製作年 : 2009年
製作国 : 日本
2009年5月9日公開
監督 : 廣木隆一
出演 : 榮倉奈々,瑛太,柄本明,手塚理美,安田美沙子,大杉漣,津田寛治
official site
仕事を通じて知り合った太郎と交際をはじめた千恵。ある朝、ごっそりと抜け落ちた髪を太郎に見られてしまい、乳がんの治療を受けていること、近々手術を受けることを打ち明け、太郎の前から姿を消す。手術を終えた千恵はかつて太郎が旅した屋久島をひとり訪れていた。そこへ太郎が追ってきて、乳房を失った傷心の千恵に変わらぬ愛を誓う。共に生きて行く決意をしたふたりだったが、千恵のがんは再発してしまう。
若年性乳がんのために24歳の若さで逝った女性の実話が、ドキュメンタリー番組からノンフィクション書籍を経て劇場用映画になった。明日が来ることの奇跡と生きる喜びをメッセージとして残した長島千恵さんの志しを継いだ作品であると同時に、これは恋人たちが恋愛を全うする物語でもある。大好き、一緒にいたい。そのシンプルな気持ちが、悲しみや苦痛、さらには死の恐怖に耐える力となって行く。そんな恋愛を貫いた若い2人の姿が素晴らしい。演じたのは笑顔が魅力の榮倉奈々と、最高の恋人と呼びたいほど誠実で献身的な瑛太。恋人たちの日々を“順撮り”にこだわって活写したのは『ヴァイヴレータ』『きみの友だち』の廣木隆一監督。
テレビのドキュメンタリー、本の両方で号泣してしまった自分ホントに命の大切さ、生きている奇跡を改めて教えてくれた長島千恵さんのメッセージ。これを劇場用映画にすると…なんだかなぁ…。ドキュメンタリー番組や本と比べると内容はかなり薄いです。というかこの話を2時間映画に詰め込む自体が最初から無理ですよ。観ていてまさに「お涙頂戴」って雰囲気が漂っています。ドキュメンタリー番組には、死や病気の恐ろしさであったり、命の大切さ、、生きてる素晴らしさ、そして周りの家族や友人に支えられているから生きているんだ、などなど多くのメッセージがあることです。しかし映画版になるとそれらが全て簡潔に描かれていて、乳癌の怖さも、闘病生活の辛さもあまり伝わってこなくて男女のラブストーリーとしか思えませんでした。千恵さんが伝えたいのはそんな事じゃないはず!!製作者側の金儲けするための戦略が見えて残念ですこれなら映画館でテレビで放送されたのを再編集してドキュメンタリーとして放映してくれた方が心に残るだろうに。
とは言いつつ、涙腺が少しウルウルしてたのも事実ですので、そこまで批判できないかな(笑)
この作品の評価・・・・72点
製作国 : 日本
2009年5月9日公開
監督 : 廣木隆一
出演 : 榮倉奈々,瑛太,柄本明,手塚理美,安田美沙子,大杉漣,津田寛治
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仕事を通じて知り合った太郎と交際をはじめた千恵。ある朝、ごっそりと抜け落ちた髪を太郎に見られてしまい、乳がんの治療を受けていること、近々手術を受けることを打ち明け、太郎の前から姿を消す。手術を終えた千恵はかつて太郎が旅した屋久島をひとり訪れていた。そこへ太郎が追ってきて、乳房を失った傷心の千恵に変わらぬ愛を誓う。共に生きて行く決意をしたふたりだったが、千恵のがんは再発してしまう。
若年性乳がんのために24歳の若さで逝った女性の実話が、ドキュメンタリー番組からノンフィクション書籍を経て劇場用映画になった。明日が来ることの奇跡と生きる喜びをメッセージとして残した長島千恵さんの志しを継いだ作品であると同時に、これは恋人たちが恋愛を全うする物語でもある。大好き、一緒にいたい。そのシンプルな気持ちが、悲しみや苦痛、さらには死の恐怖に耐える力となって行く。そんな恋愛を貫いた若い2人の姿が素晴らしい。演じたのは笑顔が魅力の榮倉奈々と、最高の恋人と呼びたいほど誠実で献身的な瑛太。恋人たちの日々を“順撮り”にこだわって活写したのは『ヴァイヴレータ』『きみの友だち』の廣木隆一監督。
テレビのドキュメンタリー、本の両方で号泣してしまった自分ホントに命の大切さ、生きている奇跡を改めて教えてくれた長島千恵さんのメッセージ。これを劇場用映画にすると…なんだかなぁ…。ドキュメンタリー番組や本と比べると内容はかなり薄いです。というかこの話を2時間映画に詰め込む自体が最初から無理ですよ。観ていてまさに「お涙頂戴」って雰囲気が漂っています。ドキュメンタリー番組には、死や病気の恐ろしさであったり、命の大切さ、、生きてる素晴らしさ、そして周りの家族や友人に支えられているから生きているんだ、などなど多くのメッセージがあることです。しかし映画版になるとそれらが全て簡潔に描かれていて、乳癌の怖さも、闘病生活の辛さもあまり伝わってこなくて男女のラブストーリーとしか思えませんでした。千恵さんが伝えたいのはそんな事じゃないはず!!製作者側の金儲けするための戦略が見えて残念ですこれなら映画館でテレビで放送されたのを再編集してドキュメンタリーとして放映してくれた方が心に残るだろうに。
とは言いつつ、涙腺が少しウルウルしてたのも事実ですので、そこまで批判できないかな(笑)
この作品の評価・・・・72点