股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

メッセンジャー

2013年09月21日 22時19分22秒 | 映画評論マ行
製作年:2009年
製作国:アメリカ
日本公開:2013年3月9日
監督:オーレン・ムーヴァーマン
出演:ベン・フォスター,ウディ・ハレルソン,サマンサ・モートン,ジェナ・マローン
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イラク戦争から帰還したばかりのウイルは上官のトニー大尉と共に、戦死した兵士の遺族に訃報を伝えるメッセンジャーの任務に就く。訃報を受けた遺族は、やり場のない感情を国や戦争に対してではなくウイルたちにぶつけ、日々罵声を浴びる彼は憔悴しきっていた。そんな中、夫を戦争で失ったオリヴィアと出会い、心を通わせていく。
戦死した兵士の遺族に第一報を伝えるメッセンジャーに就くことになった若手兵士の苦悩を描き、世界各国で絶賛された戦争ドラマ。リアルな戦闘シーンではなく、戦死を伝える側と遺族側の悲しみや混乱を描写することで、戦争の悲惨な現実を浮き彫りにする。メッセンジャーを『パンドラム』のベン・フォスターと、本作でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたウディ・ハレルソンが熱演。さらに『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』のサマンサ・モートン、個性派のスティーヴ・ブシェミが脇を固める。

アカデミー賞で助演男優賞と脚本賞にノミネートされた作品。日本じゃ全くと言っていいほど話題にならなかった…。主演のベン・フォスター、どこかで見たことある気がすると思って調べたら『X-メン』のエンジェルだったのね。イメージ違いすぎ!


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兵士の死を遺族に伝える“メッセンジャー”という仕事。実際にある仕事。戦争が無くならない限り、“メッセンジャー”という仕事も無くならないだろう。ある遺族は泣き崩れ、ある遺族は彼らに罵声を浴びせる。「どうしてお前は生きているんだ!!なぜ息子が死んだんだ!!その時お前は何をしていたんだ!!」もし自分が遺族の立場だったら、きっと同じように彼らに怒りをぶつけてしまうのかもしれない。しかし遺族と同様に、悲しい報告をしなければならないメッセンジャーも辛いだろう。精神的に強くなければ絶対に勤まらない仕事だ。戦争というテーマを別の視点から描いた、とても考えさせられる作品でした。

感動…も確かに少しはしましたが、なんだか話のテーマからずれてる感じがして物足りなさも残る作品です。未亡人となった奥さんと関係を持ったりして…もっと他に描いて欲しいことがたくさんあったのに!!ウィルとトニーの私生活での交流場面もそんなに必要ではない。意外と話が淡々進んでいくので、もう少しドラマっぽく描いてくれた方が個人的には良かったかもしれない。しかしベン・フォスターとウディ・ハレルソンは良かった。“戦争反対”というメッセージをストレートに出すのではなく“悲しみを乗り越える”ことを描くことで戦争を悲惨さを描いている作り方は上手い!世界から悲しみの涙が無くなることを願っています。

この作品の評価・・・・70点

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