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シリアの投資家で景気上昇

2014年07月21日 | 経済
7月22日 故国の内戦を逃れてきたシリアのビジネスマンたちがトルコで投資家になり、今年設立された外国資本の企業2331社の中の585社はシリア人がオーナーだそうです。シリアのビジネス・オーナーは有限会社を設立し、トルコの外国資本家として浮上してきました。

 Sabah

トルコの会議所組合と商品取引所のデータによると、2014年の外国投資はシリア人がリードしています。起業の波は、“トルコ政府の支援にたよる貧窮シリア難民”という一般的認識とは正反対です。

シリア人の会社の多くは織物分野、食品、製造業、観光、小売り業などです。免許所得などで問題を起こすシリア人もいます。
トルコ政府は増加するシリア難民を受け入れつづけ、その多くはトルコ政府の援助に依存しています。

「トルコは生活費が高い。それが私たちにとって問題です」と、イスタンブルで小さなビジネスを経営するシリア人アクラム・セルラさん(64)は言いました。「私たちはトルコの皆さんと政府のご支援に感謝しています。私たちは他の都市にも支店を出す計画です」

6月に新たに登録された外国の会社401社の中の91社がシリア人経営で、次がドイツ人の26社です。

大都会のシリア人乞食の急増が社会問題に

100万人を超すシリア難民の流入の対処に当局もお手上げ、地元民のホスピタリティも次第にうんざり気分に変わってきたいま、イスタンブル当局はシリア難民に国境のキャンプで暮らしてもらい、街路から乞食を一掃する計画を考えはじめました。
シリアの内戦は3年を越し、イスタンブルの街路に暮らすシリア難民はめだって増えてきました。物乞いはたいてい女性と幼い子供で、渋滞で止まっている車の窓をたたき、シリアのパスポートをひろげて見せます。

 Sabah
 
いくら難民でも、大都会の歩道の真ん中に幼児や家財道具といっしょに、すわりこんじゃ困りますよね。


シリア難民の多くはキャンプを出て、東南部の町か、イスタンブルやアンカラに来て、友人や家族と安い部屋に住むか、廃屋や公園に住みつき、生活費を得るために、女や子供が物乞いをする者も(物乞いは違法)、安い賃金で働いてトルコの生活になじもうとする者もいます。

「物乞いを止めるよう何度も警告していますが、彼らはやめません。物乞いを止めなければ、行政がキャンプに送るしかありません」とイスタンブルのヒュセイン・アヴニ・ムトゥル知事はロイター通信に語っています。シリア人の立場はあまりに気の毒ではあるが、「住民からも町の乞食について苦情が寄せられています」

「キャンプに行きたい人には、市が費用を負担して必要な物を与え、車に乗せて送っています。水も電気もない都会の掘立小屋を出て、必要なものは供給される難民キャンプに自分から行くシリア人もいますが、多くの人はお金を稼ぐチャンスのある大都会に住みたがります」とムトゥル知事は言っています。


・・・巷で物乞いするシリア移民と商売繁盛のシリア移民。どちらも増えている現状です。なんだか複雑ですね。


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