サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

ジョージ・フロイド事件の余波

2020-06-02 08:01:22 | 日記

アメリカで黒人男性が警官に殺された事件は世界中に衝撃を与えた。フットボールではドルトムントのサンチョがゴール後にユニを脱いで、Justice for George Floydとうシャツを掲げた。非白人のサンチョにも他人事ではない事件なのだろう。

 

さて筆者の職場には11人のパーマネントスタッフがいて、実に多様に人種構成である。アフリカ人が4人(ナイジェリア人が2人、ジンバブエ人が1人、エジプト人が1人)、韓国人、フィリピン人、日本人(これは筆者のこと)、オージー1人(イタリア系だから純粋なオージーではない)、アボリジニ1人(オージーとのハーフだかクオーターだか)、ネパール人1人、インド人1人である。

 

派遣会社から来る連中もいて、インド人とナイジェリア人が多い。お分かりのように白人がほとんどいない。個々の人間関係もあるだろうが、11人もいれば当然グループというか派閥ができる。黒人さんたちは彼らだけで群れる。プライベートなことも含めてアフリカ人スタッフの連携は強い。

 

先日ジョージ・フロイド事件のニュースをテレビのニュースで見ていると、アフリカ人スタッフが非常に感情的に怒っていて、こんなことがあって言い訳がないと怒りを爆発させていた。世界中の誰がみても、警官に拘束されて路上で殺されるなんてあって言い訳がない。

 

よくあることだが、業務面、労務面で何かしらの不利益が自分に降りかかってくると、アフリカ人のスタッフは人種による差別であると申し立てることが多い。オーストラリアは移民の国なので、人種差別に対して表面的、特に職場ではナーバスなトピックであり、管理職は特に注意する。公的な何とか委員会にでも訴えられたら面倒だからだ。

 

アメリカのように人種差別が長年の歴史にこびりついている国と比べれば、オーストラリアはまだましな国ではある。しかしサンチョの抗議のシャツを見ていると、トランプはこの問題を正義をもとに解決しなければとんでもないしっぺ返しをくらうのだと思う。