赤鯱にこんがらがって

再び真の強豪クラブを目指す名古屋グランパス・・・
J1、そしてアジアの頂点を目指すべく共に戦おう!!

天皇杯準々決勝 FC岐阜戦前日・・・

2009年12月12日 | 名古屋グランパス


後輩
:しぇ、しぇ、しぇんぱーい!2009シーズンも先週5日土曜日の最終節清水戦をもって終了、大躍進を遂げた去年以上の飛躍が期待されていた名古屋ですが、残念ながらリーグ戦は14勝8分12敗の勝ち点50で9位という誠に不甲斐ない成績に終わり、あとは天皇杯を残すだけとなりました。
しぇんぱい:・・・・・。
後輩:先輩の“ろくなことがない発言”のせいで、リーグ戦再開一戦目のホームの千葉戦はまさかの敗戦、直後にダヴィの移籍話が明らかになるとそのまま退団、FC東京戦では2戦続けて惨敗を喫してナビスコカップもあえなく敗退、8月の大分戦ではロスタイムに悪夢の逆転負け、アウェイのG大阪戦では劇的な逆転勝利も楢崎が負傷し3ヶ月の離脱、唯一の希望だったACLもチームの未熟さを見せて準決勝止まりですよ・・・。
しぇんぱい:・・・・・。
後輩:楢崎、バキ、慶、マギヌンの他にも離脱者が続出して満足にベストメンバーで戦えない状況が続きましたし・・・
しぇんぱい:・・・・・。
後輩:ダヴィと共にミスターのリクエストで獲得した隼麿はあまり期待に応えているとはいえず、シーズン途中に獲得したブルザノビッチや三都主もいまいち評価に困るところです。
しぇんぱい:おいおい、それも俺のせいなのか?
後輩:どうなんです?先輩にとっての今シーズンの名古屋は。
しぇんぱい:去年のリーグ3位という好成績が単に勢いだけで掴んだ結果じゃないってことを証明することが目標だったことを考えれば、間違いなく失意のシーズンといっていいんだろうな。
後輩:・・・・・。
しぇんぱい:「所詮、名古屋は万年中位チーム」って陰口たたかれても仕方ないぜ。
後輩:・・・・・それでもACLは国内で1チームだけ準決勝まで進んだんですし、さっきも言ったように怪我人が続出したことも考えれば評価できる点もありません?
しぇんぱい:それで満足してもらっては困るけどな。
後輩:・・・・・戦力と戦術の上積みを目指して臨んだ今シーズンですけど、リーグ戦に関して言えば最後まで安定した戦いが出来なかったですね。
しぇんぱい:上積みどころか逆に目指すサッカースタイルまで見失うことになっちゃったもんな。
後輩:やっぱりダヴィの誤算と新人及び若手を含めた総力戦で戦えなかったというのが最大の原因ですかねぇ・・・。
しぇんぱい:それ以前の問題として下位チーム相手の取りこぼしとか、思い出したように顔をのぞかせるナイーブさとか、ここ一番での勝ちきれなさとか、去年から抱えてる課題さえも克服できなかったんだけど。
後輩:・・・・・ミスターの選手起用や采配はどうでした?
しぇんぱい:確かにチームだけじゃなく新人監督としても壁にぶつかったシーズンだったよな。
後輩:ACL敗退直後の「戦術を理解できる選手がほしい」っていう発言には多くのグラサポが違和感を覚えたようで。
しぇんぱい:あれは好意的に解釈すれば「だからこそ戦術を理解できる選手になってくれ」という意味もあったんじゃないのか?
後輩:で、戦術を理解できる選手だったはずのダヴィが結局最後までチームのスタイルにフィットせず、挙句の果てにああいうことになっちゃって・・・
しぇんぱい:そのダヴィも胡散臭いブローカーとやらに食い物にされちゃったのか、移籍先でとんでもないことになってるみたいだな。
後輩:本人は無給でのプレーを強いられ、奥さんもホームシックにかかるわで、今や家族共々Jリーグへの復帰を希望してるそうです。
しぇんぱい:名古屋へ入る移籍金も来年夏までの分割払いだったみたいだし。
後輩:ま、今後中東クラブへの移籍を考えてる選手達へのいい警鐘になればいいんですけど。
しぇんぱい:ダヴィの他にも今年は特に多くの監督や選手が中東クラブに強奪されたよな。
後輩:今後はどのクラブも若くて有望な外国人選手との契約には細心の注意が必要ですね。
しぇんぱい:最悪、逆にうまくビジネスに出来るようにだけはしておきたいな。

