終息しそうでしないのがコロナウイルスである。オーストラリアでは6月後半になってからメルボルンのあるヴィクトリア州で新規感染者が増えだした。昨日の新規感染者は全国で３０人だったが、この内２０人がヴィクトリア州だった。残りの１０人はシドニー国際空港での到着者だった。つまり市中での不特定多数からの感染はメルボルンのみで起こっている。
また6月１日以降のオーストラリアでの新規感染者は３３４人で、内２４１人がヴィクトリア州である。つまり７～８割はヴィクトリア州ということになり、これはもう第2波と呼べるだろう。メルボルンでの政府の対策は、レストラン、パブ、図書館、博物館などはオープンしているが、最大２０人までしか入場できない。シドニーではすでに５０人までOKである。
２０人程度の感染者で大騒ぎしている感はあるが、これが普通の反応だろう。翻って日本はどうだろうか。東京では毎日２０－５０人くらいの新規感染者がでているにもかかわらず、政府も都も何の対策をしていない。強いていえば都庁を赤くライトアップしただけ。愚の骨頂である。
どの国を見ても行動制限を緩和すればダラダラと感染が増えてくる。これはもう防げないことかも知れない。特に国外からの入国者は厳しく制限しなければすぐに漏れてくる。日本ではオーストラリア、ニュージーランド、ベトナム、タイの4か国からの入国を緩和するようだが、どんなに制限をつけてもこれは時期尚早である。少なくとも今年いっぱいはやめるべきだ。
トランプからの要求でアメリカからの入国を緩和したりすれば、もう一巻の終わりだろう。