山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

「おばけはケーキをたべない」

2014-04-07 23:19:30 | 読書
この頃、大昔のことをふと思い出したりする。
今日思い出したのは、たしか小学校1年生のときだったと思うが、担任の先生が私に選んでくれた本のことだ。
その本が「おばけはケーキをたべない」という題名であり、表紙は白っぽかったと記憶している。

それは、夏休みか冬休みの前に、クラスの全員に先生が学校の本を1冊ずつ貸してくれたのだが、この「おばけはケーキをたべない」という本は1冊だけピカピカの新刊だった。
ほっとけば取り合いになりそうな状況である。

そのとき、先生が「飛鳥さんは、いつもたくさん本を読んでいるので、これを貸してあげます」といって、私にその本を渡したのだった。

実は、私はそのとき、その本を借りたくなかった。私にとって、「新しい本」というのは、何ら特別な価値を感じなかったのだ。もっと古ぼけた本が借りたかった。それにその題名もあまり興味をそそるものではなかった。
それで、私は内心、そのような新しい本は、「本を読むのが嫌いな子」「普段は本を読まない子」にこそ、貸してあげるべきものであろうと思った。

しかし、断るわけにもいかないのでそのまま受け取って持ち帰った。もちろん休み中に読んだ。ただ、内容は今現在覚えていないし、とくに感動するようなものでもなかったのだろうと思う。ただ、その本を借りることになった状況と、題名だけを覚えているのである。

今になってみると、どんな内容だったのか気になる。
今は、便利なもので、インターネットで図書の紹介等を見ることができ、そこには次のようにかいてあった。
「あちこちの家で、ケーキや ソーセージが つぎつぎに なくなります。おばけのしわざ でしょうか? 小さな村は大さわぎ。そのひみつをにぎっているのは、ふたりの村の子どもでしたが……。」
これだけでは、よくはわからないが、何かわけがあってケーキがなくなる話だったようだ。
ネット上で販売されているのは、古本であり、すでに絶版になっているらしい。

原作者 ギナ・ルック・ポーケ   Gina Ruck Pauquet
(ギーナ・ルック・ポーケ  ジーナ・ルック・ポーケ 等の表記もあり。)
1931年~  ドイツ人らしい。女性
「うたのすきなぞう」「小さなえんとつそうじやさんと作曲家」「小さな魔法つかい」等の本が日本で出版されている。

画  赤坂三好(あかさかみよし)男性
1937年 - 2006年 東京生まれ。
日本の版画家、絵本作家、挿絵画家。 児童文学作家の谷真介、画家の水木連の弟。
1973、75年チェコBIB世界絵本原画展で金牌賞、73年小学館絵画賞受賞。日本児童出版美術家連盟会員。.

翻訳 塩谷太郎(しおやたろう)
1903年~1996年  すでに亡くなっているが、93歳まで長生きされたらしい。
群馬県桐生市生まれ。東京外語大学ドイツ語部卒。商社勤務を経て翻訳家になる。
ドイツ語圏、英語圏の児童文学、ノンフィクションなどを翻訳する。

出版社は 偕成社

現在、古本で売られているのは昭和47年発行のものだが、私が小学校1年生のときに新刊で借りたのは、1966年発行のものだったはずだ。

「おばけはケーキをたべない」は、世界の童話傑作選に入っていたものらしい。
子どもの頃は、どこの国とか作者がどんな人か、などということを何も考えずに、様々な物語を読み、純粋に受け入れていたようだ。

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