

毎日忙しく山野草を追いかけていてふと気がついて庭を見ると満開になった木がありました。「エゴノキ」にびっっしりと花がついています。山からの帰りに白い花が咲いているのを見て思い出したと言うのもあります。園芸品種のピンクを買い求めて植えて9年ですが大きく育ちました。

徳島に住んでいるとき子供の通園路にあったのを見てから自宅に植えたいと思っていました。転勤族生活を終えてから白ではなくピンクを植えました。香りがものすごくよかったからです。

蕾・花・実の形すべてが好きなので植えてよかったと思っています。繁殖力旺盛なので発芽したのを早期発見し抜くのが大変ですけれど・・・最近は清楚な花のためか、庭木に使われることが多くなった様に思います。
植物体には有毒物質であるサポニンを含んでおり、その味が「えぐい」ので、エゴノキと名前がついたといわれます。これを利用し、果実や根を水の中で叩き潰し、魚を麻痺させて漁をすると聞いた事があります。(この漁法は、現在では禁止されている)。種子は硬い殻に包まれているのでこれをお手玉の中に入れると良い音がするそうです。
材は粘り強く火であぶって曲げ、「背負い籠」や「輪かんじき」などに利用されていたと言われかなり生活に密着した木でもあったみたいです。自分の庭に植えたのでこんな事もわかりましたが、実用にはせずもっぱら鑑賞のみ。
桜のような花と、ぶら下がる実を愛でる日々です。ピンクのは、特に桜に似ています。下向いて葉の下に咲くので少しだけ見づらいですが「今年も良く咲いてくれたね」と今日も声を掛けました。
