股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

不都合な記憶

2024年09月28日 22時52分57秒 | 映画評論ハ行

製作年:2024年
製作国:日本
日本公開:2024年9月27日
監督:石川慶
出演:伊藤英明,新木優子

2200年、科学技術の発展によって人類の宇宙移住が可能になっていた。科学者のナオキ(伊藤英明)とその妻・マユミ(新木優子)は、宇宙に浮かぶ居住地に暮らし、ナオキは自身の研究、マユミは趣味の陶芸に没頭し、優雅なダイニングで音楽や食事を楽しむ日々を送っていた。誰もがうらやむ生活を送る夫婦だったが、ナオキはマユミをアンドロイド化しており、自分を愛してくれていたころのマユミを求め、理想の姿が完成するまでアンドロイド化するということを繰り返していた。
アンドロイドの女性とその夫のゆがんだ愛を描くサスペンスロマンス。宇宙に浮かぶ居住地を舞台に、妻をアンドロイドにした科学者が彼女を理想の妻に仕立てていく。メガホンを取るのは『ある男』などの石川慶。『KAPPEI カッペイ』などの伊藤英明、『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』などの新木優子らが出演する。

アンドロイドの妻と、その夫のゆがんだ愛を描いたサスペンス作品。日本映画だけど配給はアメリカのAmazon MGMスタジオ。そのおかげか、映像が邦画の域を飛び越えて、人気SFシリーズ映画並みの映像美に仕上がっています。さすがハリウッド!お金持ってる!日本映画も今後はこれくらいのレベルの映像で楽しませてほしい。
さて、肝心の内容。完璧なアンドロイド・ワイフを追い求める夫の執着心というか完璧主義の性格が怖かったです。完璧な人間はいないけど、それでも完璧を求めてしまう人間もいるんだなと思いました。夫役を演じた伊藤英明は「悪の教典」のサイコパス教師を思い出させます。テーマとして面白いのですが、登場人物がほぼ2人。もう少し見せ場や展開が欲しかった。2時間の映画だけど頑張れば30分くらいの短編映画に出来そうな内容。宇宙空間なら普通は扉が開いたら体がもっていかれそうな気もするし、マユミが力づくでロックされたドアを開けたりと、設定が雑な部分も気になりました。これなら部隊が宇宙である必要があったのかなかったのか…。ラストもスッキリしなかったなぁ。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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陰陽師0

2024年09月26日 14時05分18秒 | 映画評論ア行

製作年:2024年
製作国:日本
日本公開:2024年4月19日
監督:佐藤嗣麻子
出演:山崎賢人,染谷将太,奈緒,安藤政信,村上虹郎,國村隼,北村一輝,小林薫

映画『陰陽師0』公式サイト。7月31日(水)デジタル先行配信 9月4日(水)ブルーレイ&DVDリリース!

7月31日(水)デジタル先行配信 9月4日(水)ブルーレイ&DVDリリース!実在した《最強の呪術師》安倍晴明。呪術は、ここから始まる―。原作・夢枕獏 #陰陽師0

ワーナー・ブラザース映画

 


平安時代、呪いやたたりから都を守る陰陽師の省庁であるとともに彼らを育成する学校でもある「陰陽寮」が政治の中心にあった。安倍晴明(山崎賢人)は、呪術の天才と呼ばれる存在でありながら、陰陽師になる意欲や興味がない変わり者としても知られている。ある日晴明は、貴族の源博雅(染谷将太)から徽子女王(奈緒)を襲う怪奇現象の調査を頼まれる。晴明と博雅がぶつかり合いながら調査を進める中、ある学生の変死をきっかけに、平安京を揺るがす巨大な陰謀と呪いの存在が浮かび上がる。
呪いやたたりから都を守る陰陽師・安倍晴明の活躍を描いた夢枕獏の小説「陰陽師」シリーズを原作にした時代劇。若き日の安倍晴明が、貴族から怪現象の解決を依頼されたことをきっかけに、平安京を脅かす巨大な陰謀と呪いに挑む。監督は『アンフェア』シリーズなどの佐藤嗣麻子。『キングダム』シリーズなどの山崎賢人、『聖☆おにいさん』シリーズなどの染谷将太、『僕の好きな女の子』などの奈緒のほか、安藤政信、村上虹郎、國村隼らが出演する。

