バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

病気を匂いで診断する新技術

2006年12月24日 | NEWSクリッピング
がんを嗅ぎわける「嗅診」 堀 大介 2006-12-22 08:02
みなさんは「嗅診」という言葉を知っているだろうか? 読んで字のごとく「匂いによる病気の診断」だが、おそらく聞いたこともない人が、ほとんどではないか。しかし今、この聞き慣れない新しい医療「嗅診」が注目を浴びようとしている。
 これまで医療の現場で用いられてきたのは、触診・聴診・レントゲンやMRIなどによる視覚による診断。これは皆さんも一度ならず経験しているはず。では、匂いによる診断は……?OhmyNews2006-12-22

造血幹細胞増殖の鍵判明 白血病治療の可能性

2006年12月24日 | NEWSクリッピング
 赤血球や白血球などに分化する造血幹細胞が増殖するのに特定のタンパク質が欠かせないとの研究結果を長沢丘司(ながさわ・たかし)京都大再生医科学研究所教授(免疫学)らがまとめ、米科学誌イミュニティーに20日、発表した。共同通信社【2006年12月20日】>>m3.com

ケモカイン・間質細胞由来因子1α(CXCL12)およびその受容体CXCR4

2006年12月24日 | 創薬 生化学 薬理学
脳腫瘍には効果的な治療法がないものが多いが、Rosalind A. Segalらの研究によると、ケモカイン受容体Cxcr4に結合してケモカインの効果を阻害する低分子拮抗薬がマウスの脳腫瘍を痛めつけることがわかり、治療法の見込みが出てきた。Nature Japan>>http://www.natureasia.com/japan/cancer/0401/1.php


死亡牛BSE検査・調査結果 厚生労働省・農林水産省

2006年12月24日 | NEWSクリッピング
死亡牛BSE検査で感染が確認された牛における異常プリオンたん白質の蓄積に関する調査研究結果について(Q&A)

 今般、農場段階の死亡牛検査で発見されたBSEの病勢が進行した94か月齢の事例において、末梢神経組織の一部や副腎に異常プリオンたん白質が見つかったという研究が発表されたことから、正しい知識と現状等について理解を深めていただきたく、Q&Aを作成しました。
 今後、本事例に関する知見の進展等に対応して、逐次、本Q&Aを更新していくこととしています。 厚生労働省・農林水産省>>http://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/11/h1101-3.html

植物抽出物含有線維芽細胞増殖促進剤

2006年12月24日 | 生薬・植物成分と薬効 漢方
【公開番号】特開平10-45615
【公開日】平成10年(1998)2月17日
【発明の名称】植物抽出物含有線維芽細胞増殖促進剤

【課題】新規で且つ安全な線維芽細胞増殖促進剤、並びに医薬品・医薬部外品或は化粧品分野の各種皮膚外用剤及び浴用剤,飲食品を提供することを課題とする。
【解決手段】ゴマ、サンヤク、トウガラシ、トウキ、ドクダミ、バクモンドウから選ばれる1種以上の植物抽出物が正常細胞による線維芽細胞増殖促進作用を顕著に有することを確認し、よって、繊維芽細胞増殖促進剤として応用すること、更に皮膚外用剤及び浴用剤,飲食品にも使用することができる。
【効果】線維芽細胞増殖促進剤として利用でき、湿疹、肌荒れ、肌の乾燥、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患や皮膚及び真皮の発育促進、皮膚の老化防止、並びに創傷治癒促進などを目的とした、皮膚・頭皮、口腔、眼、耳、鼻、肛門、陰部などの様々な外傷に対しての予防、治療に有効的で、更に安全性も高いものである。
【技術内容詳細】>>http://www.ekouhou.net/disp-A,H10-45615.html

オゴノリ属に属する海藻より水性溶媒で抽出される物質を有効成分とする食細胞活性化剤

2006年12月24日 | 生薬・植物成分と薬効 漢方
【特許番号】特許第3412159号 【登録日】平成15年3月28日2003)).
【特許権者】(000187079)昭和産業株式会社

【発明の名称】食細胞活性化剤
【特許請求の範囲】
【請求項1】
 オゴノリ属に属する海藻より水性溶媒で抽出される物質を有効成分とする食細胞活性化剤。
【請求項2】
 オゴノリ属に属する海藻を熱水抽出した後濾過し、その濾液にアルコールを加えて析出せしめた析出物を精製、乾燥して得た物質を有効成分とする食細胞活性化剤。
技術内容詳細>>http://www.ekouhou.net/disp-B,3412159.html

