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仏領アルプスでトルコの登山家の遺体が26年ぶりに発見

2018年10月07日 | 国際
10月7日 フランス・アルプスで行方不明になっていたトルコの登山家ハサン・タルムさんの遺体が、26年ぶりに発見されたと、10月5日、デミルオレン通信が報じました。遺体が身につけていたネックレスで家族が身元確認しました。

 Hurriyet

タルムさんは1992年、21歳のとき、行方不明になりました。今年8月、ある登山家グループが彼の遺体を発見し、イタリア当局がドイツに送り、いま、トルコへの途上にあります。

カイセリ県のサルズ地区に住むタルムさんの家族は、葬儀の準備をしています。タルムさんの従兄アリ・タルムさん(53)は、家族は彼を見つけようと努力をしてきたと語りました。「彼は1992年、ドイツ人の友人とアルプスに登りました。その後、私たちは2人が、頂上へ上る途中で、氷河から滑落したという情報を得ました。それ以来、音沙汰はありません」

このニュースを聞いたハサンさんの父親は、200人の登山家とヘリコプターを雇い、捜索に参加しました。父親は息子を見つけるために、ほとんど全財産を使いました」と、アリ・タルムさんは言いました。

「26年後に、アルプスに登った登山グループが、私の従弟と友人の遺体を発見したという知らせを受けました。彼の遺体は、ドイツ人の友人の遺体とともに、イタリアからドイツに送られました。遺体は氷河の下にあったので、あまり腐敗していなかったそうです。彼が見つかったというニュースを聞いて、私の弟のユスフは、ドイツへ行きました。彼のネックレスで身元が分かったのです」と、アリ・タルムさんは言い、遺体は来週カイセリに帰って来るでしょうと付け加えました。


トルコがギリシャ・キプロスの一方的な行動を非難

トルコは、東地中海でのギリシャ・キプロスの炭化水素の探査に関する一方的な行動を非難しました。

 Hurriyet
ギリシャ・キプロスが一方的に行っている炭化水素の探査活動


ギリシャ・キプロス政府の行動は、島の共同所有者であるトルコ・キプロス国民の天然資源に関する権利を無視していると、トルコ外務省は声明で言いました。「ギリシャ・キプロス政府がトルコ・キプロス人の権利を無視して一方的に定めた、いわゆる許可水域に、国際的な企業を招くことを、わが国は懸念している」

10月3日、ギリシャ・キプロスは、島の天然資源に対するトルコ・キプロス人の権利を無視して、水域を探査する“認可”の入札のために、石油会社を招きました。「ギリシャ・キプロスのこの姿勢は、東地中海の安全と平穏を危うくしかねず、過去半世紀にわたるキプロス交渉がまとまらない、裏のほんとうの理由である」と,トルコ外務省の声明は言っています。

スイスのクランス・モンタナで行われた昨年の会議でも、ギリシャ・キプロスはまたしても、政治的平等をベースにした、トルコ・キプロスとの協力に合意する意志がないことを表明しました。会議は成果がないまま終わりました。

「ギリシャ・キプロスの活動は、国際法からみて、この水域の大陸棚に対するトルコの権利をも侵害している。ギリシャ・キプロスの、いわゆる“許可エリア”は、東地中海のトルコの境界内になる」と、声明文は言っています。ギリシャ・キプロスはトルコ・キプロスの権利を無視し、また、東地中海の大陸棚に対するトルコの権利も侵害しています。

北キプロス・トルコ共和国は、トルコとともに、キプロス島周辺の権利を守るために、天然資源に関する活動を促進します。北キプロス・トルコ共和国とギリシャ・キプロスは、国連の仲介によって何度となく話し合いをくり返してきましたが、再統合問題は未解決のままです。

1974年のギリシャ・キプロのクーデター後、島のトルコ系住民に対する暴力が頻発し、トルコが保障国として介入した1974年以来、キプロス島は分断されたままです。2017年、保障国トルコ、ギリシャ、イギリスの支援でスイスで行われた会議など、近年、断続的に平和へのプロセスは進んでいます。


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