股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

バンコック・デンジャラス

2009年05月10日 03時09分00秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2008年
製作国 : アメリカ
2009年5月9日公開
監督 : オキサイド&ダニー・パン
出演 : ニコラス・ケイジ,チャーリー・ヤン,シャクリット・ヤムナーム
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引退を考えていた凄腕の暗殺者ジョーは、最後の仕事をこなすためタイのバンコクへやってきた。彼はいざとなったら消してしまえる使い捨ての連絡役としてチンピラのコンを雇うと、早速仕事に入る。だが最初の標的を殺した際に腕を負傷。そして薬を買いに寄った薬局で耳の不自由な店員フォンと出会い、心を惹かれていく。そんな中コンが仕事の最中にジョーとの約束を破ってしまう。厳しいジョーはコンを殺そうとするが……。
その名の通り、タイ・バンコクを舞台にしたクライム・アクション。自身に課した殺しのルールを守り続ける凄腕の暗殺者ジョーが、チンピラのコンや耳の不自由な女性フォンとの出会いによって変わり、やがて命を賭した戦いへとその身を投じていく姿を迫力のアクションとともに描く。監督は『the EYE』シリーズで知られるパン兄弟。かつて自らが監督した映画『レイン』をセルフリメイクし、スタイリッシュかつエモーショナルな作品を作り上げた。ニコラス・ケイジは孤独な暗殺者の心境の変化を寡黙な演技で表現。スピード感あふれるボート・チェイスや怒涛の銃撃戦など、アクションシーンでもエネルギッシュな動きを披露している。

殺し屋って冷酷で完璧な人間だよね?なのにこの主人公は馬鹿っぽいチンピラを弟子にしたり、薬局の女の子にデレデレしたり…やる事が全てカッコ悪いし中途半端殺し屋なんだから最後の最後まで完璧にして欲しかった!!ラストは自分を売った弟子を殺してくれた方がスッキリするし、薬局の子を意識し過ぎてあの終わり方は正直、つまらない結局何を描きたかったのかが分かりませんでした…。どんなに冷酷な人間でも情に流されてしまうってことを伝えたかったのか??そうだとしても、もっと他に描き方があったはず。

そもそもニコラス・ケイジを殺し屋役にすることが合ってないかなと…(笑)

この作品の評価・・・・64点
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13日の金曜日

2009年05月07日 02時01分53秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2009年
製作国 : アメリカ
2009年2月13日公開
監督 : マーカス・二スペル
製作 : マイケル・ベイ
出演 : ジャレッド・パダレッキ,ダニエル・パナベイカー,アマンダ・リゲッティ
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行方不明になった妹を探すため、クレイは古い小屋の佇む薄気味悪い伝説の森、クリスタル・レイクへ向かう。警察と地元民の警告に耳をかさず、クレイはわずかな手がかりをもとに、スリルある週末を過ごすためにやってきた大学生のグループの女性と一緒に捜索を開始するが、アメリカ史上最も恐れられている者が潜む領域に足を踏み込んでしまう。それは、剃刀のように鋭いナタを持ち、クリスタル・レイクに出没する有名な殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズだった…!
ホラー・サスペンスの名作『13日の金曜日』を、『悪魔のいけにえ』のリメイク『テキサス・チェーンソー』を監督したマーカス・ニスペルがリメイク。一作目にはほとんど登場しておらず、ホッケーマスクをかぶるのも三作目からという殺人鬼ジェイソンをフューチャーした本作。オリジナルから大幅に変更された内容は気になるところだ。主演は、大人気TVドラマ「スーパー・ナチュラル」でサムを演じ、人気沸騰のジャレッド・パダレッキ。

最近のジェイソンって弓矢の達人だし、斧の投げるのも上手いし、走るのかぁ~って感心しちゃいました(笑)まぁホラー映画の王道と言っちゃえばそれで終わっちゃうけど…とりあえずジェイソンに出会ったら死を覚悟するしかない!!若者がどんどん殺されていくのも見飽きたし新鮮さが感じられませんね。ですが、ホラー映画だけど気品があるというか、血がドバぁ~ってわけでもなく、スパっと殺してくれる所なんかはB級ホラーじゃないなと思います♪そのせいで「来る?来るの?……おぉ!!ビックリしたぁ~」っていう怖さが少なかったかなぁとは思いますね。ラストも「あっ、やっぱりそうなるか…」って終わり方です(笑)

つーかジェイソンって、足を挟む罠とか仕掛けるような知的な奴だったっけ??

