『遺体 明日への十日間 』
岩手県釜石市。
大津波の犠牲となった人たちの遺体安置所となった体育館での3月11日からの10日間。
当時の克明な取材を元に、作られた映画ということです。
出演:西田敏行 / 緒方直人 國村隼 酒井若菜 佐藤浩一 沢村一樹 志田未来 筒井道隆 柳葉敏郎 他
遺体は死体ではない。
本当に限られた物資と場所しかない中、遺体に語りかけながらその姿を整え、本当に簡素だけれど祭壇を設え、出来るだけきれいに保とうと清掃し‥‥
ボランティアで来てくれた僧侶が、声がつまってお経が上げられなくなる‥‥
あまりのことに息をのむシーンも数多ありましたが、現実はもっともっと過酷だったのだろうと思います。
俳優さんたちも、丁寧に丁寧に演じているようでした。
映画を見終わって当時のことをいろいろ思い出しました。
山形県は被災県ではないので、火葬場で震災の犠牲者の火葬を受け入れたとか、仙台との間の直通バスは早い時期に復旧したので、宮城県から生活必需品を買い出しにくる人たちがたくさんいたこととか、ひっきりなしに上空を飛んでいた航空機の音とか。
2年たちましたが、まだ約10000人の方々が、山形県に避難してきています。
震災で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
そして、一日も早く、家族揃って安心して暮らせる日がきますように、願ってやみません。