バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

老化を制御し、予防する

2019年06月14日 | 加齢 老化制御

今井 眞一郎
Nature ダイジェスト Vol. 13 No. 1 |

年齢とともに、体の生理機能が低下する「老化」。私たちはなぜ老化するのか。老化は、どのような仕組みで制御されているのか。その謎を追い続けてきた今井眞一郎教授は、制御の中核となる「サーチュイン遺伝子」の機能を発見し、さらに、脳をコントロールセンターとする組織間ネットワークの働きを研究してきた。「老化の仕組みを科学的に解明することは、病気を効率的に予防する方法を見いだせる最善の道」と今井教授は語る。 doi : 10.1038/ndigest.2016.160121

発酵乳由来ジペプチドのアルツハイマー病予防効果

2019年05月25日 | 加齢 老化制御
発酵乳由来ジペプチドのアルツハイマー病予防効果-WYジペプチドの摂取が脳内のアミロイドβ沈着と炎症を抑制し、 認知機能低下を予防する-

日本の研究.,プレスリリース 掲載日:2019.05.24
東京大学

アルツハイマー病(注1)に代表される認知症の本質的な治療法は未だ開発されていませんが、日常生活において認知症を予防できる食品の開発が注目を集めています。東京大学大学院農学生命科学研究科獣医病理学研究室、学習院大学大学院自然科学研究科生命科学専攻高島研究室、キリンホールディングス株式会社の研究グループは、乳タンパク質を特定の微生物由来酵素で分解して生じたTryptophan-Tyrosine(WY)ジペプチドで脳から分離したミクログリア(注2)を処理すると、アミロイドβを貪食除去する機能が亢進し、神経傷害に繋がる炎症性サイトカインの過剰な産生も抑制されることを見出しました。


「老化と若返りの鍵を握る遺伝子」は、自ら病院を訪れ、治療を受ける

2019年05月25日 | 加齢 老化制御
「老化と若返りの鍵を握る遺伝子」は、自ら病院を訪れ、治療を受ける ~リボソームRNA遺伝子の核膜孔への移動を発見~

日本の研究.,プレスリリース 掲載日:2019.05.24
東京大学

東京大学定量生命科学研究所の堀籠智洋助教、小林武彦教授らの研究チームは DNA二本鎖切断を受けた rDNA が核辺縁まで移動して、核膜孔複合体(注 4)に結合することを発見しました。この移動と結合が失われると rDNA が不安定になったことから、核膜孔結合が rDNA 不安定化の抑制に重要な役割を果たしていると考えられます。
https://research-er.jp/articles/view/79775

カルシトニン受容体の発現低下は加齢性の骨格筋幹細胞減少に寄与する

2019年04月28日 | 加齢 老化制御
日本の研究.,プレスリリース 掲載日:2019.04.26
東京都健康長寿医療センター

老化に伴う筋幹細胞数の減少です。世界中の多くの研究室で老化による筋幹細胞の減少が確認されていますが、そのメカニズムは不明でした。筋幹細胞減少のメカニズム解明は、その減少を防ぐ手法の開発に繋がり、ひいては老化による筋再生遅延の改善を可能にすると考えられます。
https://research-er.jp/articles/view/79254



骨格筋細胞のマイクロ構造をMRIで可視化する技術を開発

2019年04月28日 | 加齢 老化制御
-運動器の機能、疲労、トレーニング、疾患の定量評価へ期待-

日本の研究.,プレスリリース 掲載日:2019.04.26
慶應義塾大学 日本医療研究開発機構

慶應義塾大学医学部整形外科学教室の中村雅也教授、生理学教室の岡野栄之教授、畑純一訪問研究員らの合同研究グループは、MRI を用いて骨格筋細胞のマイクロ構造を可視化する技術の開発に成功しました。
https://research-er.jp/articles/view/79262

