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ワクチン・チームが僻地の村々に

2021年03月01日 | 国内
3月1日 氷と雪に蔽われた道をたどって、ワクチン・チームが僻地の山村を訪れています。政府は今後の3か月で、国民の60%に対コロナ・ワクチン接種を行おうとしています。

 Hurriyet

2月26日、医療従事者たちは、苦労してギュミュシリュ村に到着し、高齢の村人たちにワクチン接種を行いました。ギュミュシリュ村はシワス県の県都から230キロ、人口350人の小村です。「ここまで来るのは大変なチャレンジです」と「シワス保険サービス」のリュステム・ハスベク博士は言いました。「ごらんの通り、地理も、気候も厳しいところです」

トルコは1月14日に、中国「シノヴァク」社のワクチン接種を始め、いままでに820万回の接種を行いました。ワクチンは28日間おいて接種されます。政府はファイザー・バイオンテク社のワクチンもオーダーしています。

ファフレッティン・コジャ保健相は、トルコは5月末までに、5250万人に接種することを目標にしていると言いました。現在までに、トルコ全国民8300万人の約10%が、少なくとも1回目の接種を受けました。医療従事者、高齢者が最初に接種を受けました。

Hurriyet

「私は病院に行けません。心臓が悪く、車は乗り物酔いします」と、ギュミュシリュ村の住人ゼイネップ・イーイトさん(70)。「お医者様が私たちのために来てくださいました」

エルドアン大統領は3月1日、コロナ規制の緩和を発表するでしょう。政府は県ごとに状況を査定し、レストラン、カフェ、その他のビジネスの再開を許可すると言っています。週末と週日夜の外出禁止も緩和されるでしょう。


バイオンテック社の設立者2人にドイツ最高勲章が授与

ドイツのフランク=ヴァルダー・シュタインマイアー大統領が、2人の科学者ウーウル・シャヒン氏とオズレム・テュレジ氏に、ドイツの功労勲章を授与すると、大統領府が発表しました。

 Hurriyet

シュタインマイアー大統領は来月、ベルヴュー宮殿で行われる授与式で、シャヒン氏とテュレジ氏に、ドイツ連邦共和国第十字星勲章を自ら授与するでしょう。

「オズレム・テュレジ氏とウーウル・シャヒン氏は、医学研究をみごとに実用化させた」と、大統領府は声明文で言っています。「両氏はmRNA技術の分野で、世界的に認められた能力と、たゆまぬ努力によって、コロナウイルスに対するワクチンの開発に成功し、短期間にその使用の認可を受けました。両氏はコロナウイルス・パンデミックの阻止のために決定的な貢献をしました」

ドイツ連邦共和国功労勲章・大十字星勲章は、国家に貢献した個人に与えられる最も権威ある勲章です。大統領府の声明によれば、アンゲラ・メルケル首相も、3月19日の式典に出席するそうです。シャヒン氏も、テュレジ氏も、1960年代にドイツに来たトルコ人移民の子として生まれました。

シャヒン氏とテュレジ氏が2008年に設立した製薬会社「バイオンテック」社は、アメリカのパートナー「ファイザー」社とともに、世界初の有効なコロナウイルス・ワクチンの開発に成功しました。


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