サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

ケビン・マスカット

2020-06-06 08:47:35 | 日記

元オーストラリア代表のケビン・マスカットがベルギーのシントトロイデンの監督に就任した。UEFAがマスカットの監督ライセンスを認めていたなかったので、1年間はクラブスタッフだったがそれがクリアになり、監督への昇格となった。

 

ベルギーにも監督候補はいくらでもいるだろうが、どうしてオージーのケビン・マスカットなのか不思議である。マスカットは2009-2013をメルボルン・ヴィクトリーでアシスタントコーチ、2013-2019を監督として指導していて、監督時代には2回Aリーグを制覇している。本田が在籍していた時の監督でもある。

 

指導者の経歴をみれば、成績を残しているし監督業も長い。筆者には監督としてよりも代表選手だったころのイメージが強い。今は46才にしてツルッパゲのスキンヘッドだが、若いころは肩まで長い髪をなびかせて恰好よかった。いつのまにか禿げ始めてスキンヘッドになってしまった。ペップ・グラデイオラと同じである。

 

1994年のアメリカWCの予選、オセアニア代表のオーストラリアは南米5位のアルゼンチンと大陸間プレーオフをH&Aでした。1試合目はシドニーで1-1、2試合目はブエノスアイレスで1-0かなにかでアルゼンチンが勝ち、アルゼンチンがWC出場権を得た。

 

シドニーフットボールスタジアムでの1試合目のアルゼンチンのゴールはマラドーナの右サイドからのアシストをバルボがヘッドで決めた。マラドーナが右サイドをドリブルで突破して、一旦は止められたがそれを振りきって見事なピンポイントクロスをあげた。この試合にはバチスチュータも先発していた。

 

オーストラリアのゴールはにゴール前のこぼれ玉をオレリオ・ヴィドマーが押し込んだ。この同点ゴールでオーストラリアの希望は首の皮一枚つながった。マスカットはこの時代の選手である。ちなみに現在のオーストラリア代表監督のグラハム・アーノルドもこの試合に先発していた。

 

ケビン・マスカットがシントトロイデンをリーグ戦の上位の常連になるようにできるかどうかは未知数だが、彼をわざわざオーストラリアから呼び出したクラブの視点に感心した。