自分の世代からすると「陰陽師」と言えば野村萬斎、伊藤英明、今井絵理子なんです。当時はレンタルビデオ屋でVHSをレンタルした思い出が懐かしい。
呪術の天才と呼ばれた学生(がくしょう)時代の安倍晴明が平安京を揺るがす巨大な陰謀に立ち向かう物語。呪術というかファンタジーアクションと言ったところでしょうか。CG全開で凄い映像でした。映像の美しさは良かった。イケメン山崎賢人が安倍晴明だったら、まぁモテるでしょうね。ストーリー的には犯人探しであったり、信仰心や欲望、執着心、疑心暗鬼がいかに人間の弱さや醜さを露呈させるかを描いていて楽しめました。欲を持たない人間こそが最後に幸せを手に入れるのかもしれない。
ただ、ファンタジー要素が強めな場面があったせいか、いまいち分かりづらい部分があったのが惜しい。理解できるようで理解できない。清明や徽子女王の家族の描写も入れたほうが感情移入できた気がします。
「キングダム」の山崎賢人を見ているかせいか、本作のアクションシーンは地味に見えました。
興行収入は10億円超えたけど続編あるのかなぁ?

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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映画 マイホームヒーロー

2024年09月25日 19時54分41秒 | 映画評論マ行

製作年:2024年
製作国:日本
日本公開:2024年3月8日
監督:青山貴洋
出演:佐々木蔵之介,齋藤飛鳥,高橋恭平,宮世琉弥,津田健次郎,木村多江

『映画 マイホームヒーロー』公式サイト

2024.9.6 Blu-ray&DVD発売!大ピンチが止まらない―ノンストップファミリーサスペンス映画化!

 


娘に危害を加えようとした恋人を殺害し、彼が所属していた犯罪組織との攻防を何とか切り抜けたサラリーマン・鳥栖哲雄(佐々木蔵之介)。7年後、山中に埋めたはずの死体が土砂崩れによって発見され、警察官となった娘・零花(齋藤飛鳥)は、恋人を殺したのが父・哲雄ではないかと疑念を抱く。一方、死体とともに消えた10億円の行方を追う組織のボス・志野寛治(津田健次郎)は、再び哲雄に狙いをつける。さらに、かつて哲雄の策略によりぬれぎぬを着せられ、逃亡生活を送っていた間島恭一(高橋恭平)が姿を現す。
娘の恋人を殺してしまった男が家族を守るために奮闘する、山川直輝と朝基まさしによる漫画を原作にしたドラマの完結編となる劇場版。ドラマ最終話から7年後を舞台に、愛する家族のために罪を隠し通した父親に降りかかる新たな危機を描く。ドラマ版に続き監督を青山貴洋、脚本を船橋勧が担当。主演の佐々木蔵之介をはじめ、齋藤飛鳥、高橋恭平、音尾琢真、木村多江らが続投するほか、声優としても活動する津田健次郎、『渇水』などの宮世琉弥、お笑いコンビ「インパルス」の板倉俊之らが新たに出演する。


観終わって調べてから気付いた。漫画もドラマ版もあったのか!だから冒頭シーンがダイジェストになってたのか!「なんで重要なところがダイジェストなんだよ」とイラっとしたけど、観てない自分が悪いってことか。
主人公の哲雄が7年前に埋めた死体が発見されたことで、家族が危険に巻き込まれる物語。美男美女がたくさん出てくるし、津田健次郎のイケボに酔いしれたりもするが、まとまりが無いというか後半にいくにつれて飽きてくる展開でした。サスペンスものなのにコメディ要素がちょいちょい入ってきたり、ご都合主義な場面も幾つかあったり。アクションシーンもあまり緊張感が無い。哲雄も組織側の人間も、さっさと殺せばいいのに変な間を作っているのが引っかかる。終わり方は好きだけど、最初から最後まで駆け足になってしまったのが残念。漫画やドラマでじっくり見る内容でした。

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆(満点は★10)
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碁盤斬り

2024年09月22日 23時36分57秒 | 映画評論カ行

製作年:2024年
製作国:日本
日本公開:2024年5月17日
監督:白石和彌
出演:草なぎ剛,清原果耶,中川大志,市村正親,斎藤工,小泉今日子,國村隼

映画『碁盤斬り』公式サイト

草彅剛『ミッドナイトスワン』×白石和彌『孤狼の血』 囲碁を武器に武士の誇りを賭けた《復讐》を描く、感動のリベンジエンタテイメント!

