夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

『 幕末太陽傳 』

2017-07-21 23:09:35 | 宝塚観劇つれづれ

7月11日 13時30分の部。

やっと観てきました。

一足先に観ていた友人から絶賛の声を聞いていましたので、とても楽しみにしていました。

すごく面白かったです‼️

ストーリーは、3つの落語を組み合わせているということで、これも友人から、観劇してからYouTubeで落語を聴いてみるといいよ、とご指南いただきました。
で、落語はまだ聞いていないのですが 、熊野権現のお札の意味とか、烏を殺してぬしと朝寝がしてみたい、の意味は、非常にうっすらですが、予備知識を仕入れていったので、それだけでもだいぶストーリーの理解の助けになったと思います。

ちぎちゃん。
この人は存在自体が癒しだなぁと思っていたのですが、プロ中のプロだなと見方が変わりました。
ものすごく緻密な計算をして努力を重ねて演技をしているのだけれど、それを微塵も感じさせない自然体。

それで、雪組自体の芝居のレベルが高いのだわ。
個々のレベルはどの組の生徒さんもそんなに差はないと思うのですが、組の力が雪組は高いのです。
その場の出演者全員が、台詞のあるなしに関わらず、その場でまず求められている芝居をしている。
だから観ていてとても気持ちが良かったのでした。

多くの男役さんに、役がついていたのも良かったと思います。
娘役さんは、役が少なくて気の毒でしたが……

おそめ のみゆちゃんは役にはまっていたと思います。
みゆちゃんは、最後の役がお女郎ってどうよ?な見方もあるでしょうが、やっぱり上手いと思いました。
品川生まれを江戸っ子と言っていいのかはわかりませんが、観ていて気持ちが良い気っぷの良さでした。
あのけばけばしい着物も着こなしていましたね。

こはる の星乃あんりちゃんは、おそめとちゃんと張り合っている女郎だと、ちゃんと観客に納得させてくれました。
可愛いし💕
どこかでトップ娘役にさせてあげたかったですね……

怪演(←もちろん誉めています!)はおくまさんの舞咲りんさん。
この方は作品ごとにパワーアップしていますね。
こういう演技ができる女役さんは貴重だわ。

で、男役さんに戻って。

今回で退団の鳳翔大くんは貸本屋の金造。
最後の役なのに「ゲスだから死んでもかまわない」とかさんざんな言われようの金造さんですが、大ちゃんは楽しんで演っていますね。
舞台上手で死装束で、自己陶酔?して踊るところ、銀橋でのおそめとの芝居等々、楽しく観れました。
これで、とりあえず助かりました〜で終わったら、すごく後味が悪いのですが、棺桶に入って相模屋の前で一芝居打つという場面があることで、笑い話にできるのだと思います。
大ちゃんの役では『華やかなりし日々』や『星逢一夜』、忘れてはいけない『るろ剣』の左之助が印象的でした。


もうひとりの退団者の香綾しずるくんは、長州藩の鬼島又兵衛。52歳ですね。
こはる を膝枕させようとする時の、オヤジっぷりがすごい。
がおちゃんは芝居が上手いです。
以前の雪組の記事にも、がおちゃんが良かった!とかなり書いたと思います。
『銀二貫』と『ケイレブ・ハント』のがおちゃんが好きでした。
退団、惜しいですね。


だいもんの高杉晋作は、出番はそんなに多くなかったけれど、三味線片手に唄うところが好き。
それとちぎちゃんと2人での銀橋での芝居が、お互いに相手を認めている感じがあって、いいな、と思いました。

息子の徳三郎の咲ちゃんは、こういう役が似合っていると思いました。
久坂玄瑞の翔くんは、きりりとしてカッコよかったけれど、役不足だなぁ💧
長州藩士では、煌羽レオくんが目をひきました。
大工の長兵衛さんのまなはるくんは、いつの間にか、こういうおじさん役もちゃんと嵌るようになっていたのですね。


ストーリーは、“ 江戸庶民の幕末 ” に、やんちゃな長州藩士たちが絡み、ちゃんと自然な流れだったと思います。
最後の墓場の場面だけはなくてもいいかな、とは感じましたが。
その前の、佐平次が眠っている(眠ったふりをしている)おそめに語りかけるところが、ものすごく良かったので、このままラストに突入してほしいと思ったので。

音楽が、デキシーランドジャズ風やタンゴにアレンジされているのも、ワタシ的にはポイントが高かったです😀
例えば、「金比羅ふね船」を普通に唄っていて、そこからジャズっぽくなっていく流れとか、いいなと感じました。

トップコンビの退団公演としては題材がどうよ?な声もあるとは思いますが、最近ではいちばん楽しめましたし、ちぎちゃん率いる雪組でしか出来ない作品だと思います💕





コメント (2)
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