山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

保証人制度

2010-09-23 02:02:51 | 日記

今朝、テレビをつけると保証人紹介会社のトラブルについて放送されていた。別のことをしながら耳に入ってきただけなので、間違いがあるかもしれないのだが、内容は以下のようなことだった。

就職のときや家を借りるときなどに、保証人が必要だが、身近に保証人になってくれる適度な人が居ない場合、保証人会社に依頼して、報酬を払って他人の保証人を紹介してもらう。
ところが、この会社が悪質な場合、お金ばかりとってちゃんとした保証人を紹介してくれない場合がある。保証人でありながら、架空の会社に勤めているひとだったりするらしい。
また、保証人を引き受けた側でも、実際に多額の金額を負担するような保証の必要が出た時は保証人会社が負担するという話だったにもかかわらず、結局、名目の保証人が保証することになり、何千万円も払ったのだとか?名前を貸して何万円か貰えるくらいの軽い気持ちで保証人になったらしいが、とんでもない結果となったようだ。
依頼した方は、途中で依頼をやめようとすると、多額のキャンセル料を払わされたりするらしい。
結局、儲かるのは、その会社だけのようだ。

そこで、テレビでは、このような保証人会社に気をつけるように、という注意とともに、現代社会において、保証人制度というのは時代遅れのものでは?という問題点も投げかけていた。

これには同感だ。

一昔前までは、親戚もたくさんいる時代だったから、伯父(叔父)さん等が何人もいて、その中の誰かに依頼するということができただろう。また、兄弟もたくさんいたから、その中の一人くらいは、保証人になれる人がいたのだった。
ところが、現代では、親戚も少ないし兄弟も1人か2人という程度だから、身内や親せきに保証人を頼める人が居ない場合が多い。親戚以外に保証人になってくれるほど親しくしている人はあまりいないと思う。
また、親しかったとしても、非正規社員なども多く、条件としてなれない場合も多い。
また、その時点では正社員であったところで、いつ失業するかもわからない。例えば賃貸アパートの保証人になって、アパートを借りている本人が家賃を払えなくなったなどという場合に、家賃を数カ月分肩代わりできるかといえば、そんな金額は出せないということで、当然に保証人は引き受けられないということになる。

保証人が引き受けられる人は、かなりの安定した財産のあるものでなければできるものではない。

自分自身のことで精一杯な人ばかりだというのに、保証人を立てなければいけないなんていう風習にそもそも無理があるのだ。

以前ここでも書いたことがあるが、この公営住宅に移転するためにも保証人が改めて必要になり、就職したばかりの別居の娘がなんとかなることができたのでよかった。もし娘が居なかったら別の人を探さねばならず、大変だった。
叔父等は生きていてもみな年金暮らしになってしまったし、従兄弟にはあったこともないし、夫は兄弟もいない天涯孤独の身である。

思えば、そもそも夫の兄が早死にしてしまったのも、保証人問題が影響しているともいえる。夫の家庭は子どものときに父親が早くになくなってしまった。それで、母子家庭だったわけだが、夫の兄が田舎から東京にでてきて就職するときに、親切な叔父の1人が職場を紹介してくれた。しかし、夫の兄はそこが気に入らなくてほどなくやめてしまったのだそうだ。それで保証人もいらないようなバイトをしていたらしいが、一念発起してとある会社の入社試験を受けたところ合格した。それで、別の叔父に保証人を依頼し了解を得て叔父の家を訪問したところ、その叔父の妻が猛反対し、結局保証人にはなってもらえなかった。その叔父は一流企業に勤めていたものの、婿に入っていたので自由がきかなったそうだ。最初の叔父にはもう頼めないし、もう一人いた伯父は身体が弱く仕事もしていないような状況だった。弟である私の夫はそのときまだ高校生だった。それで、結局保証人が立てられないため、兄はその会社の就職を断念したそうだ。
合格した会社は安定した良い会社だった。もし、そこに入っていたならば安定した家庭も築けたのではないかと思う。結局、いろいろな職業を転々として一人暮らしをしていたが、身体を壊しても医者にいかず手遅れになって30代で亡くなってしまった。夫は兄の保証人を断った叔父叔母にはいまだにわだかまりがあるらしく、かかわりを持とうとはしない。

夫自体は、その最初の親切な叔父にいろいろな保証人になってもらったそうだ。
私も東京で就職するときは、都内に住んでいる父方の親戚が2軒あったので、その一人に引き受けてもらった。

娘たちの職場では意外にも保証人を必要としなかった。長女の会社は大きな会社であるが、保証人を必要としないのは、現代的な考え方からかもしれない。
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