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サニー/32★

2018年03月05日 | アクション映画ーサ行

2018年春に人気アイドルグループ“NGT48”を卒業する北原里英が、「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」の白石和彌監督の下、体当たりの熱演で挑んだサスペンス。ある日突然2人の男に拉致・監禁された女性教師の運命を予測不能のストーリー展開で描き出す。共演はピエール瀧、リリー・フランキー、門脇麦。

あらすじ:新潟のとある町。中学校の女性教師・藤井赤理は、24歳の誕生日に2人組の男に拉致される。男たちは赤理を雪深い山麓の廃屋に監禁すると、彼女を“サニー”と呼んでビデオカメラを回し始める。サニーとは、14年前に世間を震撼させた小学生による同級生殺害事の犯人の通称だった。写真も出回り、ネットの中では“犯罪史上、最もかわいい殺人犯”として神格化され、熱狂的な信者を生み出していた。そして赤理を監禁した2人組も、そんなサニーの信者だったのだが…。

<感想>佐世保小6女児同級生殺害事件という実際にあった少女の犯罪に着想を得たという本作。同級生を殺した女子小学生をモチーフに、その彼女サニーを神格化したネットユーザーが結託し、成人したサニーを監禁しようとしたら――という創作を大胆に展開させているのだ。

主演の北原里英ちゃんは全然興味がなく、共演がピエール瀧さんとリリー・フランキーさんに、門脇麦ちゃんとくれば、絶対にハズレなしの映画に違いないと思ったのだが、残念な結果となってました。

14年まえの当時11歳だった少女が、同級生を殺害した事件があったと言う。その少女は裁判で少年院か、または孤児院みたいなところの更生施設で精神状態とかを調べて暮らし、そこから社会に順応できる状態でこの世の中に出てきたのだろうと思ったのだが。全然違っていた。

しかしだ、この映画は、中学教師の北原里英がその殺人鬼の通称サニーだと言うことで、誘拐され監禁されるのだが、ネット社会の現在、その殺人鬼サニーの写真も出回っており、熱狂的な信者たちが拉致監禁する。本作はさらにこれに関するその後のネットカルチャー的な出来事をも盛り込んで、現在の映画にして見せているようだ。

ネット人種の集団狂騒劇みたいだ。人物のどいつもこいつもが、自分だけに夢中で、他者には無責任なのだ。成り行きで殺される人が何人もいるが、けれども侮れない。

人違いで拉致された北原里英を思いっきりオモチャにした後、母性教の教祖に変身させるのだ。あくまでもネット族向けのだ。それがあの有名なピエール瀧が親分で、子分がリリー・フランキーとは、二人の迫力は今一つで、もったいない俳優の使い方である。あと門脇麦ちゃんも。

非常に風変わりな野心作といっていいのか、他人の心をザラっとさせることで、一瞬の陰湿な満足感を得ることがデフォルメされたネットという場で、必然的に元殺人犯女性が女王化したりするが、キャラは暴れて、画面はふざけすぎで、その活気で映画はネットに対抗して、一つの願いを提示しているような。

つまり、アイドル=虚像=のイメージがSNSによって肥大化してゆく、あるいは、グループ卒業というタイミングで、本作ではさらにこれに関するその後のネットカルチャー的な出来事をも取り込んで、現在の映画にしてみせたというわけ。

 

北原里英、本人の持つバックグランドは、新潟という土地の必然性を感じさせるも、その現実と虚構とを隔てる曖昧な境界線は、北原の演じている役がギリギリの状況であることと、撮影現場でも実際にギリギリの状況であったことを巧妙にシンクロさせている。

そして新潟の過酷な雪景色は、奇しくもサニーの凍った心のメタファにもなっているのである。全然笑えないし、面白くもない。こういったネットで信者を集めて、ある事件の犯人を拉致監禁するという。その犯人を懲らしめてなにが面白いというのだ。

 

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