サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

ナスリ

2020-04-20 16:38:03 | 日記

ナスリが所属クラブであるベルギーのアンデルレヒトを解雇される。活動中断中にもかかわらずクラブにことわらずに勝手にUAEに行ったという規定違反を問われた。ナスリらしい行動である。ナスリと聞くとトラブルメーカーという印象が強い。そして清武をセビージャから追い出した男である。

 

2004年からマルセイユでの4シーズン、アーセナルでの3シーズン、マンCITYでの5シーズンの合計12シーズンはリーグ戦でのゴール合計が47、1シーズンの平均4ゴールで物足りないが、攻撃的MFとして合計で336試合、シーズン平均28試合に出場しているからまずまずの成績だろう。

 

しかしその後はセビージャ、トルコのアンタルなんとか、ウエストハム、アンデルレヒトと1シーズンごとに移籍を繰り返している。年齢は32才だからこの辺りが限界かも知れないが、セビージャに移籍した年がまだ28才だったから急に劣化したわけだ。

 

トップフォームを維持できなくなったこと以上にナスリはセビージャ時代に起きたドーピング違反で最終的にUEFAから6か月の出場停止をくらっている。またフランス代表に呼ばれても監督とケンカしたことが多い。ナスリを控えに回すと監督を批判してチームの和を壊すというレッテルが張られた。

 

アンデルレヒトでは怪我が多く、今季は9試合出場で2ゴールのみ。今オフには放出される見込みだったから規定違反の行動も確信犯だろう。こういう選手はクラブも監督も扱いにくい。清武は2016年7月にセビージャに移籍して最初はポジションを取れたかに見えたが、8月末にナスリがマンCITYから移籍してきて、そのあおりを受けてポジションを取れなかった。

 

ナスリ程度の選手との競争に負けたわけだから清武もその程度の選手だったということになるのだろうが、フランス人のナスリはスペイン語も話せないだろうが、理解はできる。セビージャでは通訳もなく、スペイン語がほとんどできなかった清武は不利だった。清武が乾くらいにラリーガで活躍できていれば、日本人選手がラリーガにもっと移籍できていたかも知れない。