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三丁目の飛行機屋

飛行機マニアのオヤジが
撮影遠征記やマル秘コレクションの公開などをしていきます。

航空機 時計

2014年07月07日 | 編隊コレクション
航空時計と聞けば、パイロットが腕に巻いている
ブライトリング等のクロノグラフが頭に浮かびますが

私にはそんな高価な代物はコレクションできないので

戦闘機等のコックピットに装備されている
航空機時計をホンの少しだけコレクション



先ずは定番の Waltham(ウォルサム)社製 A-13A-1


1960年から1990年代まで製造され、多くの米国軍用機に装備されたもの
計器盤 や キャノピー枠 等に取り付けられている8日巻の時計

新品では約 $2000位だと、以前何処かに書かれていたのを見た記憶~





外観は 60mm×60mm×40mm でインチサイズかと思えばセンチの世界
電源の接続部はなく、自前での発光ライトはナシ
文字盤は蛍光塗料で描かれており、紫外線を当てると発光



私の手のひらと比べてもこんな大きさです
 
これは中古のサープラス品ですが、稼働品で立派に時を刻みます



前面パネル、左下の大きなノブを動かしネジを巻きます
巻き方は自動巻きしか知らない若い世代でなければ
時計の共通したネジ巻の方法

さらにノブを引っ張り左右に動かせば時計の針が動きます
このあたりも時計の常識的な方法

右の上にある小さなノブは、秒針のスタート、リセットを行います
押す度に、秒針のスタート、ストップ、リセットが行えるもの



ケース裏側にある名板

文字盤には 8 DAYS、WALTHAM、さらに画像ではほとんど見えないが
 下の方には TYPE A-13 のペイントを確認できる



微調整用の裏蓋を外してみました

蓋から調節のパーツまでは、案外距離?(深さ)がありますが
そこにあるレバーを移動して、早遅を調節するようです


 もう一つ似たような時計がありますが、思い切って少しだけ分解してみますか!

 でもそれは、次回ということで~
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頭が縮んだかな・・・ Pヘルメット番外編

2014年06月15日 | 編隊コレクション
ただ今、パイロット・ヘルメットの内装をリペア中

収集コレクターからは完全に足を洗ったが、手を洗うことはできずに(笑)
ヘルメットは大切にコレクションルーム?に隠してあるのだが


コレは以前に紹介したユニオンジャックを纏った HGU-34/P

払下げ等の中古パイロット・ヘルメットをお持ちの方はわかると思うが
コレクションしたヘルメットの内装部分
特にスポンジが経年変化で酸化?し、タール状のベトベト状態になってしまう

そこで自前で内装のリペアーを始めたが、現在材料入荷待ちの状態で休憩中
とは言っても純正パーツではなく、身の回りの入手しやすい物を使ってのこと
その内容は作業が終了してから、別の機会に紹介させてもらうことにして


~ 今回はリペアー中の別の話しを ~


ヘルメット内部にあるパッドとスポンジを剥がした状態の HGU-34/P

このパッドの跡もベトベト状態で、これもどう始末しようか考えてしまうが

パッドの下からは隠れていたスペック表が現れたり
 PRK-40/P こんなスチロールのライナーにまでスペックナンバー入り

このあたりもリペアーが終了したら一緒に紹介します


インナーパッドを外した、内部の広がったヘルメットを見ていたら
この MEDIUM サイズのヘルメット、内装がなければ被れるかも!?

 ※ 以前にも何度か書いているが、日本人の頭はデカイ!
    欧米のヘルメットだと L か XL サイズじゃないと普通の日本人は被れない
    Mで57cm位 Lで60cm位

ベトベトが頭髪に付かないように、スカルキャップをかぶってから試すと~
 ワオーッ! かぶれた 被れた!

バイザーを下ろして、このヘルメットで初めて? 外界を眺めてみた

?マークを付けたのは、このMサイズのヘルメットを以前一度だけ被れた事があった
それは3か月程の入院を終えて、かなり痩せてた頃に
「もしかしたら、アノ小さなヘルメットが被れるかも~」
で試したら、なんとパッド付の状態で頭が余裕で入った
しかし、その3か月後には頭は以前の大きさに戻ってしまってそれっきり(笑)



こうなると他のMサイズ ヘルメットも試してみたくなる


ダメもとで、開かずの部屋(コレクションルーム)からMサイズのヘルを持ち出してきた

先ずは右端のフランス製ヘルメット GUEREAU 316

ワォ~ッ、初めて被れたよ! なんか感激です

でも、バイザーを下ろしたとたん、鼻すじに当たり「痛って!」

バイザーを下ろそうとノブを動かすと、クリアーとダークの両方が一緒に
スプリングの力で バシッ って感じで下りてくるのを忘れていた

それに顔とバイザーとのクリアランスが少ない感じはする
頭は縮んだかもしれないが、欧米サイズの Mと Lの間位かな(笑)

