バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

葉化病発症の仕組みを構造化学的に解明

2019年04月20日 | 植物&農業
葉化病発症の仕組みを構造化学的に解明 ―葉化病治療薬開発や新品種開発に新たな道―

日本の研究.,プレスリリース 掲載日:2019.04.19
東京大学

東京大学大学院農学生命科学研究科の岩渕望大学院生と前島健作助教らの研究グループは、ファイロジェンの立体構造をX線結晶構造解析法により解明しました(図1)。ファイロジェンは植物の花形成因子と結合して分解する性質を持ちますが、ファイロジェンの構造が花形成因子同士の結合を担うKドメインの構造と類似しており、この構造に変異を加えるとファイロジェンの活性が失われることを特定しました(図2)。


花を咲かせるスイッチが押される瞬間 ~フロリゲン複合体の動態を解明~

2019年04月03日 | 植物&農業


日本の研究.,プレスリリース 掲載日:2019.04.03
東京大学

東京大学大学院総合文化研究科の阿部准教授らは、フロリゲンとそのパートナーが作るタンパク質複合体を可視化することに初めて成功し、葉から運ばれてきたフロリゲンが茎頂のどの細胞で受けとられ、花芽形成を開始するのかを明らかにした。
https://research-er.jp/articles/view/78554

サクラ(ソメイヨシノ)のゲノムを解読しました

2019年04月03日 | 植物&農業
〜遺伝子分析により開花時期の予想が可能に〜
プレスリリース 掲載日:2019.04.03
かずさDNA研究所 京都府立大学 島根大学

かずさDNA研究所で上野恩賜公園に植栽されたソメイヨシノのゲノム解読と島根大学が保有する 139 品種の SNP 解析*3を行い、遺伝子予測や連鎖地図の作成を行いました。また、島根大学と京都府立大学と共同で開花に関わる遺伝子の探索を実施しました。
https://research-er.jp/articles/view/78557

生体内の細胞1個ずつについて遺伝子の働き具合を調べる手法を開発

2019年03月20日 | 植物&農業
生体内の細胞1個ずつについて遺伝子の働き具合を調べる手法を開発 切断されたコケの細胞の初期化、再生に伴う個別の変化をつきとめる
~生き物の形作りや刺激応答の仕組み解明に期待~

日本の研究.,プレスリリース 掲載日:2019.03.20
奈良先端科学技術大学院大学

奈良先端科学技術大学院大学(学長:横矢 直和)研究推進機構ヒューマノフィリックイノベーション科学技術研究推進事業の 久保 稔 特任准教授、先端科学技術研究科バイオサイエンス領域の 出村 拓 教授、佐野 亮輔 研究員と、金沢大学、基礎生物学研究所、総合研究大学院大学、広島工科大学、ドイツ フライブルク大学などの国際共同研究グループは、生体内にある個別の細胞について遺伝子の働き具合を調べるための新たな手法の開発に成功しました。
https://research-er.jp/articles/view/78246

転移因子(可動遺伝因子)の移動メカニズムを解明

2019年03月10日 | 植物&農業

日本の研究.,プレスリリース 掲載日:2019.03.08
長浜バイオ大学

被子植物の転移因子であるAu SINEが、標的塩基の重複に植物共通の特徴的な傾向を示すこと、同じ傾向がRTEクレードのLINE(自律性転移因子)や、脊椎動物の一部のSINEにまで広く見られることを発見しました。
https://research-er.jp/articles/view/77971


「活性酸素」を上手に使う植物のしくみ 植物の活性酸素種生成酵素タンパク質 Rboh の網羅的解析

2019年02月21日 | 植物&農業
悪役とされる「活性酸素」を上手に使う植物のしくみ 植物の活性酸素種生成酵素タンパク質 Rboh の網羅的解析 〜十人十色の酵素が適材適所で活躍する〜

