股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

グラン・トリノ

2009年05月03日 03時09分51秒 | 映画評論カ行
製作年 : 2008年
製作国 : アメリカ
2009年4月25日公開
監督・製作 : クリント・イーストウッド
出演 : クリント・イーストウッド,ビー・バン,アーニー・ハー
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朝鮮戦争の帰還兵ウォルト・コワルスキーはフォード社を退職し、妻も亡くなりマンネリ化した生活を送っている。彼の妻はウォルトに懺悔することを望んでいたが、頑固な彼は牧師の勧めも断る。そんな時、近所のアジア系移民のギャングがウォルトの隣に住むおとなしい少年タオにウォルトの所有する1972年製グラン・トリノを盗ませようとする。タオに銃を向けるウォルトだが、この出会いがこの二人のこれからの人生を変えていく…。
『チェンジリング』からほとんど間を空けずに公開されるイーストウッド監督作。『ミリオンダラー・ベイビー』以来、4年ぶりに主演も兼ねた。朝鮮戦争従軍経験を持つ気難しい主人公が、近所に引っ越してきたアジア系移民一家との交流を通して、自身の偏見に直面し葛藤する姿を描く。アメリカに暮らす少数民族を温かな眼差しで見つめた物語が胸を打つ。西部劇や刑事ドラマで築き上げた、“男イーストウッド”のヒロイズムが詰まった人間ドラマだ。主人公と友情を育む少年タオ役のビー・バン、彼の姉役のアーニー・ハーなどほとんど無名の役者を起用しているにも関わらず、どんな端役までも行き届いたきめ細かな演出がイーストウッドの真骨頂だ。

イーストウッド監督の作品って、何でこんなに素晴らしいのか…。いやぁ…感動した!妻を亡くした主人公。親戚や近所の人からも嫌われ1人で生活していた頑固じじぃの彼ですが、あるキッカケで1人の少年との交流が始まります。町のギャング達に誘われて悪い事をしていた少年タオ。ある日、タオは頑固じじぃウォルトの愛車(グラン・トリノ)を盗もうとするがバレていまいます彼の悪事を知った彼の姉のスーはウォルトに謝罪しますが、他の家族はそれでもウォルトを避けていました。そんな時にタオの家にギャング達が現われます。するとウォルトはギャング達を追い払います。そこからウォルトと異民族の家族との交流が始まるのです…

登場人物たちには善と悪が非常に分かりやすくなっています。最初はウォルトがタオに人として大切な事を教えていたけど、途中からはタオの誠実な人柄にウォルト自身が学ぶものがあったのかなと思います。最も印象に残ってるのは、やっぱりラストかな。ウォルトが最後の決着をつけようと家を出て行くシーン。自分の事しか考えてなかったウォルトが、妻以外の大切な人のために戦いに行く姿は感動でした彼は最初から誰も傷つけたくなかった…それは挑戦戦争を経験した彼だからこそ知ってるなんだと思います。
小さい町で起こる話ではありますが、様々なメッセージが伝わってくる良質の作品です。

この作品の評価・・・・83点
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ストレンジャーズ/戦慄の訪問者

2009年05月03日 03時05分39秒 | 映画評論サ行
製作年 : 2008年
製作国 : アメリカ
2009年4月4日公開
監督・脚本 : ブライアン・ベルチノ
出演 : リヴ・タイラー,スコット・スピードマン,ジャマ・ワード
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友人の結婚式から別荘へとやってきたクリスティンとジェームズ。クリスティンはジェームズの求婚を断り、気まずい空気が漂っていた。そんな時、突然ドアをノックする音がする。2人が応対に出るとそこには美しい少女がいた。「タマラはいますか?」と訊ねる少女を追い返し、ジェームズはタバコを買いに外出。すると再び、激しいドアのノック音が響きわたる。そして窓の外からは先ほどの少女がこちらをじっと見ているのだった。
実話に基づいて作られた衝撃のスリラー。どこにでもいそうな普通のカップルが突如訪れたストレンジャーズ(訪問者)たちによって恐怖のどん底に叩き落されていく姿を、緊張感あふれる映像で描く。近年日本でも愉快犯的な動機なき犯罪が増加しているが、この作品に登場する犯罪者たちも動機不明のまま、殺人行為を繰り返していく。何を考えているかわからない、さらにマスクで顔さえも見えない――そんな“不明さ”が見るものの恐怖を加速させていく。殺人者たちに襲われるカップルの女性を演じたのはリヴ・タイラー。恐怖に震え上がる女性を熱演している。監督は本作がデビュー作となるブライアン・ベルチノ。

続編制作決定!?それが一番の恐怖です(笑)この程度の作品に続きを作っちゃ駄目でしょーさてさて、正直言いまして…薄っぺらい作品です!動機がない愉快犯という設定ではありますが、それでも内容が薄すぎる…。若いカップルが殺人犯に怯えてひたすら逃げ惑うだけの90分。あー耐えられない(笑)こういう系の作品って毎回思うけど、何で殺人犯が有利になるように事が進んでいくのだろうか??携帯のバッテリー切れってタイミング良すぎじゃね?(笑)で、お決まりの止せばいいのに別行動(笑)友人が訪ねてきた時もそう。明らかにこの後、主人公の銃で誤射されて死ぬっていう展開が見え見えです
怖さとしては、最近のホラー映画よりは怖かったです。あの仮面が「ハロウィン」のマスクより怖かった1フレームの中に後ろからそっと出てくるのは身近な恐怖って感じがして、おもわず目を瞑ってしまったでも後半までその恐怖は続かずスピードダウンしていました…。これが実話だと考えると、さらに怖いけどね…

で結局、何も解決されず、犯人達の動機も分からぬまま終了これで次回作があるなら、また犯人3人衆がどっかの馬鹿カップルを殺す話になるんじゃないかな?

この作品の評価・・・・57点
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