「そろそろ花粉飛ばしますけど、いいですか?」と快晴☀️のなか杉の木が宣言している2月24日。
宙組の博多座公演のライブビューイングに行きました。
ご贔屓さんたちは退団してしまったとはいえ、やはり行く末が気になる宙組です。
しかも愛月ひかるさんがまさかの専科異動で👀‼️宙組生としては最後の公演です。
1年前に『不滅の棘』で主演している愛ちゃんを観ているだけに・・・今回の異動はちょっと受け入れがたい気持ちがあるのですが、覆せないことを嘆いても仕方がありません。
「愛ちゃん、ずっと応援するよ❗️✌️」の気持ちを込めて、いざ❗️ライブビューイングです☺️
★『黒い瞳』
初演の月組、雪組の全国ツアーとも、映像でも観たことはありません😢
ただし、なんとなくストーリーは知っています。初演の紫吹淳さんの休演の代役は、新公で紫吹さんの役だった大空祐飛さんだったというエピソードもありましたね。
博多座メンバーは適材適所で、みなさんはまり役だったと思います。
ゆりかさん(真風)のニコライ。
最初は僻地に赴任するのを嫌がっていた貴族のぼんぼんという雰囲気がありありでした。
それが様々な出会いや事件によって成長していくニコライの成長物語でもありました。
軍服も似合うし、緩急つけた立居振舞もきれいだし、歌もばっちり😃✌️
まどかちゃん(星風)はマーシャ。
表向きは大尉の娘ですが出自はコサックの拾われた娘。
まどかちゃんが等身大で演じられる役です。
ニコライとマーシャが恋に落ちていく様子は瑞々しく、エカテリーナ二世に必死に懇願する様子はいじらしいのだけれど利発そう。
華やかな髪飾りをつけられない分、なかなか髪型(鬘)に凝っていたと思います。
愛ちゃんはプガチョフ。
実在の人物です。
反乱の首謀者として処刑されたのが1775年ということは、同時代のフランスではルイ16世が即位してまもなくの頃ですね。
プガチョフがニコライから毛皮の外套をもらい、「おまえの気持ちが嬉しい」「必ず恩は返す」と言っているあたりから、プガチョフの度量の大きさになんだかぐっときました。
この時のニコライは貧しいコサックに礼というより施しをしたくらいの気持ちなのですよね。
それが、ふたりして馬車(馬橇?)でマーシャを助け出しに砦に向かう頃には、ニコライはロシアの情勢を見据えてプガチョフに意見できるようになっているし、プガチョフのほうも引くに引けない状態になっていることを話し・・・
この場面は『黒い瞳』の名場面ですよね☺️さすがに私もこの場面の映像?写真?は見たことがありました。
お互いを「先生」「大将」と呼び合っているのもいいですね。
愛ちゃんの歌、上手くなっていますよね。
“性格俳優”と言ってしまうと、まだ頂点✨の可能性がある愛ちゃんには失礼ですが、こうした役は愛ちゃんはすごく上手い✌️
「ルキーニ役者はトップになる❗️」というジンクスが当たってほしいなあ。
機を見るにすばやく保身に長けたシヴァーブリンは桜木みなとくん。
目付きが怖かったです。
うーん、童顔なのがこの役に関しては惜しいかな?😵
エカテリーナ二世は純矢ちとせさん。
上級生らしく貫禄があって、自然に高位の人物を演じていました。
回りのご婦人方を含めて、ドレスがすてき。
『白夜の誓い』でもせいこさんはエカテリーナでしたが、たぶん同一人物ですね😉
ニコライの世話焼きのじいやが寿つかささんで、騒々しいけれどコミカル。
マーシャの父のミロノフ大尉が松風輝さんで、母が美風舞良さんで、ふたりとも自然に両親役がはまっています。。
この両親ならばマーシャはのびのび育ったなあ、という感じ。
まっぷーは後の場面でロシア軍の将軍もやっていました。
ミロノフ大尉の副官の中尉が星吹彩翔くん。
隻眼で黒い眼帯をしてます。
もんちも上級生になったなあ。
軍を裏切りコサック側につくマクシームイチが蒼羽りくくん。
精悍でした。
それなりに見せ場がある役で良かったです。
トリオの3人(和希そら、秋音光、優希しおんくんたち)が進行役となって説明してくれるので、わかりやすい話の運びだったと思います。
主題歌とは別にロシア民謡の「♪黒い瞳」が効果的に使われています。
たぶん、マーシャの瞳が美しい黒い瞳、という設定なのでしょうね。
3分割されている宙組の、誰がどのチームかあまり良く分かっていなかったのですが・・・
この人数でもレベルの高い舞台だと思いました。