今日は、渋谷のbunkamuraザ・ミュージアムにスーパーエッシャー展を見に行ってきました。
期待以上にすばらしいものでした。
オランダ人の版画家M.C.エッシャーの描く世界は、とても精密で美しいものです。そのうえに、そこに出てくる生物などはどこか愛嬌があり魅力的です。
高校生のころから、版画でものを描くことに並々ならぬ才能を光らせていたようですが、年を経るたびに、どんどん新しい要素を発揮していく様子にも驚きました。
晩年になると、現実にはあり得ない不思議なものや連続模様のような作風が多くなりました。
いきなりそればかりを見ると奇妙なインパクトばかり受けるのですが、若い頃の作品から見ていくと、この人が地球上のものに対して、どれだけの愛情と興味と観察力を持っていたかが感じられます。
建物や海岸などの風景の描写もすごいですし、虫や植物の構造の観察もすごいし、分子の結合を思わせるような幾何学的な無限の連続表現(縦横の配列・中心から周囲への広がり・立体空間等)もすごいです。宇宙を作った神の頭脳を再現しているようでもありました。
芸術家であり職人であり偉大な科学者であるという感じがしました。
精密な図形を無限に展開させたような作品は、現代のコンピューターグラフィックで考え出したのではないかとも思えるようなものですが、それが頭で考え、手で描き、木版でひとつずつ彫ったものであると知り驚きました。
遺作は蛇がきれいにからまった円形の図案で、その蛇はとても美しく描かれていました。
大きな手術をして、70歳もすぎ、人生の終わりに近づいたことを感じ、自ら最後の作品と決めて作ったものらしいです。
聖書では、人間に死をもたらしたのは「蛇」ということになっています。その蛇がこんなにも美しいものであることを表現して亡くなったことが、心の底になんとも言えぬ響きをもたらしました。
神の創造物、地球上にある整然とした美、ユーモラスな生物、計算された精巧さを世の中の人に知らせて、人生を全うしたという気がしました。
この人の作品は、この世のものにはすべて科学と精神(理知と心)が宿っているんだということを教えてくれているようでした
期待以上にすばらしいものでした。
オランダ人の版画家M.C.エッシャーの描く世界は、とても精密で美しいものです。そのうえに、そこに出てくる生物などはどこか愛嬌があり魅力的です。
高校生のころから、版画でものを描くことに並々ならぬ才能を光らせていたようですが、年を経るたびに、どんどん新しい要素を発揮していく様子にも驚きました。
晩年になると、現実にはあり得ない不思議なものや連続模様のような作風が多くなりました。
いきなりそればかりを見ると奇妙なインパクトばかり受けるのですが、若い頃の作品から見ていくと、この人が地球上のものに対して、どれだけの愛情と興味と観察力を持っていたかが感じられます。
建物や海岸などの風景の描写もすごいですし、虫や植物の構造の観察もすごいし、分子の結合を思わせるような幾何学的な無限の連続表現(縦横の配列・中心から周囲への広がり・立体空間等)もすごいです。宇宙を作った神の頭脳を再現しているようでもありました。
芸術家であり職人であり偉大な科学者であるという感じがしました。
精密な図形を無限に展開させたような作品は、現代のコンピューターグラフィックで考え出したのではないかとも思えるようなものですが、それが頭で考え、手で描き、木版でひとつずつ彫ったものであると知り驚きました。
遺作は蛇がきれいにからまった円形の図案で、その蛇はとても美しく描かれていました。
大きな手術をして、70歳もすぎ、人生の終わりに近づいたことを感じ、自ら最後の作品と決めて作ったものらしいです。
聖書では、人間に死をもたらしたのは「蛇」ということになっています。その蛇がこんなにも美しいものであることを表現して亡くなったことが、心の底になんとも言えぬ響きをもたらしました。
神の創造物、地球上にある整然とした美、ユーモラスな生物、計算された精巧さを世の中の人に知らせて、人生を全うしたという気がしました。
この人の作品は、この世のものにはすべて科学と精神(理知と心)が宿っているんだということを教えてくれているようでした
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