映画『碁盤斬り』公式サイト

 


いわれのない嫌疑をかけられて藩を離れ、亡き妻の忘れ形見である一人娘・お絹(清原果耶)と共に貧乏長屋で暮らす浪人・柳田格之進(草なぎ剛)。落ちぶれても武士の誇りを捨てず、趣味の囲碁にもその実直な人柄が表れており、うそ偽りない勝負を心掛けていた。しかし、あるきっかけから隠されていた真実が明らかになり、格之進は娘のために命懸けの復讐を誓う。
『ミッドナイトスワン』などの草なぎ剛と、『孤狼の血』シリーズなどの白石和彌監督が組んだ時代劇。古典落語をモチーフに、冤罪事件によって藩を追われた男の、父として、さらに武士としての誇りをかけた復讐を描く。脚本は白石監督作『凪待ち』などの加藤正人が担当。草なぎふんする浪人の娘を『1秒先の彼』などの清原果耶が演じ、『虹色デイズ』などの中川大志、『死体の人』などの奥野瑛太のほか、斎藤工、小泉今日子、國村隼らが出演する。

時代劇はあまり観ないし、原作の古典落語も知らないのですが、本作はとても観やすい時代劇でした。草彅剛の演技力の高さは今更言うまでもない。静かで優しさに満ちた面と、復讐に燃える面。2つの顔を使い分けた演技は見事でした。主人公の格之進が葛藤しながらも、命懸けの復讐する展開は見応えがありました。時代劇の見どころの一つである殺陣のシーンが少々あっさりというか、物足りなさを感じてしまったのが惜しいところ。最後まで飽きずに観れましたが、気になるところも幾つか…。萬屋の旦那さんが銭を置いた場所を思い出せない件。跡取りの弥吉が得た情報を全然周りにホウ・レン・ソウしない件。自分の父親を盗人扱いした弥吉と結婚する娘・お絹の心情がちょっと理解できない件。
囲碁の知識があったらもっと楽しめたかもしれませんが、時代劇の面白さを感じさせる作品でした。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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あんのこと

2024年09月19日 13時06分06秒 | 映画評論ア行

製作年:2023年
製作国:日本
日本公開:2024年6月7日
監督:入江悠
出演:河合優実,佐藤二朗,稲垣吾郎,河井青葉,広岡由里子,早見あかり

映画『あんのこと』公式サイト|2024年6月7日(金)全国公開

「少女の壮絶な人生を綴った新聞記事」を基に描く、衝撃の人間ドラマ 映画『あんのこと』 河合優実 佐藤二朗 稲垣吾郎 監督・脚本:入江悠 6月7日(金)全国公開

 


ホステスの母親、足が不自由な祖母と暮らす香川杏(河合優実)は幼いころから虐待を受けて育ち、若くして売春に手を染め、さらに違法薬物の常習者になってしまう。ある日人情深い刑事・多々羅(佐藤二朗)に補導されたことをきっかけに、更生の道を歩み出す。さらに多々羅の友人である記者・桐野(稲垣吾郎)らの助けを借りながら、杏は新たな仕事や住まいを探し始める。そうしてかすかな希望をつかみかけた矢先、世界的パンデミックによって事態が一変する。
『SR サイタマノラッパー』シリーズなどの入江悠監督が、世界的パンデミックが起きた2020年のある日の新聞記事に着想を得て撮り上げた人間ドラマ。機能不全の家庭に育ちすさんだ生活を送る少女が、ある出会いをきっかけに生きる希望を見いだそうとする中、非情な現実に翻弄される。どん底の境遇から抜け出そうともがく主人公を『少女は卒業しない』などの河合優実が演じ、共演には『さがす』などの佐藤二朗、『正欲』などの稲垣吾郎らが名を連ねる。

