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ムラト4世のオペラが8年ぶりに上演

2017年11月28日 | 文化
11月30日 「アンカラ国立オペラ・バレー」(ADOB)が、8年ぶりにアンカラで、オペラ「ムラト4世」を上演します。

Hurriyet

このオペラは17世紀のオスマン・スルタン・ムラト4世の物語です。彼の生涯はこれまで映画やTVドラマや演劇のテーマになってきました。今回の「ムラト4世」は、「イズミル国立オペラ・バレー」の監督のハルドゥン・オゾルテンの演出によって、11月29日、初演されます。

新しい「ムラト4世」は、オーケストラ指揮者オカン・デミリシュ作曲、トゥラン・オフラズオール作詞です。8年ぶりに、アンカラのオペラ愛好家たちに歓迎されるでしょう。「ムラト4世はトルコ・オペラ史の基石のひとつです。ムラト4世はトルコを国際的ステージに紹介しました」とオゾルテン監督は言っています。「ムラト4世の歴史的な時代を再現させるのが、オペラをつくるうえで最も苦労しました」

「俳優たちもリハーサルに努めました。アンカラのファンたちに、壮麗な装置と衣装をおめにかけることができるでしょう」と監督は言いました。演出はムラト4世の内面性を描きだすことに力点をおいたと、オゾルテン監督は言いました。ムラト4世は11歳で即位し、29歳で世を去りました。彼は生涯を通じて、母親キョセム・スルタンの圧力の下にありました。

「私たちは、何百人の女性たちにかしずかれて、すばらしい宮殿で暮らすスルタンたちを幸せな人々と思いがちですが、彼らの内面生活はそんなイメージとは異なるものでした。私たちはムラト4世が受けた母親の圧力や死の恐怖を検証しました。彼が残忍なふるまいをしたのはなぜか?彼の内面生活に、なにが起こったのか?」とオゾルテン監督は言いました。

「オペラは通常、非常に高価です。チケットはヨーロッパでは100から200ユーロしますが、このオペラのチケットは30~40トルコリラです。オペラ好きでない方も、足を運んでください。きっと心に響くものがあるでしょう」と監督は言っています。

・・・17世紀オスマン帝国史を読んでから見たら、おもしろいと思います。


トルコとEUがアンカラで対テロ会談を行った

11月28日、アンカラで、トルコとEUが対テロ会談を行い、過激主義に対抗し、テロの財源と、組織犯罪とテロの結びつきを絶ち、正義と法の施行のための協力を強化することで合意しました。

Hurriyet

トルコ政府は、非合法組織クルド労働者党(PKK)と、革命人民の自由党/フロント(DHKP-C)、フェトフラー・テロリスト組織(FETO)に対する対策を中心とした会談に、EUの対テロ担当のジル・ド・ケルシェ委員を迎えました。

イスラム国(ISIL)戦闘員の不法渡航を防ぎ、情報を充実させるための協力も、会談の議題になりました。ヨーロッパにいるPKKの活動家をテロ対策の最優先議題と考えるトルコは、彼らの活動とPKKのシンボルの掲示を禁じるよう求めました。

ケルシェEU委員はトルコ国家情報局(MIT)のハカン・フィデン局長と大統領府のイブラヒム・カルン報道官とも会談しました。


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