日本の研究.,プレスリリース 掲載日:2019.02.19
京都府立大学 愛媛大学 東京理科大学


東京理科大学理工学部応用生物科学科の朽津和幸 教授・賀屋秀隆元助教(現 愛媛大学准教授)、京都府立大学の武田征士 准教授らの研究グループは、これまでに活性酸素を積極的に生成する酵素タンパク質 Rboh が、根毛(根に生える細かい毛)や、花粉管の先端成長の過程で、重要な働きを持つことを明らかにして来ました。
https://research-er.jp/articles/view/77456

藻類が強すぎる光から身を守るしくみをあきらかに 〜その根幹部分はヒトにもある?〜

2019年01月08日 | 植物&農業

日本の研究.,プレスリリース 掲載日:2019.01.07
基礎生物学研究所

植物や藻類は,光のエネルギーを利用して二酸化炭素を固定し糖を合成します(光合成)。そのため、強い光のある環境の方が好ましい環境であると思われがちですが、多くの場合地表に届く光は光合成装置の限度を超えており、直射日光にさらされた植物は常に光合成装置破壊の危険と隣合わせです。この危険を避けるため、植物や藻類は強い光を浴びたときに、そのエネルギーから身を守るしくみであるqEクエンチング(*1)を発達させて安全に光合成を行っています。
https://research-er.jp/articles/view/76391

理研 乾燥防ぐ新たんぱく質発見、根で作って葉で効果

2018年10月03日 | 植物&農業

理化学研究所の高橋史憲研究員と篠崎一雄グループディレクターらは、根で水不足を感じると働いて植物を乾燥から守るたんぱく質を見つけた。植物が乾燥に耐えられるように自らを変える遺伝子はいくつか見つかっているが、新しいたんぱく質は根にあるため乾燥を素早く察知して対処できる。乾燥に強い農作物の開発につながると期待される。 日本経済新聞ニュース.,2018/4/5


乾燥に耐える植物の新戦略を発見

理化学研究所の高橋史憲研究員と篠崎一雄グループディレクターらは、根で水不足を感じると働いて植物を乾燥から守るたんぱく質を見つけた。植物が乾燥に耐えられるように自らを変える遺伝子はいくつか見つかっているが、新しいたんぱく質は根にあるため乾燥を素早く察知して対処できる。乾燥に強い農作物の開発につながると期待される。RIKEN NEWS.,No.447(2018)

ゲノム倍数化が進化の可能性を高める

2018年09月26日 | 植物&農業
-複雑なゲノムを持つ主要作物の分子育種へ向けた新規技術-

日本の研究.,プレスリリース 掲載日:2018.09.25
筑波大学 横浜市立大学 産業技術総合研究所 金沢大学

横浜市立大学 木原生物学研究所の清水健太郎客員教授のグループは、産業技術総合研究所、筑波大学、金沢大学、チューリッヒ大学などとの共同研究で、複数の異なる染色体セット(ゲノム)を持つ異質倍数体種*1のゲノム変異を同定する新規解析技術の開発に成功しました。

https://research-er.jp/articles/view/73928


変異型サイクリンF-box遺伝子を有する植物

2018年09月18日 | 植物&農業

出願日 平成28年8月5日(2016.8.5)
国際出願番号 JP2016073164
国際公開番号 WO2017022859
国際出願日 平成28年8月5日(2016.8.5)
国際公開日 平成29年2月9日(2017.2.9)
優先権データ
特願2015-156140 (2015.8.6) JP
発明者
江面 浩
有泉 亨
増田 順一郎
岡部 佳弘
出願人
国立大学法人 筑波大学
発明の名称 変異型サイクリンF-box遺伝子を有する植物 NEW
発明の概要 本発明は、サイクリンF-boxタンパク質において非保存的アミノ酸置換を引き起こすヌクレオチド変異を含む変異型サイクリンF-box遺伝子を有する、野生型と比較して向上した果実糖度を有する植物に関する。また本発明は、サイクリンF-boxタンパク質において非保存的アミノ酸置換を引き起こすヌクレオチド変異を含む変異型サイクリンF-box遺伝子を有する、単為結果性植物に関する。
https://jstore.jst.go.jp/nationalPatentDetail.html?pat_id=36529