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日本人の設計による「オドゥンパザル近代美術館」がオープンした

2019年09月11日 | 文化
9月10日 伝統的なオスマン建築と日本建築を合体させて設計された「オドゥンパザル近代美術館」が、9月7日、オープンしました。

 Hurriyet

開館式にはエルドアン大統領が参列し、スピーチしました。美術館の総面積は4500平米。建設会社ポリメクスの社長でコレクターのエロル・タバンジャ氏が出資し、日本の有名な建築事務所・隈研吾&アソシエーツが設計しました。美術館はアートの展示のほか、研修プログラムやセミナー、会合、ワークショップにも使われます。

館内には、それぞれ広さや形の異なる9つの画廊と、大きな彫刻のためのテラスがあり、またカフェやショップ、作業場もあります。美術館の中央の四角い塔は、建物の全フロアに1日中、光が入る角度に建てられています。

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美術館設立の基本的な目的は、文化の発展に寄与し、若者たちに文化と美術について関心を持たせることにあります。もうひとつの目的は、美術館を文化のプラットフォームとし、世界中の若いアーティストに発表と研修の機会を与えることにあります。美術館には優れた電子アート集団「マシュマロ・レーザー・フィースト」の作品など、ヴァーチュアル・リアリティのアート作品が展示されます。

四角いブロック群でつくられた建物の設計も見ものです。角ブロックは薄い木材で蔽われています。日本の建築家はオドゥンパザルの歴史的特徴をみごとに活かしています。オドゥンパザルは、19世紀オスマン式の木造の家で知られる歴史的地区ですが、2012年、ユネスコ世界遺産暫定リストに登録されました。古い家のいくつかは修復され、カフェとして使われています。

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美術館の建物にはまた、日本の有名な竹細工アーティスト田辺竹雲斉の作品が取り込まれています。「このような美術館の建設は、エスキシェヒルの土地柄にぴったりだ」とエルドアン大統領は言いました。「美術館によって、この都市はますます魅力を増すだろう。美術館は日本とトルコの絆を強くするだろう。両国は遠く離れているが、共通のハートを持っている」と、宮島昭夫駐トルコ日本大使は言いました。


PKKに子供を奪われた母親の“すわりこみ”はつづく

南東部ディヤルバクル県で、PKKにさらわれた子供たちを取りもどすために、すわりこみをつづける人々は17家族に増えました。

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ソシアルメディアで彼らを支援する声も上がってきました。支援者の中にはアーティストや著名人もいます。家族たちは野党・人民民主党(HDP)の県支部の前で、1週間以上、抗議のすわりこみをしています。「私たちは互いの苦しみを分かち合わなければならない」と俳優のアフメト・イエニルメズさんは家族たちを見舞って言いました。

家族たちはPKKに参加させられた子供たちの帰りを待っています。HDPは、エルドアン大統領と政府に、PKKとリンクしているとして告発されています。「ディヤルバクルの母親たちが無事に子供たちと会えることを願っている」とミュージシャンのジェンク・エレンさんはソシアルメディアで言っています。アーティストのウーウル・ウシュラクさんもPKKを非難し、「母親から子供たちを盗むのは残酷だ。母親たちに呪われてあれ」と言っています。

HDPディヤルバクル県の共同議長は抗議を否定し、HDPを犯罪者扱いする公正発展党(AKP)を非難しました。


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