バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

超臨界二酸化炭素を利用した生体触媒反応の開発

2006年12月24日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
Biocatalysis in Supercritical Carbon Dioxide

松田知子(東京工業大学 大学院生命理工学研究科 生物プロセス専攻 講師)
北爪智哉(東京工業大学 大学院生命理工学研究科 生物プロセス専攻 教授)
原田忠夫(龍谷大学 理工学部 物質化学科 教授)
中村薫(京都大学 化学研究所 助教授)

月刊バイオインダストリー 2007年1月号

 生体触媒を利用し,超臨界CO2を溶媒や反応剤とする合成反応の開発を行った。その結果,リパーゼ,アルコール脱水素酵素および脱炭酸酵素が効率的に働くことを見出した。ここでは特に,光学活性体等の有用物質を合成した最近の研究について紹介する。

【目次】
1. はじめに
2. リパーゼによるラセミ体アルコールの立体選択的アセルチル化反応
2.1 反応の加速
2.2 立体選択性の制御
2.3 光学活性アルコールの大量合成
2.4 光学活性リン化合物の合成
3. アルコール脱水素酵素によるケトンの不斉還元反応
4. 脱炭酸酵素によるカルボキシル化反応
5. おわりに

超臨界二酸化炭素を用いた森林資源由来有用物質の効率的抽出・変換技術

2006年12月24日 | 生薬・植物成分と薬効 漢方
Conversion of Useful Compounds from Forest Resources Using Supercritical Carbon Dioxide

大平辰朗((独)森林総合研究所 バイオマス化学研究領域 樹木抽出成分研究室 研究室長)

 未利用の森林資源には微量であるが付加価値の高い有用物質が含まれている。これらを効率よく利用するための方法として,超臨界二酸化炭素を用いる利点について概説する。また,この方法により多種類の樹木の葉部,木部,樹皮部に含まれている抗菌性物質,殺虫活性物質,抗がん性物質,抗酸化性物質等が極めて効率的に抽出・分離あるいは変換が可能であった研究例も紹介する。  
月刊バイオインダストリー 2007年1月号
【目次】
1. はじめに
2. 超臨界流体の抽出・分離溶媒としての特徴
3. 超臨界二酸化炭素による森林資源からの生物活性天然物の抽出・分離
3.1 樹木の葉部からの効率的な抽出・分離
3.1.1 アオモリトドマツ(Abies mariesii Masters)葉部からマルトールの抽出
3.1.2 クスノキ(Cinnamomum camphora)葉部から(+)-カンファーの抽出
3.1.3 サワラ(chamaecyparis pisifera)葉からピシフェリン酸類の抽出
3.1.4 イスノキ(Distylium racemosum)葉部に含まれるブラシノステロイド類の抽出
3.1.5 ユーカリ葉部から熱的に不安定な成分の抽出
3.2 樹木の木部からの効率的な抽出・分離
3.2.1 青森ヒバ(Thujopsis dolabrata)材部からヒノキチオールの抽出
3.2.2 ベイスギ(Thuja plicata D.Don)材部からトロポロン類の抽出
3.2.3 ヤクスギ(Cryptomeria japonica D.Don)材部からの含酵素セスキテルペン類の抽出
3.2.4 ダグラスファー(Pseudotsuga mensiesii)材部からのベンゼン誘導体の抽出
3.3 樹木の樹皮部からの効率的な抽出・分離
3.3.1 西洋イチイ(Taxus brevifolia)樹皮からパクリタキセルの抽出
3.3.2 スギ(Cryptomeria japonica D.Don)樹皮部からフェルギノールの抽出
3.3.3 トドマツ(Abies sachalinensis)樹皮部からシス-アビエノールの抽出
3.3.4 カバノキ属(Berula)樹木の樹皮からベチュリン等の抽出
3.3.5 ホオノキ(Magnoliae cortex)の樹皮からのマグノロールの抽出
3.4 木・竹酸液に含まれる有用成分の抽出(濃縮)
4. 森林資源から有用成分への効率的変換法
4.1 超臨界二酸化炭素を用いた抽出―熱分解逐次処理の試み―
5. おわりに

移植受け入れ患者の抗原を投与した後免疫抑制を行い、移植患者に特異的な免疫寛容を成立させた人工臓器

2006年12月24日 | 医療 医薬 健康
【公開番号】特開平9-187470【公開日】平成9年(1997)7月22日
【発明の名称】ヒト以外の他動物にヒトの体組織を投与する事によっ て免疫寛容を導入した人工臓器
【出願人】(596019282)山本英博

ヒトの代用臓器としてヒトとは異なる動物の臓器を移植する際に、移植受け入れ患者の組織適合抗原に対応した特異的な免疫寛容を移植臓器に付与したものである。特許公開技術内容詳細>>http://www.ekouhou.net/disp-A,H09-187470.html