長い間 憧れていてやっと手に入れたシェル(貝)型のフランス・ヘルメット
入手してからすでに十数年経っているがやっと被れたよ



もう一つは画像 左の、イギリス製ヘルメット Mk.4

   


他にコレクションしているLサイズのイギリス製ヘルメットもタイトで
被るのに苦労したが、コイツはなかなか頭が入らない
というより痛テテッ・・・ (被れなかったので上の画像もモデルに依頼(笑))

コリャ無理そう~、とやめてヘルメット内のラベルを改めて見て驚いた
1993年にイギリスで手に入れて以来、ず~とMサイズとばかり思っていた
 (リンクした自前のイギリス製ヘルメット 記事もMサイズになったままで、後日修正します)

なんだ「SMALL」だったのか、入るわけないよなぁ
 (Sサイズで、55cm位) ヘルメット壊れなくて良かったよ 


それにしても、このヘルメットもクッションのスポンジ部が劣化してクズ状態だ

こいつもいつかなんとかしなきゃだが、コリャ大変だぞ


ところで、何故・・・ 頭が縮んだのかな・・・ 痩せたかな・・・
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米海軍パイロットヘルメット APH-6/C

2014年02月26日 | 編隊コレクション
もう一つの APH-6シリーズは、ダークとクリアーのバイザーを内蔵するダブルバイザータイプ
主に A-6 イントルーダーや A-7コルセア 等の攻撃機の搭乗員が使用した APH-6/C





特徴的な大きなバイザーハウジング、先に紹介した空軍の HGU-26 のような直線型も存在しますが
  
  やはりこの曲線美が好きで、この形のAPHをコレクションした
  


 手に入れたヘルメットはデッドストックなのか
 まったくリフレクトテープ(反射テープ)が貼られてない状態
  
  
  バックのオレンジペイント(テープではなく塗装)は、ショップでペイントした可能性大


 エンドユーザーが好きな飛行隊にリペイントできる余地はあるが
 やるならオレンジ塗装を削り落とし、ツライチにしてから白地塗装しなければ・・・

 反射テープはスコッチの1インチのものを使えばできたのだが
 見本となるベトナム戦争当時の実物ヘルメットのカラー画像は少なく

 唯一気に入ったA-7 コルセア時代の「ロイヤルメイス」も
 手持ちの写真は、直線のハウジングのヘルメットに塗装されたものだけ

 昔見た航空雑誌の1コマには
 確かに曲線ハウジングに騎士のヘルメト(カブト?)が描かれていたのだが・・・
 
 探しているうちに、時は流れてコレクターから足を洗ってしまった
  
     
  
 現在でも、この姿で 展示部屋?開かずの部屋? にそのまま鎮座中


 ※ 話は変わるが、映画スターウォーズを見たことがある方は多いと思う

  共和国軍の Xウィング等のパイロットが被っているヘルメットは
  この APH-6 のダブルバイザー・タイプから型取りし、リメイクされたもの
  特徴的な酸素マスクのリテンション切り欠け部を埋めた感じや
  バイザーハウジングの形状が色濃く残っているので一目瞭然

  スター・ウォーズでは、他にも航空機の部品が多数使われており
  劇中に登場するミレニアムファルコン号の操縦席
  そのコックピットの座席は、ファントムのマーチンベーカー射出座席の基部

  映画を楽しんでいても、そんな部分に気づいてしまうのは
  コレクターの? マニアの? 哀しい性(サガ)です

  ヘルメットの紹介から横道にそれてしまったが
  いつか射出座席の話しでもしてみましょう
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米海軍パイロットヘルメット APH-6 シリーズ

2014年02月23日 | 編隊コレクション
雪と寒さで今季は完全に冬眠状態中の私
撮影遠征に出かけられないので、今月2回目の編隊コレクション登場です

今回は久しぶりにパイロットヘルメットの紹介

ヘルメットの前回は、米空軍 HGU-2/AP HGU-26/P を紹介したので
今回は同時期の米海軍型 APH-6 を紹介
ベトナム戦争が激しさを増した1960年代後半から80年代初頭?あたりまで使われていた
米海軍や海兵隊の航空部隊を代表するようなヘルメットだったもの


先ずはシングルバイザーの APH-6/?
?と書いたのは、ヘルメットの名板がリフレクティブ・テープで隠れて確認が不能なので

一応?と書きましたが、たぶん APH-6/A

  
   ヘルメットのバイザーはクリアー

 空母艦載等の戦闘機から爆撃機、輸送機まで広く使われたAPH-6のシングルバイザー

  通常はサングラスタイプのダークバイザーが主流ですが
  夜間攻撃等の出撃が多いパイロットは、クリアーを常備したようです
  バイザーは太陽光を避けると共に、緊急脱出時には
  機体から射出される時の風圧を少しでも避ける役目も持っているので
  夜間出撃のパイロットもバイザーは必需

