パピとママ映画のblog

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恋する・ヴァンパイア★★

2015年04月19日 | アクション映画ーカ行
『100回泣くこと』『女子ーズ』などの桐谷美玲が主演を務めたファンタジックラブロマンス。好きな相手に近づくと、その生き血が吸いたくなってしまうヴァンパイアの女性が、正体を隠しながら恋を成就させようと奮闘する。北京の中央戯劇学院で演劇を学んだ俊英・鈴木舞が監督を務める。共演はアイドルグループA.B.C-Zのメンバーでもある、テレビドラマ「魔法★男子チェリーズ」などの戸塚祥太。観る者の胸をときめかせる物語もさることながら、牙を生やした桐谷のキュートな吸血鬼ぶりも必見。
あらすじ:パン職人になることを夢見る少女、キイラ(桐谷美玲)。どこから見ても普通の少女だが、その正体はヴァンパイアだった。そのことを隠しながら哲(戸塚祥太)と思いを寄せ合うキイラだったが、両親を亡くして親戚のところへ行くことになる。それから8年後、パン屋のアルバイトとして忙しい毎日を送るキイラは、哲と偶然の再会を果たす。やがてデートを重ねるようになる二人だが、哲に近づくたびにヴァンパイアとしての本能から彼の血が吸いたくなってしまう。人間との恋はかなわないのかと悩む彼女だったが……。

<感想>せつなくもファンタジックに描くヴァンパイアと人間の許されぬ恋。好きな相手に近づくと血を吸いたくなってしまう女ヴァンパイアを、桐谷美玲が演じるファンタジック・ラブストーリー。ヴァンパイア役の桐谷美玲ちゃん、キュートで可愛いし、唇がなんとも色っぽいのよね。こんなに美人なヴァンパイアに惚れられたら、断る男性っていないよ。
どこから見ても普通なのだが、その正体はヴァンパイアの血をひくキイラ。台湾で両親と森の中で暮らしていたが、そこで少年の哲と出会い二人は仲良しになる。そこで、ギターを弾きながら歌を歌う哲に一目惚れするキイラ。
しかし、両親がヴァンパイアのボスに殺されてしまい、日本の横浜にいるお爺ちゃん柄本明と暮らす叔母さんのパン屋へ同居することに。もちろんお爺ちゃんも叔母さん夫婦もヴァンパイアで、にんにくが苦手だし、銀が苦手で、でも、十字架は平気で、それに変身したりもしないけど、ある瞬間に目が紫色に光って牙をむくのだ。
キイラのおじいちゃん(柄本明)が開発した「アンチアンチエイジング」という薬の効果が効いて、人間と同じように年も取るし、日光に当たっても大丈夫なんです。普通に働き恋に悩みながら、温かな太陽の陽差しの中を笑顔で歩いたりできるので、本当に普通の人間と見た目は変わらない。

ですから、ポップな恋愛映画みたいな映像になっています。後半になるとダークなシーンが、それはキイラにヴァンパイアの男と結婚の話があって、イケメンの韓流スター、チェ・ジニョクはキイラに一目惚れするヴァンパイアの役で出演している。それが確かにかっこいい男なのだ。

その男に恋するのは、キイラと一緒にパン屋で働く留学生役のモン・ガンルーちゃん。彼女は、失恋して横浜の海へ飛び来むところをキイラに助けられた。
それに、香港スターのイーキン・チェンはヴァンパイアのボス役で、キイラの両親を殺した最恐のヴァンパイア。実はお爺さんの柄本明が、パン職人の修業にヨーロッパへ行き、そこでヴァンパイアの村へ入ってしまい、ヴァンパイアの娘と結婚して日本へ帰ってきたわけ。そこで、お爺さんもヴァンパイアになってしまい、キイラ母親は日本人のヴァンパイアで、父親は台湾のヴァンパイアで、妹夫婦は、夫となる男を妹が吸血してヴァンパイアにしてしまったのだ。だから、生まれてきた子供キイラもヴァンパイアなわけなのね。

それでも、横浜で胸を大きくするクリームのセールスをしている哲と再会して、また二人はデートするわけ。キイラの本当の姿を知らない草食ミュージシャン哲を演じる、A.B.C-Zのメンバーの戸塚祥太との胸キュンな展開から目が離せませんから。でも、初めは戸塚祥太のダサイ姿にガッカリでした。でもキイラが床屋へ連れて行って髪を切ったり、洋服を今風にしたりしたら凄いイケメン青年というより可愛い男の子って感じがした。

それに、実生活でも夫婦である田辺誠一と大塚寧々の二人が、映画初共演をしておしどり夫婦っぷりを披露してくれています。大塚寧々のヴァンパイアは力持ちで、パンの粉袋を担いでいるのが笑える。

それでもメインのシーンはほとんど昼間で、全体的に怖くなくてファンタジー満載。でも、ボスのヴァンパイアが襲ってくる時には、コウモリの大群が押し寄せてザワザワとします。それに、キイラをそのボスのヴァンパイアが、結婚相手にと誘拐してしまう場面もあります。もちろん、哲とモン・ガンルーちゃんたちが助けに行くのですがね。銀のナイフでボスを刺す哲の勇気には感動するも、やはりヴァンパイアのボスは強かった。でも、そのナイフの柄がプラスチックで出来ているので、キイラがそのナイフを拾ってボスに立ち向かうわけ。

キイラには、人間の記憶を消す術が使えるのです。それで、哲にその記憶を無くす術をかけるわけ。哲には、幼い時に両親をヴァンパイアの餌食になり、殺された嫌な思い出がある。
キイラと人間の哲は、一度は結婚を諦めたのだが、キイラはやっぱり哲を忘れられない。それで、哲との未来に夢を膨らませてキスをしようとするも、人間の血を求めてしまうヴァンパイアの本能が現れてしまうのです。
でも、哲もキイラがヴァンパイアだということを納得して、結婚を申し込むのですね。そんなヴァンパイア映画、観たことないですよね。
昔観た、スウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」とか、それをリメイクしたクロエ・グレース・モレッツの「モールス」(10)と何となく似ているような感じがしました。
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