すさんだ生活を送る少女と、その周りの大人たちの物語。
貧困、介護、毒親、新型コロナウイルス、覚せい剤、性加害…現代社会が抱える様々な問題が描かれている本作。あんに次々と降りかかる出来事。こんなにも不幸な人間がいるのか?と思う一方で、数年前のコロナ禍の自粛ムードの中で、様々なことを我慢したり、諦めたり、犠牲にした人間は一定数いるのだろうと感じました。多かれ少なかれ、自分もその中の1人。
とにかく重くて辛い映画。あんが悪いわけではなく、周りの無責任な大人たちが悪いのは明白。大人のせいで犠牲になる子供達。大人たちの勝手な感情のままに事が進んでしまう現実に悲しくなりました。普通の生活を送りたいだけなのに、それが出来ない辛さ。万引きを思いとどまって、勉強して、子育てをして、純粋で真面目なのに幸せになれないあんが、見ていて可哀相で仕方なかった。あんが最後に決めた選択は絶望ではなく希望だったのかも…と感じてしまいました。
いま注目の女優・河合優実の演技力の高さ、魅力を感じられた作品でした。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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52ヘルツのクジラたち

2024年09月16日 19時37分37秒 | 映画評論カ行

製作年:2024年
製作国:日本
日本公開:2024年3月1日
監督:成島出
出演:杉咲花,志尊淳,宮沢氷魚,小野花梨,桑名桃李,西野七瀬,余貴美子

映画『52ヘルツのクジラたち』公式サイト

2021年本屋大賞受賞 圧巻の傑作ベストセラー小説 待望の映画化

映画『52ヘルツのクジラたち』公式サイト

 


東京から海辺の町の一軒家へ越した貴瑚(杉咲花)は、家族からの虐待を受けて声を出せなくなった、ムシ(桑名桃李)と呼ばれる少年と出会う。自身も家族に虐待されていた過去を持つ貴瑚は、彼を放っておくことができずに一緒に暮らし始める。貴瑚と平穏な日々を送るうちに、夢も未来もなかったムシにある願いが芽生えていく。それをかなえようと動き出した貴瑚は、かつて虐待を受けていた自分が発していた、声なきSOSを察知して救い出してくれた安吾(志尊淳)との日々を思い出す。
町田そのこの小説を、『銀河鉄道の父』などの成島出が監督を務め映画化したドラマ。家族に虐待された過去を引きずる女性が、かつての自分と同じような環境にいる少年と交流する。『市子』などの杉咲花、『さんかく窓の外側は夜』などの志尊淳、『はざまに生きる、春』などの宮沢氷魚のほか、小野花梨、桑名桃李、余貴美子らが出演する。

杉咲花の迫真の演技が本作でも際立っていました。不幸な女性を演じさせたら杉咲花の右に出るものはない気がする。
52ヘルツの鯨の鳴き声とは、52ヘルツの鳴き声が高すぎて他の鯨には聴こえないそうで、孤独な鯨と言われているらしい…。誰にも聞こえない、届かないはずの声が聞こえた。ムシの声が聞こえた貴瑚、貴瑚の声が聞こえた安吾。本当に聞こえない時もあれば、聞こえるのに聞こうとしない人間もいる。52ヘルツの声が聞こえる人間でありたい。虐待、ヤングケアラー、孤独、DV、セクシャリティなど、色々なテーマが詰まっていて、話が進むにつれてどんどん気持ちが重くなっていく内容でした。社会的弱者が目の前にいたら…自分が救うことができるだろうか、良い言葉が出てくるだろうか。そんな事を考えながら観ていました。貴瑚は見ていて可哀相で仕方なかった。彼女が悪いわけではなく、出会った人間に恵まれなかったのだろう。そして安吾の声が誰かに届いて欲しかった。世の中には繊細な人がたくさんいるし、1人では生きていけない。キコの強さと、アンの優しさが世の中に溢れて欲しいし、人間の強さや弱さを感じられた良質な作品でした。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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貴公子

2024年09月11日 13時41分40秒 | 映画評論カ行

製作年:2023年
製作国:韓国
日本公開:2024年4月12日
監督:パク・フンジョン
出演:キム・ソンホ,カン・テジュ,キム・ガンウ

映画『貴公子』公式サイト

映画『貴公子』公式サイト

 