後輩
:今シーズンを通して印象に残った選手っていますか?
しぇんぱい:そうだなぁ・・・麻也の成長と広野の発見ぐらいか。
後輩:確かに活躍を見せた選手って思い浮かびませんよね・・・。
しぇんぱい:なにより新人や若手選手達の台頭がなかったのが寂しいよ。
後輩:今年は出場機会もなかなか与えられませんでしたからねぇ。
しぇんぱい:それだけ主力との実力差が大きかったということか。
後輩:・・・・・ミスター曰く、練習と試合で大きな違いがあったそうです。
しぇんぱい:信頼を植えつけるような激しさや決定力が必要とも言ってるぞ。
後輩:みんなおとなしくて控えめな印象ですからね。まあ、これは名古屋の選手全体に言えることなんですけど。
しぇんぱい:本田圭祐とはいかないまでも、若い連中にもっとギラギラしたところが欲しいよな。
後輩:気になる来シーズンに向けての動きとして先月末に慶と広野と織部が、今週水曜日には筑城の退団が発表になってます。
しぇんぱい:慶を切るなんてクラブもまた思い切った決断をしたよな。
後輩:楢崎の不在中にそれなりの活躍を見せてくれた広野の退団も意外でしたよ。
しぇんぱい:今年は広野の他にも結果的にGK4人全員が先発出場を果たしてるんだよな。
後輩:もしかしたら来季以降に向けての採用試験も兼ねてたりしたとか・・・
しぇんぱい:で、長谷川を本格的に戦力として使えると見込んだわけか。
後輩:ユースから昇格して僅か2年の織部も気の毒でした。
しぇんぱい:今の名古屋のFW陣は中盤で使わざるを得ないくらいの飽和状態だからなぁ。
後輩:それにしても慶の退団にはびっくりしましたよ・・・。
しぇんぱい:選手会長を務めるなど人格的にも申し分なしで、かつトップチームで成功した最初の生え抜きの選手だっただけに俺達グラサポのショックも大きいけど、それ以上に現ユース選手や出身選手達に与える影響が気になるところだよ。
後輩:やっぱり守備力以外に強力な武器が無かったってことなんですかねぇ。
しぇんぱい:あのポジションは守備以外に多くの能力が必要なだけにな。
後輩:新加入の三都主を起用することで若干の向上は見せてるとはいえ、ただでさえシーズンを通しての懸案事項でしたからね。
しぇんぱい:リーグ戦は結局吉村の1ゴールだけか・・・。
後輩:問題解消の切り札として札幌のダニルソンの獲得が濃厚といわれてますが・・・。
しぇんぱい:俺としては徳島にレンタルされてる青山隼を呼び戻して本来のポジションで勝負させてやってほしいんだけど、残念ながらその可能性も無くなったのかな。
後輩:青山、徳島で完全にレギュラーを獲得したみたいですね。
しぇんぱい:シーズン序盤にはレッドカードをもらって出場停止処分になるようなハートの強さも見せてるぞ。
後輩:大分の金崎の獲得話も出てますけど。
しぇんぱい:金崎ねぇ・・・それより来年の名古屋の最終ラインは大丈夫なのか?
後輩:・・・・・即戦力の期待もある中央大の新井辰也の加入が決まっているとはいえ、麻也の海外移籍話も気になるところだし、たしかにCBの人材確保も急務ですね。
しぇんぱい:バキの残留も微妙なんだろ?
後輩:増川もああいう感じで・・・
しぇんぱい:竹内も例の一件ですっかり評価が下がってるみたいだし。
後輩:そこへ出てきたのが闘莉王の獲得話で、どうやらかなり現実味をおびてきたようです。
しぇんぱい:やっぱり麻也のVVV移籍は既定路線ということか。
後輩:・・・・・。
しぇんぱい:高い金出してW杯のための腰掛け気分の選手を獲るぐらいなら、それこそ大分の森重とか深谷を獲った方が良かったんじゃないのか?
後輩:・・・・・G大阪の高木和道の獲得が失敗に終わったなんて話も出てましたけど。
しぇんぱい:闘莉王の保険だったんじゃないのか。
後輩:・・・・・そういえば先日の練習試合で花井がCBに入ってプレーしてたそうで・・・
しぇんぱい:守備意識の向上を狙ってなのか、それとも展開力を買われてなのか・・・
後輩:今、最後尾からの好フィードが期待できる選手って麻也ぐらいですもんね。
しぇんぱい:個人的には単なる一時的な起用と思いたいけどな。花井もゲームでキャバ嬢育てる暇があるくらいなら自分の成長をもっと真剣に考えてほしいよ。
後輩:・・・・・ついでに言えばブルゾってどうなんでしょう。サビチェビッチ2世の評価もあって期待が大き過ぎたせいか、ドリブルにしてもボールキープにしてもなんだかいまいち物足りない印象なんですけど。
しぇんぱい:決定機でのシュートはなぜかキ-パーの正面ばかりで、決まったのはごっつぁんゴールがほとんどだし?
後輩:来シーズンもあの程度の調子で終わっちゃうと思うと正直がっかりなんですけど・・・。
しぇんぱい:その不安は残るよな。
後輩
:・・・・・後半戦のベストゲームってあります?
しぇんぱい:・・・・・ACL準々決勝第2戦ぐらいかな。
後輩:残念ながら選手と同様これはっていう試合がないですよねぇ。アウェイのG大阪戦や鹿島戦にしても相手チームの超ダメっぷりに助けられての勝利で素直に喜べないし。
しぇんぱい:あとはアウェイの横浜戦でミスターが見せたボレーシュートか・・・。
後輩:・・・・・戦術の上積みに関してはどうです?今年は状況に応じて3バックを多用したり、最近は3トップにもチャレンジしてますけど。
しぇんぱい:一応、無難にこなしてはいるようだけど、チームとして上積みになってるかどうかは難しいところだな。
後輩:ただ、ホームの川崎戦から始まったブルゾありきの3バックだけは不評でしたよね。
しぇんぱい:結果は出ても心底楽しめなかったもんな。
後輩:あの戦い方に対して多くのグラサポが覚えた違和感や嫌悪感は相当のものだったと思うんですけど。
しぇんぱい:裏を返せば名古屋のサッカースタイルが定着しつつあるという証でもあるわけで、そういう意味ではいい方向に進んでいるといっていいんじゃないのか。
後輩:俺達サポーターは間違ってないと。
しぇんぱい:それが名古屋の今シーズン唯一の収穫だな。