アミノ酸の市場動向

2006年12月24日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
アミノ酸の市場動向
Market of Amino Acid
月刊バイオインダストリー 2007年1月号
 アミノ酸は,機能性食品用,調味料・甘味料用,飼料用,医薬用・食品用,医薬中間体用,化成品などの用途がある。90年代後半からサプリメントや機能性食品に使われるようになり,特にアミノ酸のダイエット効果を期待したアミノ酸飲料ブームが2003年に起こり,これによってアミノ酸の市場は急拡大した。アミノ酸機能性食品の市場規模は,2001年度に250億円であったのが2003年度には1,600億円までになったが,2004年度以降,アミノ酸飲料のブームは落ち着いてきており,アミノ酸機能性食品市場は2005年には1,500億円と2003年より100億円減少した。一方,飼料用は家畜の排泄物を減らす効果が期待できることから環境規制対策(鶏インフルエンザ対策)として堅調な伸びを見せている。アミノ酸最大手メーカーの味の素も飼料用は伸びているが,機能性食品は伸び悩んでいる。今後のアミノ酸市場回復のポイントは多様な末端製品を持つ機能性食品市場の再活性化が必要であると考えられ,明確なエビデンスデータをもって消費者に訴求したり,アンチエイジングを訴求した商品づくりを行ったりすることが重要になってくるとみられる。

【目次】
1. 概要
2. 用途
2.1 機能性食品
2.2 調味料・甘味料
2.3 飼料
2.4 その他
3. 市場規模
3.1 機能性食品
3.2 飼料
3.3 その他
4. 価格
5. メーカー動向
5.1 味の素
5.2 協和発酵工業
5.3 デグサジャパン
5.4 住友化学工業


CO2を有効利用した海洋植物の促成栽培

2006年12月24日 | 生薬・植物成分と薬効 漢方
Forcing Cultivation of Marine Plants Using CO2

嶌田智(北海道大学 創成科学共同研究機構 助手)
山崎悠(北海道大学 理学部 生物科学科 学部4年生)
四ツ倉典滋(北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 助手)
伊藤等(日本製紙ケミカル(株) 勇払製造所 所長)
近藤英昌((独)産業技術総合研究所 ゲノムファクトリー研究部門 主任研究員)
江端弘樹(芙蓉海洋開発(株) 水産システムセンター技術部 係長)
月刊バイオインダストリー 2007年1月号
 地球温暖化の原因物質として排出削減を強く求められているCO2 は,一方で太陽光エネルギーと共に植物が陸上や水中で光合成を行い生長するために必要な要素でもある。CO2 濃度を通常の100倍にした海水中で各種海洋植物を栽培したところ,緑藻オオバアオサで通常海水中よりも約2倍の生長効果がみられた。

【目次】
1. はじめに
2. 実験に使用する培養株の準備
3. CO2の効率的な海水への取り込み
4. 好CO2種の探索
5. 生育環境の異なる藻体間での発現タンパク質解析
6. 今後の展開

緑茶ポリフェノールの医療応用―保存と移植―

2006年12月24日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
Medical Application of Green Tea Polyphenols

松村和明(京都大学 再生医科学研究所 シミュレーション医工学研究領域 特任助手)
玄丞烋(京都大学 再生医科学研究所 シミュレーション医工学研究領域 助教授)
月刊バイオインダストリー 2007年1月号
  緑茶ポリフェノールの一種であるエピガロカテキンガレート(EGCG)の細胞保護効果を利用して角膜,膵島,神経,血小板などの生体組織保存効果を調べた。また,EGCGによる移植免疫抑制効果を発見し,細胞表面抗原への吸着が主な原因であることを確認した。EGCG の細胞増殖抑制作用を用いて冠動脈バイパス手術後の血管内膜肥厚を抑制することが可能となった。

【目次】
1. はじめに
2. 臓器・組織移植と保存液
3. 角膜の保存
4. 膵島の保存
5. 血小板の保存
6. 神経の保存
7. 保存のメカニズム
8. 移植免疫反応の阻害作用
9. 内膜肥厚防止効果
10. おわりに


超臨界二酸化炭素中での酵素反応を利用したDNA増幅反応

2006年12月24日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
Amplification of DNA by Enzymatic Reaction in Supercritical Carbon Dioxide

三島健司(福岡大学 工学部 化学システム工学科 助教授)
松山清(福岡大学 工学部 化学システム工学科 併任講師)

月刊バイオインダストリー 2007年1月号

 超臨界二酸化炭素中での酵素反応を利用した生体関連物質(ペプチド,ポリラクトン,DNA)の合成や増幅法について検討した。W/Oエマルション法で調製した界面活性剤被覆酵素を用いることにより,非水媒体である超臨界二酸化炭素中においてもペプチドやポリラクトンの合成,DNAの増幅が可能であることを示した。界面活性剤被覆処理により酵素の活性が著しく向上することがわかった。   

【目次】
1. はじめに
2. 界面活性剤被覆酵素を用いたペプチドおよびポリラクトンの合成
3. 超臨界二酸化炭素中での遺伝子増幅反応(PCR)
4. おわりに