この作品の評価・・・・68点
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ワルキューレ

2009年05月06日 18時57分46秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年 : 2008年
製作国 : アメリカ=ドイツ
2009年3月20日公開
監督 : ブライアン・シンガー
出演 : トム・クルーズ,ケネス・ブラナー,ビル・ナイ,トム・ウィルキンソン
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第二次世界大戦下のドイツ。アフリカ戦線で左目を負傷したシュタウフェンベルク大佐は、“良心”と“忠誠心”の葛藤に悩んだ末、祖国の平和のためにヒトラー暗殺を考えるようになる。やがて画期的な暗殺計画≪ワルキューレ作戦≫を立案し、トレスコウ少将やオルブリヒト将軍ら、同志と着々と準備を進めていく―。そして、決行の1944年7月20日を迎えた。ヒトラーとその護衛たちを前に、大佐たちは計画を成功させられるのか…。
第二次世界大戦時に実際にあったヒトラー暗殺計画を題材に、トム・クルーズがその計画の中心的人物であったシュタウフェンベルク大佐を演じたサスペンス。ヒトラーの独裁政権に屈する者と世界を変えようとする者、そして両者の裏で陰謀をたくらむ者が、戦争の混乱の中で繰り広げる駆け引きを描く。アイパッチを付け、ナチスの軍服に身を包んだトムが気迫たっぷりに演じる「命がけの愛国者」ぶりに注目したい。監督は『ユージュアル・サスペクツ』で注目され、『スーパーマン リターンズ』など今やヒット・メーカーとなったブライアン・シンガー。ケネス・ブラナーやテレンス・スタンプなどの演技派キャストが脇を固め、最後まで緊張の糸が途切れないドラマを展開させている。

普段とは違うトム・クルーズを見れました。独裁政権のドイツでヒトラー暗殺を計画していくお話です。飽きはしないで最後まで観れたけれど、どこか物足りなさも残ります…。まず、ヒトラー政権という独裁的な政治国家の怖さが伝わってこなかったこと。やっぱりヒトラーと言えば冷酷さとか残酷な人間ってイメージがあるし、そういうヒトラーをもっと全面に出して欲しかったなと思います。ヒトラーのそういう部分が見えづらかったから、トム・クルーズ演じるシュタウフェンベルク大佐の“ヒトラー暗殺”をそこまで実行させる理由が薄れていたし
以前に観た映画でヒトラーは自殺すると知っていたので、暗殺される事はないと最初から分かってました。分かってはいたけど、やはりこの映画の終わり方は普通過ぎるというか捻りがありませんね題材としては面白いけど印象的なシーンが無かったのが残念でした…

この作品の評価・・・・73点
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バンク・ジョブ

2009年05月06日 18時54分50秒 | 映画評論ハ行
製作年 : 2008年
製作国 : イギリス
2008年11月22日公開
監督 : ロジャー・ドナルドソン
出演 : ジェイソン・ステイサム,サフロン・バロウズ
official site

イースト・ロンドンで中古車ディーラーを経営するテリーは、知り合いの女性マルティーヌから銀行強盗の話を持ちかけられる。「一生に一度のチャンス」と説得され、計画実行を決意する。テリーは総勢7人の実行メンバーを集め、地下トンネルを掘り金庫への侵入に成功する。しかし、その盗んだ貸金庫の中には、犯罪組織はもちろん、イギリス政府や警察、王室までもが関係する秘密が預けられていたのだ…。
1971年、ロンドン。とある銀行の地下金庫に強盗団が侵入、数百万ポンドにも及ぶ現金と宝石が強奪される事件が起こった。事件は数日間トップニュースとして報道されたあと、突如打ち切られた。それはイギリス政府からのD通告(国防機密報道禁止令)によるものだった……という実話を基にしたクライム・サスペンス。王室スキャンダルの漏洩!?という大胆な仮説を軸に、“事情”を知らない強盗団、政府高官、裏社会の顔役、汚職警官らが絡み合うストーリーは非常にスリリング。『トランスポーター』などのジェイソン・ステイサムが主演だが、いつものB級アクション“臭さ”を感じさせない、見応えのある作品となっている。