フィリピンで病気の母と暮らすマルコ(カン・テジュ)は、アンダーグラウンドのボクサーとして日銭を稼いでいた。ある日、父の使いを名乗る男が現れ、一度も会ったことのない韓国人の父が自分を捜していることを知る。韓国へ向かう飛行機の中で、彼は自らを友達と呼ぶ見知らぬ男・貴公子(キム・ソンホ)と出会う。薄気味悪さを感じて逃げ出すマルコだったが、どこまでも執拗に追いかけてくる貴公子の狂気に追い詰められていく。
巨額の遺産を巡って繰り広げられる壮絶な攻防戦を描くアクションノワール。監督・脚本を務めたのは『THE WITCH/魔女』シリーズなどのパク・フンジョン。周囲を翻弄(ほんろう)する謎の男・貴公子をドラマ「海街チャチャチャ」などのキム・ソンホ、予想もしなかった事態に巻き込まれる青年をドラマ「こんにちは? 私だよ!」などのカン・テジュが演じ、『死体が消えた夜』などのキム・ガンウ、『朝鮮魔術師』などのコ・アラらが共演する。

タイトルからは想像できないようなアクションシーン満載のアクションノワールでした。男・貴公子が何者なのか、目的は何なのかも分からないまま、主人公のマルコを執拗に追いかける不気味さ。狙った獲物は絶対に逃さない怖さ。どんな状況でも慌てない余裕さ。そりゃあ機内でいきなり横に立たれて「友達だよ」なんて言われたら逃げるわ!でもたまに見せる人間味あるキャラが良い。貴公子役のキム・ソンホがカッコいい。
最後までスピード感のあるアクションシーンが続いていて楽しめました。マルコが最後まで可哀相だったのが気になった。マルコもボクサーならもう少しアクション見せてほしかった。そして義理の妹ちゃんがもう少し暴走してくれたら面白かったかも。
続編があるなら観たい!

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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恋するプリテンダー

2024年09月10日 10時58分43秒 | 映画評論カ行

製作年:2023年
製作国:アメリカ
日本公開:2024年5月10日
監督:ウィル・グラック
出演:シドニー・スウィーニー,グレン・パウエル,ダーモット・マローニー

恋するプリテンダー | ソニー・ピクチャーズ公式

弁護士を目指してロースクールに通うビーは、街角のカフェで出会った金融マンのベンと最高の初デートをするが、ちょっとした行き違いによって燃え上がったはずの恋心が一気...

恋するプリテンダー | ソニー・ピクチャーズ公式

 


弁護士になるためにロースクールに通うビー(シドニー・スウィーニー)は、カフェで出会った金融マンのベン(グレン・パウエル)とデートをして盛り上がったものの、ある行き違いから一気に冷めてしまう。数年後、オーストラリアで結婚式に出席したビーは、そこでベンと再会する。険悪なムードになる二人だが、復縁を迫る元カレを避けたいビーと元カノを振り向かせたいベンは、お互いの目的を達成するまで恋人のふりをする契約を結び、誰もがうらやむようなカップルを演じ始める。
カップルを装う男女が騒動を巻き起こすラブコメディー。元恋人の気を引きたい男性と、復縁を迫る元恋人から逃れたい女性が、お互いの望みをかなえようとカップルのふりをする。メガホンを取るのは『ピーターラビット』シリーズなどのウィル・グラック。『リアリティ』などのシドニー・スウィーニー、『トップガン マーヴェリック』などのグレン・パウエルらが出演する。

久しぶりの王道ラブコメを観ました。既視感はあるものの、こういう安定したラブコメってたまに観ると面白い。皆さん美男美女!スタイル良すぎ!シドニー・スウィーニーのおっぱいの大きさに注目。「トップガン マーヴェリック」のハングマン役のグレン・パウエルが本作では脱いで脱いで脱ぎまくっております。元カレと、元カノと、寄り戻す?戻さない?恋愛メインのお話なのですが、登場人物たちが愛されキャラなので軽い気持ちで観れるのが良かったです。最後にハッピーな気持ちになれたなら成功でしょう。オーストラリアに行きたくなりました。でも救助ヘリをあんな私用で使ってはダメ!

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