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山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

引っ越し先は
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佐々木家住宅(佐久の名主の家)

2011-10-22 11:18:53 | 旅行・街歩き
生田緑地 日本民家園



長野県の家が続きます。南佐久郡佐久穂町畑、千曲川沿いの名主の家だったものです。国の指定重要文化財です。ボランティアの方が丁寧に説明をしてくださったこともあり、ちょっと気合いを入れて見てきました。大八車の置いてあった家でもあります。縁側の庇の上に、伊那市の三澤家のような石が載っていますね。



南側には広くて長い縁側。日当たり最高ですね。西側のつき当たりには、お客さん用の洗い場があります。お風呂かと思ったら浴槽はなく、木の床の中央に溝があって排水ができるようになっていました。



南の入口を入ると土間の右側に馬屋。左側が床敷きで、囲炉裏があって「おかって」となっていました。馬は人間と同じ屋根の下に居て、食事をする一家の主と向かい合いになり、いつでも目が届くようになっています。馬は大切な家族の一員だったようです。馬屋の奥に「みそべや」ありました。他の家にもあり、さすが味噌の産地である信越地方の家らしいなと思いました。昔は冷蔵庫がなかったので、味噌や漬物などをたくさん保存したのでしょうね。土間には、料理をする「かまど」などがあります。



降雪量があまり多くない地方なので、柱や梁は比較的細いそうです。



板敷きの奥は仏間でしょうか。南側の縁側に面した部屋です。もう1つ囲炉裏があり、先祖の位牌の置かれた仏壇や神棚などがありました。その他には畳の部屋がいくつかあります。



上の写真は部屋のほうから土間に向かって撮ったものです。前方右正面入り口側に馬屋、前方左正面に味噌部屋が写っています。

下の写真は建物を西から見たところです。



北西の角にはトイレがあって、そこから外にも出られるようになっています。出た所には南天の木が植えてあり、難を転ずる意味があるそうです。そういえば、私の生まれた家のトイレの外にもナンテンが植えてあったのを思い出しました。

この名主の家は、お客さんをもてなすように、かなり気を使って作られているようでした。名主は百姓から集めた年貢を役人に渡す仲介役であったため、やってくる役人をもてなすような作りになっているようです。

縁側からの眺めは最高でした。ここでは、飛騨の合掌造りの白川郷と富山県の合掌造りの家が眺められました。コスモスやススキがきれいです。

昔の家なのに、とても豊かで居心地がよい感じがします。庶民の家ではないからでしょうけど、このような作りは日本の風土に合っていて、しっくりくる感じです。
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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (じ~きた)
2011-10-22 18:46:09
民家園も良いですね

私は、移築された民家に興味はありませんでした

民家というものは、建っている場所を含めて価値があると思っているからなんですが、
飛鳥さんの記事を見ていると、純粋にお出かけ先として楽しそうです

そんなに遠くないし、行ってみようかな?
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Unknown (飛鳥)
2011-10-23 00:42:48
>民家というものは、建っている場所を含めて価値がある

そうですよね。
でも、動物園の動物みたいに、本来の場所じゃないところに持ってきても、それなりに生きてて、人を楽しませるってわけかな?
博物館資料ということで割り切って、近隣で見られるのはいいことかもしれません。

>そんなに遠くないし、行ってみようかな?

ぜひ行ってみてください。
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価値観 (玉川のセレブー)
2011-10-23 22:34:40
長野県は宿場町がそのまま保存されている場所がいくつかあり、その形式に慣れているから日本各地の民家を一度に見れるなんて確かに生活の臭いは薄れるのかもしれませんね。でも、学習や知識を深める上で見比べる事が出来る施設は素晴らしいかと。
今の佐久近辺は新幹線や高速が通り、長野県でトップクラスの成長が見られる地域。その分、古いものがどんどん無くなるですよね。佐久の風土の中で出来上がってきた家屋、機会があれば私も見てみたいものです。
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Unknown (飛鳥)
2011-10-24 01:12:12
なかなか現地には行けないので、こんなところで見られるのは嬉しいですが、現地に行ってみたいという気持ちも強くなってきました。
長野、ぜひ旅行に行きたいなと思っています。きめられた団体ツアーじゃなくて、これを見ようと思えるものを自分で見に行くのがいいですね。
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