山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

ピアノにまつわる思い出

2019-09-27 23:26:42 | 音楽

このごろ、you tube でショパンのエチュード等を聴くことが多いからか、ピアノと共に生活していた昔の記憶が次々に蘇ってくる。

前記事に書いたように、私が高校1年のときに、我が家はグランドピアノを買った。

最初は小学校4年くらいの時にアップライトを初めて買い、その後、姉が音楽短大生のときに、免税でまたアップライトのピアノを買った。私が中学のころかな。このピアノは裏に丸で囲った「免」という文字のマークがついていた。

最初に買ったピアノより高さが高いものだろうけど、あんまり変わらないと思う。なんでアップライトを二度も買ったんだろうか?(このときに最初のアップライトは下取りしたのかな?大した年月経ってないから不思議だ)

後になって姉が言うには、あとで買った免税のピアノよりも、最初に買ったピアノのほうが品物として「当たり」だったそうだ。免税品が「外れ」ってことか。

学生で免税になるから安く買えるということで、少しでも良いピアノを買おうとして、買い直したのかもしれない。

そうして、私が高校1年のときに、姉が社会人となり、音楽教室の講師をしたり、自宅でピアノの個人レッスンを始めたのだった。

そのために、家を増築した。そしてグランドピアノを買った。

姉も結構な収入を得るようにはなったが、家の増築にもかなりの費用がかかったのだった。

今になって知ったが、家を新築したときのローンがまだ少し残っているのに、また増築し、その費用は当時新築の家を建てる金額の半分くらいかかったという。壁を外側に広げて家を広くするために、結局のところ、屋根を全部作りなおすことになる。

そして、ピアノのレッスン室を含む姉の部屋は16畳になった。2階の南東の一番良い場所である。

天井にはシャンデリアのような照明が付き、ピアノを照らすようなスポットライトもあり、壁にもしゃれた小さな照明が付いた。アルナロマンスという出窓も付いた。

カーテンなども新調し、とにかくその領域は気合いを入れた。

家の外観は、赤い屋根に白壁、白いベランダ。周囲には、それなりの植木も植えた。レッスン室専用の入り口も作った。

・・・

その一方で、私は県立高校に入学するが、制服は姉のお下がり。カバンもお下がり。腕時計もお下がり。

靴だけは新調したが、入学式当日の帰り際に、定期券の申し込み用紙をもらうために、靴箱のないところに靴を脱いで用紙を貰って戻ってくると靴がなかった。ほんの3分くらいの間。その日は上履きを履いて帰った。

そして、再び学生靴を買うこともできず、靴はとりあえず黒いもので姉の履きざらしのお下がり。その後もずっと980円くらいのへんてこな靴を買って高校生活を過ごす。

こんな変な新入生居ますか?今思えば、「超ビンボー人」に思われていたと思う。クラスにあまり友達がいなかった。

それに、父は体調を崩し、2週間くらい病院に入院。胃潰瘍だったかな?

きっと家を増築するのに、また借金を背負ってプレッシャーがかかったんだろう。

私の高校の入学式は、母が父の病院に行っていたので親は出席せず、姉が行った。

・・・・

今も思えば、あの頃は姉が脚光を浴び、プラスに発展する一方で、私は日陰の生活をしていた。

高校時代は、部活に明け暮れた。友達と時間を過ごし、家には遅く帰った。

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せっかくグランドピアノを買ったので、私も姉の恩師にピアノを習うことにした。

中学の時は、近所に住む学校の音楽の先生からピアノを習っていたが、今度は電車でピアノ専門の先生のレッスン室まで通った。

ここで、基礎からやりなおしにされ、ハノンなどもリズムを変えたり、調を変えたりして指の訓練をさせられた。

ピアノは姉のものなので、姉がいない時間(風呂に入っているときや、居間でテレビを見ているとき等)にピアノの練習をした。

私が譜面を読み間違えていると、「違ってる」と姉が階下から叫んできた。

・・・

私はセンスがないとか、才能がないと言われ続けたので、音楽に進むことはやめた。

でも、ピアノは習っていたが、音大に進まないなら月謝がもったいないからやめろと母がしきりに言うようになった。

社会人になったら返すからと言ってピアノを続けていたが、3年になるころにはやめたと思う。

・・・

さようならピアノ。

そうして、私は、国文科に進学したけど、4畳半のアパートで1人暮らしするときに、家からショパンのエチュードをカセットテープに録音して持ってきて、毎日ラジカセで聴いていた。

だから、ショパンのエチュードは良く知っているんだ。

革命・黒鍵・蝶々・木枯らし等。

実家にはたくさんのクラシックのレコードがあり、4個のスピーカーのビクターのステレオが姉のために購入されていた。

その中のレコードを録音したのだ。

最近知ったのだけど、そのレコード、クラシック大全集みたいな200枚くらいあるのかな?は姉が音大生だということを嗅ぎつけてやってきたセールスマンに乗せられて、購入することになったらしい。

結局、1度も聴かないまましまいこんであるものも多い。

今もまだ置きっぱなしになってる。木目調の昔のステレオは、サイドボードみたいに、ただの台になっている。

親は姉のためにどんだけお金を使ったんだろうか。

・・・・

今は、you tubeで聴けるから、本当に便利だな~。

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