へー実話なんだぁー。バイト先で借りていく人が多かったので自分も借りみました。なかなかの面白さでした♪銀行から金を盗むっていう単純な話ではあるのだけど、主人公たちのプロだけどプロっぽくない素人さがあって親近感(?)を感じました。あそこまで派手にドリルで穴掘ってたら近所中に響くのは当然でしょそれでも何とか金庫まで辿りついたテリー達。貸金庫っていうのも考えてみたら金銀財宝だけじゃなくてスキャンダルなヤバい物とか預けられているんだろうね~。そう、王女の写真とか…。金庫を盗むまでより、盗んだ後の警察や裏社会から追われる主人公たちが見所です!ラストも国家権力で終わらせる感じは実話ならではの終わり方で良かったと思います♪ほとんどが実話って思えばかなりハラハラ出来ると思いますよ!
結局、金庫から盗まれた物はヤバい物ばかりだったらしく、預けた人達も警察にすら被害届を出していないそうです。何だろー気になるー

この作品の評価・・・・75点
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スラムドッグ$ミリオネア

2009年05月05日 15時01分37秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2008年
製作国 : イギリス
2009年4月18日公開
監督 : ダニー・ボイル
出演 : デーヴ・パテル,アニル・カプール,イルファン・カーン
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インドのスラム出身の少年ジャマールは人気番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、あと1問で2000万ルピーを手にできるところまできた。しかし、これを面白く思わない番組のホストは警察に連絡。彼はズルをして正答を得ていたとされ、詐欺容疑で逮捕されてしまう。ジャマールは警察署での警官の厳しい尋問に対し、正答を知ることになった自分の過去を話し始める。そこには1人の少女を追い続けた彼の人生の物語があるのだった…。
発祥地イギリスはもちろん、日本など世界中でローカライズされ人気となっている「クイズ$ミリオネア」。難問の続くこのクイズ番組で最後の1問までたどり着いたスラム出身の少年ジャマールは、いかにしてその答えを知ることになったのか? 彼自身が過去を振り返ってその理由を話す中で、一途にある少女を思い続けた少年の人生が浮き彫りになっていく。ジャマール、彼の求める少女ラティカ、そしてジャマールの兄サリームの三人が紡ぐ物語は、純愛や欲望といったものが絡み合い非常にドラマチック。インドを中心に撮影された映像は生命力と疾走感にあふれ、観る者をグイグイと引き込む。最後の瞬間まで決して目が離せない傑作が誕生した。

アカデミー賞最多8部門受賞!世界中の映画賞を総なめにしている作品。作品賞受賞しているそれだけでハードルが上がってしまうのは仕方無い監督がダニー・ボイルなのでゾンビ映画の監督がよく作品賞いけたなと驚きです(笑)ジャマール役の少年、新人だそうですが素晴らしい演技力です!スラム街で生きている子供達…。まるでドキュメンタリー映画を観ているくらいの感覚で、インドってこういう国なんだと知ったり、このような生活を毎日している人達が世界中にいると思うと日本の子供達は恵まれているなと思います。何故ミリオネアの答えを彼が知っていたのか…それは彼が歩んできた人生そのものだったからです。幼い頃の母親との別れ、そして少女ラティカとの別れ。それでも諦めないで生きてきたジャマールに「どんな世界でも、どんなに辛くても生きてやるんだ!」という生命力を感じました。ラスト問題でテレフォンを使った時、ラティカは「知らない」と答えたシーン。このシーンがとても印象的でした!お金はいらない、でもラティカに会いたいっていうメッセージが伝わってきました。
ジャマールが欲しかったのは大金じゃない…大切な人との愛だったのかな。ラブストーリーでもありますが、「生きる」ってことを教えてくれる作品でした

この作品の評価・・・・84点
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Mr.ブルックス~完璧なる殺人鬼~