後輩:えー、最後に明日の天皇杯準々決勝なんですが、対戦相手は何の因果かFC岐阜との顔合わせになりました。
しぇんぱい:喜ぶべきなのか、それとも憂うべきなのか・・・
後輩:名古屋はプレシーズンマッチを含めて岐阜には負け無しで相性はいいですよね。
しぇんぱい:豊スタや長良川ではともかく瑞穂での相性はどうなんだ?
後輩:・・・・・。
しぇんぱい:どちらかというと迷走中の浦和の方が良かったのかもな。
後輩:・・・・・岐阜はJリーグから受けた融資返済の延長を要請するなど財政面は相変わらず厳しいみたいですけど、チームの若返りを図って序盤こそ苦しんだ今シーズンも徐々に戦術理解や連携が深まってきたことで、中盤戦以降は結果がついてきています。
しぇんぱい:待望の胸ユニフォームのスポンサーも決まったみたいだし。
後輩:一方でJFL時代からチームを率いてきた松永監督の退任が発表されてますが・・・
しぇんぱい:それもまたモチベーションの一つになるんじゃないのか?
後輩:・・・・・それでもG大阪との対戦となってしまった去年の準々決勝を思えばはるかに勝算はあるんじゃないかと。
しぇんぱい:いいのかぁ?そんなこと言っちゃって・・・。
後輩:・・・・・名古屋も終盤は6試合負け無しで内4試合無失点、戦列を離れていたバキや楢崎が既に実戦復帰を果たしていて、今までなかったチームへの追い風も感じられます・・・。
しぇんぱい:6試合中3試合が引分けで2試合がスコアレスとか、マギヌンの出場停止とか、A型インフルエンザを発症した小川とかは逆風にならないのか?
後輩:そこは強気にJ2のチーム相手と戦うためのハンディと受け取っておきましょう。
しぇんぱい:・・・・・。
後輩:来年再びアジアに挑戦してもらうためには、それぐらいの試練は乗り越えてもらわないと・・・
しぇんぱい:継続して上位争いさえも出来ないようなクラブがアジアに挑戦する資格があるのかという素朴な疑問は置いといてな。
後輩:・・・・・。
しぇんぱい:ついでにアジアの頂点を目指して戦っているのに地元の盛り上がりが一切感じられないようなクラブが挑戦していいのかという素朴な疑問も置いておこう。
後輩:・・・・・。
しぇんぱい:例によってまた盛り下げちゃったか?
後輩:いいんです、先輩はそうやって勝手にネガってて下さい。へたに前向きになるとまたろくでもないことになりますから。
しぇんぱい:・・・・・。
後輩:・・・・・そんな超後ろ向きな先輩でも名古屋が決勝に進んだあかつきには一家揃って元旦の国立に参戦するんですよね?
しぇんぱい:もちろんそうしたいんだけどさ・・・。
後輩:だけど・・・どうしたんです?
しぇんぱい:その・・・肝心の先立つものがちょっとな。
後輩:ふいになったACL決勝の遠征費はどうしたんすか?
しぇんぱい:わけあって別の旅行の足しとして使っちゃったんだよな・・・。
後輩:そんなぁ・・・。
しぇんぱい:こういうご時勢だし我が家もいろいろと大変なんだよ、君。
後輩:・・・・・。
しぇんぱい:そこで俺とお前の仲を見込んでの相談なんだけどさ。
後輩:はあ?
しぇんぱい:おまえ、たしかUAE行きの貯金してたんだよな?
後輩:なんで俺が金出さなきゃいけないんですか、今からバイトでも何でもして自分で稼いでくださいよ。
しぇんぱい:やっぱだめか・・・。


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