月組公演を観てきました。
きりやんの退団公演ですから、是非とも観たかったのです
まず、開演アナウンスがオモシロイことになっていました。
まさおくんが「携帯電話の電源は切りましょう」等のアナウンスをしたあと、きりやんにバトンタッチしていつもの開演アナウンスになっていました
さて、肝心のお芝居はというと‥‥
昨年『英国王のスピーチ』という映画を見て目頭を熱くしたわたしは、エドワード8世にはあまり良い印象を持ってはいませんでした。
また、Wikipediaなどで調べても、エドワード8世とウォリス・シンプソンの後半生はあまり共感できるものではありませんでした。
しかし
きりやん演じるところのデイヴィッド・ウィンザー(後のエドワード8世・在位1936年1月~12月)は、〈プリンスチャーミング〉というニックネームがぴったりの愛すべき人物でした
生き生きしたきりやんらしい口跡に、『ミー&マイガール』のジョン卿や『マジシャンの憂鬱』のボルディジャール殿下を思い出しました。
皮肉的な台詞も多く、デイヴィッドの心情がよくわからない部分もあったのですが、(それは脚本の問題?いやいや、私の理解力の問題でしょう)最後にきりやんらしさを発揮できる作品で、良かったねと思いました。
デイヴィッドの「私には何が許されているのだ」というような台詞が、印象深かったです。
まりもちゃんのウォリス・シンプソン夫人という役も、まりもちゃんらしさを発揮できた役だったと思います。
どの衣装もお似合いでした。
きりやんにしろ、まりもちゃんにしろ、「えこういう役」というような意外性のある役も、観ていて興味を惹かれますが、退団公演にはやはり、本人の持ち味を最大限に生かせる役(宛て書きの役)がいいな、と思いました。
今回の脚本は、主要キャストはすべて宛て書きのようで、観ていての安心感は、確かにありました。
(以下、続く予定です…)