免疫調節性非コードRNAモチーフ

2006年12月24日 | 創薬 生化学 薬理学
【発明の名称】免疫調節性非コードRNAモチーフを用いて抗体及び主要組織適合性クラスI拘束性又はクラスII拘束性T細胞の応答を開始或いは増強させるための組成物及び方法
【公表番号】特表2005-526778【公表日】平成17年9月8日
一般に、免疫応答の誘導に有用なモチーフに関する。特に本願は、抗原と共に或いは抗原なしで用いて、B細胞(抗体)成分、及び必要に応じてT細胞成分を含む免疫応答を誘導し、増強し、或いは調節する、非コードRNA(non-coding RNA)モチーフ。明細書詳細>>http://www.ekouhou.net/disp-A,2005-526778.html

免疫増強製剤を動物に投与して免疫し、産生される抗体を取得することにより抗体を製造する

2006年12月24日 | 創薬 生化学 薬理学
【公開番号】特開平11-193246 【公開日】平成11年(1999)7月21日
【発明の名称】免疫増強製剤
【出願人】住友製薬株式会社ほか

抗原に由来する免疫反応を効果的に増強する免疫増強製剤に関する。本発明における免疫増強製剤は、主としてヒトの医薬あるいは獣医薬分野におけるヒト及びヒト以外の哺乳動物、及び鳥類の疾患の予防あるいは治療を目的としたワクチン製剤として用いられる。さらに本発明は、免疫増強製剤を動物に投与して免疫し、産生される抗体を取得することにより抗体を製造する方法に関する。
明細書詳細>>http://www.ekouhou.net/disp-A,H11-193246.html

大豆発酵食品、大豆発酵茶およびこれらの製造方法

2006年12月24日 | 菌類 細菌
【公開番号】特開2000-93132  【公開日】平成12年4月4日
【課題】 栄養価および種々の成分の含有量を高め、かつ、これらを体内に効率よく吸収可能な大豆発酵食品および大豆発酵茶を提供する。
【解決手段】 浸漬および/または蒸煮を経た大豆を団子状にして大豆塊を作成し、その周囲に麹菌を接種して、発酵させる。その後に得られた発酵大豆塊を焙煎することにより、発酵大豆食品、発酵大豆茶が完成する。
【明細書詳細】http://www.ekouhou.net/disp-A,2000-93132.html

桑の処理方法,桑微粉末の製造方法,桑抽出物の製造方法

2006年12月24日 | 生薬・植物成分と薬効 漢方
【公開番号】特開2004-147605(P2004-147605A)
【公開日】平成16年5月27日(2004.5.27)
【課題】ポリフェノール成分の減少が抑制され、結果的に血糖値の上昇を抑制する作用を少量でも発揮する桑が得られる実用性に秀れた桑の処理技術を提供するものである。
【解決手段】桑を洗浄及び冷凍した後、凍結乾燥して該桑に含まれる血糖値の上昇を抑制するポリフェノール成分の減少を抑制するものである。
【特許公開明細書詳細】http://www.ekouhou.net/disp-A,2004-147605.html

抗がん剤「リツキシマブ」副作用?肝炎で8人死亡

2006年12月24日 | NEWSクリッピング
 悪性リンパ腫(しゅ)の治療に使う抗がん剤「リツキシマブ」(商品名リツキサン)の副作用とみられるB型肝炎の悪化で、2年間に8人の患者が死亡していたことがわかり、厚生労働省は21日、製造・販売会社に対し、薬の添付文書を改訂し、医薬関係者に注意を促すよう指示した。2006年12月21日 読売新聞

白血球に血管再生促す働き 千葉大の研究で確認

2006年12月24日 | NEWSクリッピング
 腕から採血して集めた白血球の一種に、血管や心筋の再生を促す働きがあることが、千葉大の小室一成教授(循環病態医科学)らの研究でわかった。血管が詰まる病気で、脚の切断を迫られた患者の治療に使ったところ、症状が改善し切断を免れた人が少なくなく、心機能が回復した例もあった。新たな再生医療の方法につながる成果だ。 朝日新聞2006年12月23日


受精卵使わずES細胞 国内で成功例相次ぐ

2006年12月24日 | NEWSクリッピング
ES細胞作製の流れ
 受精卵を全く、あるいはほとんど使わずに、再生医療で期待される「万能細胞」を作ろうという研究が、国内で盛んに進められている。政府の総合科学技術会議は受精卵やクローン胚(はい)を「生命の萌芽(ほうが)」と位置づけており、宗教界の一部には受精卵などの使用に強い抵抗がある。受精卵を使わなければ、こうした生命倫理問題が回避できると期待されている。 朝日新聞2006年12月24日