「皮膚の若さの維持と老化のメカニズムを解明」

2019年04月05日 | 加齢 老化制御
―健康長寿の実現に向けた新しい老化制御戦略に期待―
プレスリリース 掲載日:2019.04.04
東京医科歯科大学 日本医療研究開発機構

東京医科歯科大学難治疾患研究所幹細胞医学分野の西村栄美教授、松村寛行助教、劉楠氏らの研究グループは、同大学院皮膚科学分野の並木剛准教授らとの共同研究で、皮膚の老化の仕組みが、幹細胞競合による恒常性維持機構の疲弊によることをつきとめました。
https://research-er.jp/articles/view/78580

日本人の軽度認知障害からアルツハイマー型認知症への移行に血清カルシウム低値が関連することを同定

2019年02月27日 | 加齢 老化制御

日本の研究.,プレスリリース 掲載日:2019.02.26
東京大学 日本医療研究開発機構


東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻の佐藤謙一郎大学院生および岩田淳講師は、軽度認知障害(注 1)からアルツハイマー型認知症への移行(注 2)に、血液中のカルシウム値が低いことが関連することを新たに見出しました。
https://research-er.jp/articles/view/77684

ルビコン増加は老化のサインである

2019年02月21日 | 加齢 老化制御
―オートファジー制御による健康寿命延伸に期待―

日本の研究.,プレスリリース 掲載日:2019.02.20
芝浦工業大学 東京都医学総合研究所 大阪大学 日本医療研究開発機構

大阪大学の吉森保教授(大学院医学系研究科 遺伝学/大学院生命機能研究科 細胞内膜動態研究室)及び中村修平准教授(大学院医学系研究科 遺伝学/高等共創研究院/大学院生命機能研究科 細胞内膜動態研究室)のグループは東京都医学総合研究所の鈴木マリ 主任研究員(運動・感覚システム研究分野 糖尿病性神経障害プロジェクト(三五一憲 プロジェクトリーダー))、大場柾樹大学院生(芝浦工業大学)らと共同で、細胞の新陳代謝を行い細胞の健康維持に必要な機能であるオートファジー※1が加齢に伴い低下してしまう現象のメカニズムを明らかにしました。
https://research-er.jp/articles/view/77485

脱毛および白毛化を抑制もしくは改善するための組成物

2019年02月07日 | 加齢 老化制御

出願番号 特願2017-561131
登録番号 特許第6355222号
出願日 平成29年1月11日(2017.1.11)
登録日 平成30年6月22日(2018.6.22)
国際出願番号 JP2017000610
国際公開番号 WO2017122668
国際出願日 平成29年1月11日(2017.1.11)
国際公開日 平成29年7月20日(2017.7.20)
優先権データ
特願2016-003424 (2016.1.12) JP
発明者
西村 栄美
松村 寛行
出願人
国立大学法人 東京医科歯科大学
発明の名称 脱毛および白毛化を抑制もしくは改善するための組成物ならびにその使用 NEW
発明の概要 本発明は、新たな脱毛を抑制もしくは改善する組成物、および白毛化を抑制もしくは改善する組成物を提供する。より具体的には、XVII型コラーゲン発現を安定化する剤、好ましくはELANE阻害剤などのXVII型コラーゲン分解抑制剤、またはDNA修復を促進する剤もしくはDNA損傷を抑制する剤を有効成分として含有する組成物を提供する。ELANE阻害剤などのXVII型コラーゲン分解抑制剤を有効成分として含有する組成物を哺乳動物に投与すると脱毛および白毛化の抑制に対して有利な効果が得られる。ELANE阻害剤、XVII型コラーゲン分解抑制剤、またはDNA修復を促進する剤としては、低分子化合物、ポリペプチド、タンパク質、抗体、アンチセンスオリゴやsiRNAなどの核酸医薬を使用しうる。脱毛および白毛化の抑制に有効な物質をスクリーニングするための方法も提供される。 J-Store >>国内特許コード P190015800