2009年05月05日 14時55分46秒 | 映画評論マ行
製作年 : 2007年
製作国 : アメリカ
2008年5月24日公開
監督・脚本 : ブルース・A・エヴァンス
出演 : ケビン・コスナー,デミ・ムーア,デイン・クック,ウィリアム・ハート

オレゴン州ポートランドの大物実業家、アール・ブルックス。美しい妻との関係も良好、公私ともに誰もがうらやむ人生を送っていた。しかしそんな彼には、誰にも言えない悩みがあった…。それは“殺人”の依存症。何年も理性で衝動を抑えてきたブルックスだが、ある晩、その誘惑に耐えきれずセックス中のカップルの部屋に忍び込み、銃殺してしまう。だがカーテンが開いていたため、向かいのアパートに住む盗撮趣味の青年に、犯行現場を撮影されてしまい…!?
またしても、とんでもない連続殺人鬼が誕生した。最高に切れるアタマで、社会的には名誉と成功を手に入れ、殺人鬼としては完全犯罪を何度も成し遂げてきた男。そして何より、妻と大学生の娘が大事な男。…つまり、前代未聞のマイホーム・パパな殺人鬼なのだ。殺人に対する罪悪感は、たぶん微塵もない。ただ家族を失うことだけが怖くて、“殺人依存症”を克服したいと願っているのだ。ケヴィン・コスナーが主演はもちろん、製作まで名乗り出るほど惚れ込んだという脚本が秀逸。また主人公に犯罪をそそのかす別人格を演じたウィリアム・ハートの邪悪さも、たまらなく魅力的! ケヴィン・コスナーはMr.ブルックス役が相当気に入ったようで、続編も希望しているとか。見て絶対にソンはない良作!

ケビンコスナーの殺人犯役は何だか新鮮♪まさに完璧な殺人鬼で、下見から侵入方法まで「おぉ~!なるほど」って思っちゃうくらい手際が良いです(笑)ただ、肝心の殺しのシーンが2,3回ほどしかなくてタイトルを考えれば物足りなさを感じました。もう少し警察と主人公との絡みが欲しかったです。ケビンコスナーとデミ・ムーアの2人の大物を使ってるのに別々で話が展開しているような気がして残念でした…。そしてラストの終わり方も個人的には「ん?」って感じです。父親のDNAを継ぐ娘の狂気。父親としては「娘は俺の子だ。いつかはこうなる」と予測してたのかな?説明不足だと思います。ブルックスのもう1つの人格を演じたウィリアム・ハートは独特の存在感でした♪

この作品の評価・・・・66点
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グラン・トリノ

2009年05月03日 03時09分51秒 | 映画評論カ行
製作年 : 2008年
製作国 : アメリカ
2009年4月25日公開
監督・製作 : クリント・イーストウッド
出演 : クリント・イーストウッド,ビー・バン,アーニー・ハー
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朝鮮戦争の帰還兵ウォルト・コワルスキーはフォード社を退職し、妻も亡くなりマンネリ化した生活を送っている。彼の妻はウォルトに懺悔することを望んでいたが、頑固な彼は牧師の勧めも断る。そんな時、近所のアジア系移民のギャングがウォルトの隣に住むおとなしい少年タオにウォルトの所有する1972年製グラン・トリノを盗ませようとする。タオに銃を向けるウォルトだが、この出会いがこの二人のこれからの人生を変えていく…。
『チェンジリング』からほとんど間を空けずに公開されるイーストウッド監督作。『ミリオンダラー・ベイビー』以来、4年ぶりに主演も兼ねた。朝鮮戦争従軍経験を持つ気難しい主人公が、近所に引っ越してきたアジア系移民一家との交流を通して、自身の偏見に直面し葛藤する姿を描く。アメリカに暮らす少数民族を温かな眼差しで見つめた物語が胸を打つ。西部劇や刑事ドラマで築き上げた、“男イーストウッド”のヒロイズムが詰まった人間ドラマだ。主人公と友情を育む少年タオ役のビー・バン、彼の姉役のアーニー・ハーなどほとんど無名の役者を起用しているにも関わらず、どんな端役までも行き届いたきめ細かな演出がイーストウッドの真骨頂だ。

