山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

「変容」を読み終えた

2023-10-18 00:06:53 | 読書

長らく読みかけになっていた伊藤整の小説「変容」を今夜やっと読み終えた。

これは、だいたい月に1度、帰省するときに電車の中で読んでいたので、もう何か月も経ってしまった。

今回は、帰省するときに本を持って行かなかった。

近々、広島方面に旅行に行こうと思って、「変容」ではなく、旅行のガイドブックを持って行ったからだ。
「変容」は結構分厚いので家に置いていった。

残りは、あとわずかだった。それを今夜家で読んだ。

前山咲子が亡くなったところまでは読んであった。
今日読んだところは、その葬式からである。

その後の展開には驚いた。歌子までが亡くなったからだ。

この小説、どのように終わるのだろうかと思っていたら、かなりの大きな動きであった。

そうして、歌子の娘を女中と一緒に引き取るという選択。

そして、最後の場面は、またこれまでに縁のあった女性のところに往訪。。。

男と女の性や情というものが、年月を経て描かれている。

それらの人々の人生や仕事なども当然のことながら付随している。自分の保身もある。

そんな人間の姿がよく描かれていると思う。

作者の「あとがき」によれば、この小説は連載だったので、人物も事件も即興的に作り出されて最初は苦労がなかったが、不安定なものがつきまとい、あとで何度も加筆訂正が必要だったそうだ。

行き当たりばったり的な部分もあったのかな?
しかし、明らかに後半の方が動きがあって面白いように感じる。

60歳近い年齢の男の画家が主人公であるが、私もアラカンのオバサンなので、この年齢の人生をはかり知ることのできる者であり、これは私が読むにはちょうど良い内容だったようだ。

ただ、ざっと読んだだけなので、もう一度じっくり読んでみても良いなと思っている。

何を書いているんだか、意味不明だと思いますが、あしからず。

機会があったら、内容について、詳しく書こうと思います。


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