子が登った記念プレートが立ち、その時に設えたと思われる似つかわしくないほど立派なテーブルとベンチが鎮座していた。それを二人占めにしてインスタントラーメンを食べただけでそそくさと下山開始。誰に会うこともなかった。

登り、2時間10分。下り、1時間10分。(妻同行)

下山しても、下界も曇ったままで山も見えず。予報はみごとに外れたまま。コインランドリーで一週間分の洗濯をし、途中の温泉に寄り、富士山の裾野をほぼ半周して、明日の毛無山登山口に近い道の駅・朝霧高原へ向かう。山伏峠を越えて山中湖畔に出たら晴れて富士山も見えていた。

○高い?山梨の温泉

山には温泉が付き物。山梨も温泉が多く探すのに苦労はない。価格の面から公営温泉を利用することが多い。しかし、申し合わせたように「地元市民300円、市外以外700円」が多い。差が大き過ぎない?

毎日のことだけに、500円か銭湯料金での価格に慣れている身にちょっと辛い。朝はご飯を炊いて、残りで昼のおにぎりを作り、夕食は外食以外は500円前後の弁当が基本の身には、風呂代はバカにはならない。

しかも、熱いお湯が苦手な自分にも、なぜか温く、浴室が寒いのも共通している。さて、明日からは静岡県に入るが、果たしてどうか?

富士が目の前の黒岳と三ツ峠山

2008年12月01日 | 登山・旅行
例年より雪の早かった奥秩父の山4山を残して切り上げ、少し南下して、今日は河口湖を挟んで富士山を目の前に望む2山に登った。

○黒岳(1793m)〈三百名山〉
まさに河口湖を挟んで富士山と対峙する山である。

快晴の下、御坂峠を越えるいにしえの鎌倉街道へ藤野木側から入り、小川沢川の橋からピストンした。峠までは昔の旅人に想いを馳せながら登る。峠には戦国時代以前に構築された御坂城の遺構が残っているのに驚いた。

峠からは、左手に朝日に輝く富士山と河口湖を、右手に南アルプス~中央アルプス~八ヶ岳~奥秩父の連なりを眺めながら快適な尾根歩きを楽しむ。

頂上の南側に富士山と河口湖の展望台があり、最高の眺望に大感動。(画像)

登り、1時間50分。下り、1時間05分(妻同行)

○三ツ峠山(1785m)〈ニ百名山〉
南面に切り立った岩壁を巡らす三つのピークの御巣鷹山、開運山、木無山が山名の由来らしい。最高峰は開運山で、古くから修験の山として開かれた山である。

妻には、河口湖観光で時間を潰してもらい、一人で表参道コースを達磨石から往復した。ジグザグの急登が続く道端には、古くからの信仰の名残をとどめる遺物が多い。

頂上直下の圧巻はロッククライミングのフィールドとして有名な大岩壁の屏風岩である。岩にそれ用の器具が取り付けられ、今でも賑わっているようだ。その根元を巻くようにして頂上へ。展望は黒岳とそれほど変わらないが、360どの眺望がすばらしい。

登り、1時間40分。下り、1時間10分。(単独)久しぶりの単独行なので、汗を掻きたくて意識的に速足で歩いたら、手持ちのガイドブックの登りのコースタイムで往復してしまった。

下山後、河口湖へ戻り、妻を拾う。途中の温泉で入浴と夕食を済ませ、明日の御正体山の登山口に近い道の駅・どうしに落ち着く。