イーストウッド監督の作品って、何でこんなに素晴らしいのか…。いやぁ…感動した!妻を亡くした主人公。親戚や近所の人からも嫌われ1人で生活していた頑固じじぃの彼ですが、あるキッカケで1人の少年との交流が始まります。町のギャング達に誘われて悪い事をしていた少年タオ。ある日、タオは頑固じじぃウォルトの愛車(グラン・トリノ)を盗もうとするがバレていまいます彼の悪事を知った彼の姉のスーはウォルトに謝罪しますが、他の家族はそれでもウォルトを避けていました。そんな時にタオの家にギャング達が現われます。するとウォルトはギャング達を追い払います。そこからウォルトと異民族の家族との交流が始まるのです…

登場人物たちには善と悪が非常に分かりやすくなっています。最初はウォルトがタオに人として大切な事を教えていたけど、途中からはタオの誠実な人柄にウォルト自身が学ぶものがあったのかなと思います。最も印象に残ってるのは、やっぱりラストかな。ウォルトが最後の決着をつけようと家を出て行くシーン。自分の事しか考えてなかったウォルトが、妻以外の大切な人のために戦いに行く姿は感動でした彼は最初から誰も傷つけたくなかった…それは挑戦戦争を経験した彼だからこそ知ってるなんだと思います。
小さい町で起こる話ではありますが、様々なメッセージが伝わってくる良質の作品です。

この作品の評価・・・・83点
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ストレンジャーズ/戦慄の訪問者

2009年05月03日 03時05分39秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2008年
製作国 : アメリカ
2009年4月4日公開
監督・脚本 : ブライアン・ベルチノ
出演 : リヴ・タイラー,スコット・スピードマン,ジャマ・ワード
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友人の結婚式から別荘へとやってきたクリスティンとジェームズ。クリスティンはジェームズの求婚を断り、気まずい空気が漂っていた。そんな時、突然ドアをノックする音がする。2人が応対に出るとそこには美しい少女がいた。「タマラはいますか?」と訊ねる少女を追い返し、ジェームズはタバコを買いに外出。すると再び、激しいドアのノック音が響きわたる。そして窓の外からは先ほどの少女がこちらをじっと見ているのだった。
実話に基づいて作られた衝撃のスリラー。どこにでもいそうな普通のカップルが突如訪れたストレンジャーズ(訪問者)たちによって恐怖のどん底に叩き落されていく姿を、緊張感あふれる映像で描く。近年日本でも愉快犯的な動機なき犯罪が増加しているが、この作品に登場する犯罪者たちも動機不明のまま、殺人行為を繰り返していく。何を考えているかわからない、さらにマスクで顔さえも見えない――そんな“不明さ”が見るものの恐怖を加速させていく。殺人者たちに襲われるカップルの女性を演じたのはリヴ・タイラー。恐怖に震え上がる女性を熱演している。監督は本作がデビュー作となるブライアン・ベルチノ。

続編制作決定!?それが一番の恐怖です(笑)この程度の作品に続きを作っちゃ駄目でしょーさてさて、正直言いまして…薄っぺらい作品です!動機がない愉快犯という設定ではありますが、それでも内容が薄すぎる…。若いカップルが殺人犯に怯えてひたすら逃げ惑うだけの90分。あー耐えられない(笑)こういう系の作品って毎回思うけど、何で殺人犯が有利になるように事が進んでいくのだろうか??携帯のバッテリー切れってタイミング良すぎじゃね?(笑)で、お決まりの止せばいいのに別行動(笑)友人が訪ねてきた時もそう。明らかにこの後、主人公の銃で誤射されて死ぬっていう展開が見え見えです
怖さとしては、最近のホラー映画よりは怖かったです。あの仮面が「ハロウィン」のマスクより怖かった1フレームの中に後ろからそっと出てくるのは身近な恐怖って感じがして、おもわず目を瞑ってしまったでも後半までその恐怖は続かずスピードダウンしていました…。これが実話だと考えると、さらに怖いけどね…

で結局、何も解決されず、犯人達の動機も分からぬまま終了これで次回作があるなら、また犯人3人衆がどっかの馬鹿カップルを殺す話になるんじゃないかな?

