日本と同グループのサウジアラビアの不振で、当面のライバルがカタールとなっただけに、ホームゲームとなる昨日の試合は本当の意味で負けられない一戦だった。
カタールは主力３選手が欠場。日本はサウジ戦に引続きＦＷには森島、中盤には柏木、右サイドバックで内田と３人のU-20組が先発し、4-2-3-1の布陣で臨んだ。開始直後から試合は日本のペースとなった。前半６分、水野のＦＫから梶山がヘッドで押し込み先制するが、そのリードが足かせになったのか逆にプレーが消極的になってしまう。そしてチャンスは作るが追加点がとれないというお約束の展開。終了間際には不用意な縦パスからカウンターを受けてＣＫまで相手に献上していたが、これをしのいで１－０のまま前半を終了した。
カタールが積極的に前へ出て来た後半は互角の内容。日本もカウンターからたびたびピンチを招いていた。そして本田拓が２枚目の警告で退場になると、あとは防戦一方の展開となってしまった。それでも守備の集中力だけは切らさず、そして相手のシュートミスに助けられ、１点を守りきり試合終了。昨日の勝利で日本はグループ単独首位となったものの、結局この日の得点もセットプレーからの１点のみ。後半の半分近くを１０人で戦ったことを考えると、川淵会長のコメントではないが「勝ったということだけでよし」とするべきなのだろうか。試合終了時に反町監督はガッツポーズ、選手達は満足そうな笑顔・・・でも私は少しも喜べなかった。