  
  ヘルメットはリフレティブテープ(反射テープ)が貼られているが
  現在のように何パーセント以上という規定はなかった時代

  このヘルメットは比較的テーピングが多い方、これで救難時の発見を容易にさせている

  
  APH-6シリーズで特徴的なのが、酸素マスクのリテンション金具
  ヘルメット側のメスにあたる部分は
  ノコギリ状のギザギザがある切り欠きになっている

  
  このヘルメットのバイザー部とシェル(本体)部が
  同じヘルメットだったかはわからないが
  バイザーカバーの後部にミドリ色のテープが若干あるのでなんとか~
  

  前回にも書いたが~
  廃棄された軍用品やパーツ類は、ワンロットで払い下げられるものが多く
  その中のパイロット・ヘルメットはバラバラのパーツや大きく破損して出される事が多いと聞く
  欧米でも、それぞれのショップでリペアー&リペイントされて販売されるようだ



もう一つ特徴的なものが、チンストラップ(顎ひも)

先に紹介した空軍型のHGU-系ヘルメットならドットボタンで外せるが
APH-はチンストラップの両端はヘルメットに固定され外れない

使用の度にベルトを緩めたり、締めたりと少々煩わしい

それが理由かわからないが、以後は海軍型もHGU- シリーズを使用
このストラップはこれが最後となったようだ


装着している酸素マスクは MS22001 、ヘルメットのリテンション金具はバタフライ型のもの


ヘルメットに装着する時は、ただ押し込めばいいが
外す時は、バタフライの羽の部分を二本の指でつまみながら外ずす

私はバタフライ金具を単品で購入したが
コレクター時代には酸素マスクより、このリテンション金具の入手が
本国のアメリカでも難しく
マスクよりも高額だった記憶がある


                                                    ~つづく
                                   
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米海軍パイロット SRU-31/P  サバイバルキットの中身 ~つづき

2014年02月10日 | 編隊コレクション
かなりの降雪に振り回された週末でしたが


前回紹介しきれず、途中となってしまった
米海軍パイロット サバイバルキットの続きです

今回はMedical (医療用)パックの中身を紹介

やはり2つのポケットに分かれたパックには


内容物のインストラクションとベルクロ(マジックテープ)のメスが小分けに入ってます
このベルクロも裏は粘着式になっており、適当な場所に貼り付けることが可能で

内容物等に貼り付けておけば、海上で救出を待つあいだに
大切なサバイバル用品等を海中に没せずにすむというもの


Medical (医療用)のメインパック全景です

パッと見、それ程大それた医療品ではないのがわかります


パックの左側から順番に見ていきましょう

画像左側下の丸いのは外科用 布絆創膏テープで長さは1 1/2ヤードのロール
その右が、伸縮ガーゼで巾が2インチで長さが5ヤード

左側上のものは防水容器(水筒)
容器に貯蔵した水は浄化剤で浄化、蒸発を防ぐよう上部を縛るよう指示されている
これはイギリス軍のサバイバル用品にも入っていたモノ
普通の市販品である滅菌処理されたコンドームが1個
こういう使い方もあるんだと、ミリタリーマニアは知ることも沢山あります(爆)


次は画像下中央部にある長細い箱から
これは「目の軟膏」で1/8オンスのサルファセトアミド・ナトリウム配合品
上の左側は小型の石鹸、ただし敵に発見されないように無香料とのこと
その右にあるボトルは虫除け 兼 日焼け止めローション



最後は医薬品で、手前がAspirin(アスピリン鎮痛解熱剤)が10錠
その向こうが、Lomotil(ロモティル下痢止め薬) 10錠
アスピリン、ロモティル 共に裏には使用上の注意書きも添えられている
そして一番奥が、大き目のバンドエードが6枚

ここで先のパック内容物インストラクションと照らし合わせると
浄水錠が50粒入った小さなボトルが欠落していることがわかった


この SRU-31/P は昔々、米国から個人輸入(時代がわかるね)したものだが
こういったコレクター向けのサープラス品は所詮軍の廃棄品
完全品が出回ることは少ない

既に亡くなられてしまった方だが
そのコレクター氏はサープラス業を商いとし
幾つかの同様品を集めては、その中から自分のコレクター品の不完全部分を補なっては
余った品々をマニア向けに販売していた

これはパイロットヘルメット等も同様で、幾つかの廃棄ヘルメットの部分品を集めて
一つのヘルメットっとして再塗装、又はテーピングして販売していたそうだが
海外のショップでも、そうやって販売をしているようだ
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