この作品の評価・・・・57点
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名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)

2009年05月02日 04時25分11秒 | 映画評論マ行
製作年 : 2009年
製作国 : 日本
2009年4月18日公開
監督 : 山本泰一郎
声の出演 : 高山みなみ,山崎和佳奈,神谷明,DAIGO
official site

梅雨明けの頃、東京、神奈川、静岡、長野で6件の殺人事件が発生した。被害者の傍には共通して裏に文字の書かれた麻雀牌が置かれており、警察は広域連続殺人事件と見て捜査会議を実施。会議には探偵の小五郎も呼ばれ、コナンも一緒にその場を訪れていた。その時コナンは一人の刑事が黒いポルシェに乗り込むのを目撃する。そのポルシェは工藤新一に毒薬を飲ませた“黒ずくめの組織”の1人、ジンの乗るものだった……。
青山剛昌原作の人気コミック「名探偵コナン」の劇場版第13弾。今回コナンが挑むのは関東近郊で発生した連続殺人事件。そこに最大の敵である“黒ずくめの組織”の影を感じたコナンは、事件解決と組織の一網打尽を目指して独り捜査を開始する。“黒ずくめの組織”は高校生探偵だった工藤新一を毒薬で殺そうとした者たちであり、江戸川コナン=工藤新一ということがバレたらコナン自身はもちろん、彼の周囲にも危害が及ぶ――そんないつもの劇場版とは異なる緊迫感が観客を物語に引き込んでいく。また今回はゲスト声優としてDAIGOが参加。重要な場面で熱演を披露している。

コナンを映画館で観たのは数年ぶりです。自分としては「迷宮の十字路」が絶頂期だったかなと思うし、それ以降の作品は監督が変わったりして完成度が落ちたと思いました。しかーし!今年のコナンは面白い!!まとまりもテンポも良くて観ていて飽きませんでした♪やはり原点に戻って黒の組織が絡んでくるから良かったのかもしれません。黒の組織と事件、2つが同時進行で進み、最後は1つに繋がっていくところが素晴らしいラストの黒の組織に追い詰められていくシーンは見応えありますよ♪まぁあんだけ銃撃されてるのに避けてるコナンも凄いけど(笑)いや、それよりカブトムシからHELPまで繋げた方が凄いか(笑)
観終わってから「あのメモリーカードはどうなったんだろ??」って疑問に思ってましたが、帰ってからネットで調べたら、ちゃんとキャンティが打ち抜いていたそうです…分かりにくっ!(笑)

それから、ゲスト声優のDAIGO。これは完全にNG…ドラえもんとかポケモンなら明るい映画だしゲスト声優使っても良いと思うけど、コナンはアニメと言っても大人向けの映画でもあるのだから、そこに声優素人を使っちゃうと気が抜けてしまう。しかも今回、結構重要な役だったし…。次回からはプロの方だけでお願いします!!

多少のツッコミどころはありますが、最近のシリーズと比べれば上質な出来でした♪♪劇場で観る価値はあります!!これなら来年も期待だぁ!

この作品の評価・・・・78点
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闇の子供たち

2009年05月02日 04時20分35秒 | 映画評論ヤラワ行
製作年 : 2008年
製作国 : 日本
2008年8月2日公開
監督・脚本 : 阪本順治
出演 : 江口洋介,宮崎あおい,妻夫木聡,佐藤浩市,鈴木砂羽
official site

日本新聞社バンコク支局で、幼児人身売買を取材する記者、南部は、日本人の子供がタイで心臓の移植手術を受けるという情報を得る。知人に金を握らせ、臓器密売の元仲介者に接触した南部は、提供者の幼児は、生きたまま臓器をえぐり取られるという衝撃の事実を知る。取材を続ける南部は、ボランティアの少女、恵子と知り合う。純粋すぎてすぐ感情的になる恵子に苛立つ南部だが、善悪に対する感覚が麻痺している自分を恥じてもいた。
幼児の人身売買、売春というショッキングな内容を描いた、梁石日の同名小説を映画化した問題作。『亡国のイージス』、『魂萌え』などの阪本順治監督が、江口洋介、宮崎あおいら、豪華キャストを集結させ、極めて深刻な問題を世に提示している。

