サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

クレイグ・フォスター

2020-06-27 08:18:44 | 日記

元オーストラリア代表でSBSテレビのフットボール解説者のクレイグ・フォスターが18年間のSBSでの務めを辞めることになった。フォスターは1969年生まれで、ヨーロッパではポーツマスとCPRで合計3シーズンプレーしたことがある。MFとして代表でも1996年~2000年の4年間で29キャップ、9ゴールだった。選手としての成績は大したものではないが、その才能は解説者として開花した。

 

戦術に詳しく、的確な解説は論理的で実に面白かった。フットボールへ情熱も絶大で、特に草の根からのオーストラリアのフットボールの底上げを提言し続けた。以前、ワールドユースへの出場権をかけたアジアユースの大会で1次リーグ敗退したユース代表監督に、結果がでなかったのだから責任を取れとライブ放送で迫り、その監督と大喧嘩になったことがある。結果的にその監督は更迭されたが、日本のメデイア、特にテレビの解説がここまで言える人はいない。

 

フォスターは人権問題活動家としても有名で、アムネスティの難民問題大使も務めている。2019年にオーストラリアのローカルフットボールの選手であるバーレーン人が、バーレーン政府からの拘束依頼を理由にタイで拘束された事件があった。フォスターはこの事件に反応して、フットボールファミリーを動かしてFIFAに直訴した。

 

つまりクレイグ・フォスターはフットボーラーでも解説者でも人権活動家でもあり、高い見識をもつ男である。SBSテレビの後はどのような活動をするのか知らないが、日本でもフォスターのような解説者が出てきて欲しい。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