パピとママ映画のblog

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Diner ダイナー★★★・5

2019年07月31日 | アクション映画ータ行

日本冒険小説協会大賞と大藪春彦賞をダブル受賞した平山夢明の代表作『ダイナー』を「さくらん」「ヘルタースケルター」の蜷川実花監督が映画化したサスペンス・アクション。元殺し屋の天才シェフが仕切る殺し屋専門のダイナーを舞台に、殺し合いが日常の恐るべき世界でウェイトレスとして働くハメになったヒロインの壮絶なサバイバルの行方を、華麗な極彩色のヴィジュアルで描き出す。主演は藤原竜也と玉城ティナ。共演に窪田正孝、真矢ミキ。また本郷奏多、斎藤工、小栗旬、土屋アンナはじめ豪華キャストがダイナーに集う個性的な殺し屋役で登場。

あらすじ:日給30万円の怪しいバイトに手を出し、組織に捕まりとあるダイナーで新人ウェイトレスとして働くことになった少女、オオバカナコ。しかしそこは、客の全員が殺し屋というあまりにも特殊なダイナーだった。そして、そこで王のように君臨するのが元殺し屋の天才シェフ、ボンベロだった。イカれた殺し屋たちが次々と現われ、殺し合いさえ日常茶飯事のこの狂気の世界で、はたしてオオバカナコは生き延びることができるのか?

<感想>美味しいメシを食うか?それとも死ぬか?・・・蜷川実花監督の作品というと画像が『さくらん』に似ているような、まるでお伽噺のような、めちゃくちゃ美味しそうなグルメがグロテスクであり、激しいアクションも多いし、赤色を基調にした目にも鮮やかな極彩色の映像美であります。ですが、殺し屋だけが来る専用のレストランが舞台っていう、ユニークな舞台設定を活かしきれていない感じがしてならない。

今回もそれに負けず劣らず、真っ赤な血しぶきなのか背景が真っ赤なのか、来ている全員の衣装の奇抜さもさることながら、今は亡き著名な演出家・蜷川幸雄である父親の秘蔵っ子を主演にして、まるで演劇を観劇をしているように、全員が大声を張り上げてセリフを熱演しているのだ。

タイトル前に玉城ティナ扮するオオバカな、子の可哀そうな身の上話語るシーンが長すぎるのだ。お金欲しさに携帯闇サイトのバイトに手を出したことで、その日のうちに拉致・拷問され、最後には山中に生き埋めされることになるなんて、誰が予想できただろう?・・・上から土を被されるや果たして生き延びることが出来るのだろうか。

「何が得意だ」の問いに必死で考え「私、料理が得意なんです!」と叫ぶ。それが功を表したのか、そこから救い出されボンベロの店でウエィトレスで働くことになるのだが、そこは、やってくる客はみんな超危険人物ばかりで「殺し屋専用の定食屋《ダイナー》」だったのだ。

玉城ティナの、ウェイトレスのコスチュームがとても可愛らしくて、50cmちょっとの細い腰のくびれ具合にひたすら感動した。しかし、これまで在籍していた8人のウェイトレスは、みんな客の気まぐれで潰されたという。つまりだ、カナ子はいつ客に消費されるかわからない使い捨ての9人目だということ。

名前はバカ子でも頭は回転が速い、オーナーが大切にしている1億5千万円相当の「ディーヴァ・ウォッカ」を店の何処かに隠して「私が死んだら二度と見つからないわよ!」と脅すのだ。仕方なくボンベロは、敵からカナ子を守ることを誓うのだった。で、本当に何処へ隠したのか気になるよね、最後に明かされるのだが、実は元の金庫の中へすぐに戻して置いたということ。

人間一生のうちに、こういう“絶景”を撮ってもらえる機会というのはそうはないと思う。SFXでちっちゃく加工された本郷奏多のキッドも、やけに可笑しかった。

これが殺し屋たる彼のいわば武器だというのだが。実話怪談でお馴染みの、平山夢明のフィクションがスタイリッシュに変身を遂げていた。

監督は自分の父親の写真をボスとして、食堂の壁に掛けたりして紛れ込ませ、何だか芸が細かいが、原作の偏執的な感じが薄らいでいて、そこは残念であります。

そのわりに良く分からない脚本の構成部分。本筋では、藤原竜也演じるボンベロの馬鹿に派手派手しいレストランでの物語。

そこに登場する役者の扮する衣裳が、レストランの内装にも負けない華やかさで、目を捉えるものの、厚塗りのイメージを押し並べているわりには、画面の躍動感が乏しい気がした。

中でもやはり主演の藤原竜也が目立つが、共演に窪田正孝のスキン、小栗旬のマテバの奇抜な化粧と衣裳 で直ぐにきえてしまう。それに土屋アンナのマリアはすぐに分かってしまった。

ですが、次期親分の奥田瑛二のコフィと、さすがの宝塚歌劇団の真矢ミキの水を得た魚のような芝居も良かった。黒い衣装でまるで女剣劇を観ているよう。ですが、最後のドンパチが、香港映画と比べると力道感には遠く及ばないのだ。

それに最後までカナコ役の玉城ティナの可愛らしさがうけて、まさか店を開くとは、そこに死んだと思われる藤原竜也が現れるのも王道の脚色である。

蜷川実花監督の秋に公開される『人間失格 太宰治と3人の女たち』(9月13日公開)、大好きな小栗旬が主人公なので期待したいですね。

 

2019年劇場鑑賞作品・・・112  アクション・アドベンチャーランキング

 

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