Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

中古の一軒家、いいなぁ。

2009-03-09 23:19:39 | 日常
日曜日は、群馬県桐生市へ。なつかしい。
教員時代の思い出とプライベートの思い出、たくさんつまった街。
桐生は東京のベッドタウンでもなく、地方にありがちな中途半端な田舎ではある。でも景観を考えずに巨大ショッピングモールが建ってしまうような風情のない田舎ではないのがいいところ。「まち」としての気品を失っていない街なんだな。古くから織物の街として栄え、のこぎり屋根の織物工場も点在する。自然や建物の景観がどこかノスタルジックで、雰囲気がいい。わずかに残る古い町並みと、ややシャッターは多いけれど昔ながらの商店街。寺と、神社と、学校。清流と、緑の山々。渡良瀬川と桐生川。わたらせ渓谷鉄道。いいなぁ、桐生。

そんな街で、古い一軒家を借りて住んでいる友達。そこに泊まりにいった。
いってみると本当に「家」だったのでびっくり。一人暮らしのアパートやマンションとは話が違う。一人でも「家」をかまえているところがなんだか素敵。縁側、庭、応接間、廊下、、、わ、2階もある!つるつるピカピカのかっこつけの家具ではなく、自分好みの古い家具、味のある古民具を見つけてきては暮らしの中に取り入れていく彼女。でも彼女にしたらこの古さもまだもの足りないらしく、「もっとうーんと古いのさがしてるんだけどね~」と。きちんと暮らしをしている様子がひしと伝わってきて、とても気持ちのよい滞在だった。

それにしても。
背筋のびますね、一軒家。
マンションに暮らしていると、冬でも暖房つけなくてもあたたかいことがある(密閉されているからか、部屋が集合しているからか)。かなり寒がりの私にはそれはありがたいことで、一軒家の寒さが大・嫌・いでした。でも、今回はなんだかそのピリっとした寒さが心地よかったのです。部屋から部屋への移動とか、寒い廊下とか。冷たい空気がなまった精神をピシッと統一してくれたんでしょうか、背筋がシャンとのびるような気がしました。


この家おちつくよ~!