内容は、かなり重いです…。実話ではないけど世界のどこかで起きている気がします。生きている子供から臓器を移植して金にする、そんな事が当たり前に行われているとしたら自分たちには何が出来るだろうか?映画自体は何が伝えたいのか分かりづらかったけど、人身売買に対するメッセージは伝わってきました
エイズを発症し、遠い村まで帰ってきたヤイルーン。しかし母親はヤイルーンを抱きしめる事もせず、鳥小屋に放置…。数日後、蟻にたかられながら死んでいく…。こんな事がもし世界のどこかで起きているなら、何とかしなきゃいけない!だけど何も出来ない…。宮崎あおいが劇中で言ったセリフが印象的でした。

「世界はたった1つの命も救うことが出来ないんですか!!」

たしかにそうだ…。


そしてもう一つ印象的だったのは重い心臓病の息子を持つある家族。

自分の子供が重い心臓病だったらどうしますか?


もしタイの貧しい子供を殺して自分の子に臓器を移植して助かるなら、あなたは他の子を殺しますか?

母親の「うちの子に死ねって言うの?」という言葉。確かに母親の気持ちは分かる…。だけど、だからと言って彼らがやってる事は決して許されないこと。お金で人の命を買うなんて絶対に駄目だ。
馬鹿にされても自ら進んで行く宮崎あおいがすごく勇敢に見えた。周りから見たら「何でそこまでするのか?」と思われるかもしれないが、彼女の“子供達を助けたい”という気持ちこそ、一番大切なんだと思います。映画という事は抜きにして、考えさせられる作品でした。

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死にぞこないの青

2009年05月01日 02時19分22秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2007年
製作国 : 日本
2008年8月30日公開
監督 : 安達正軌
原作 : 乙一
出演 : 須賀健太,谷村美月,城田優,入山法子,瓜生美咲,博多華丸,坂井真紀

気の弱い小学6年生・マサオは、生き物係を決めるできごとがもとで、新任教師・羽田に嫌われてしまう。それ以来、羽田は何かにつけマサオを理不尽に攻撃し、やがてクラスメイトたちもマサオいじめに興じ始める。ゴミ扱いされ、命の危機にまで追い詰められた時、マサオの前に現れたのは、全身真っ青の不気味な少女・アオだった。傷だらけで、片目片耳はつぶれ、白い拘束服を着たアオは、やがて教室中を恐怖に陥れていく。いつしかアオの残虐性に、マサオ自身も取り込まれていき…。
小説界のヒットメーカーであり、ホラー界の俊英、乙一の同名傑作書き下ろし長編小説を映画化。監督は『リング』『呪怨』などジャパニーズホラーの代表作すべてに携わり、乙一作品初の映画化『ZOO~seven rooms』で監督デビューを果たした安達正軌。主演のマサオ役は、「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズや『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』の須賀健太。また、凄惨な特殊メイクを施しながらも、美しさと確かな演技力で少女・アオを見事に演じきった谷村美月は、『リアル鬼ごっこ』『神様のパズル』と公開作品が目白押しの若手No.1.そして『ヒート アイランド』など話題作で独自の存在感を発揮している城田優は、迫真の演技で虐待教師を演じきり、新境地を開いた。

乙一作品の映画は全て観てきましたが当たりとハズレの差が激しいもんです「きみにしか聞こえない」や「暗いところで待ち合わせ」はとても良かったけど最近の「KIDS」とかはイマイチでした…。で本作も、どうもパッとしない。原作を読んでいたので展開は知ってるけど、それでも原作を削りすぎって感じます。谷村美月のアオはどうもしっくりこないし登場人物の感情も伝わってきませんでした…。教師が1人の生徒をイジメてるだけとしか思えません!!理由も無くマサオをターゲットにした感じでキッカケが全然分からない。んでラストも、教師が過去の父親との話をし始めたけど話の繋がりが分からんし説明不足以上の説明不足で、原作が好きな自分にとっては期待はずれでした。
もうすぐレンタル開始されるGOTHに期待♪

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