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マトリックス レザレクションズ ★★★★

2022年01月19日 | アクション映画ーマ行

          

もしもまだ世界が「仮想世界=マトリックス」に支配されていたとしたら?、4作目ながら話は第一作の続きという理由は、20世紀末から21世紀初頭にかけて、とてつもない熱狂とブームを巻き起こした「マトリックス」トリロジー。我々が、当たり前のように暮らしている世界は、実は仮想現実に過ぎず、実際には人間がコンピューターに支配され、生きているような仮想現実(マトリックス)を夢として見せられていた。

「未来世紀ブラジル」(85)のラストを拡張したようなそんな設定は、第一作目が公開された1999年には大きな説得力を持つようになっていた。当時はコンピューターの普及が一般的になり、併せてインターネットの普及も上昇の一途を辿っていたのだから。そんな時代にスタントとVFXを組み合わせた、映像革命ができあがった。「マトリックス」三部作は、デジタル時代のダークファンタジーだったのだ。 

三部作から18年を経て登場する続編「マトリックス レザレクションズ」。これは第一作の続きであることが分かっている。つまり、その後の続編「マトリックス リローデッド」、「マトリックス レボリューションズ」、はノーカウントということなのだ。

この2作がストーリー的に難解になり、1作目のエンタテイメントとメッセージ性が程よいバランスが崩れてしまい、壮絶なる賛否両論を呼んでしまった。いずれにしても1作目の「マトリックス」の世界観が復活したことに変わりはなく、今作のレザレクション=復活に、エキサイティングなドラマを期待したいものだ。

物語は、1作目で現実世界の救世主となったネオは、どうやら過去の記憶をなくし、マトリックスの中で生きているようだ。煮え切らない感情を持て余してセラピストに通うも、苛立ちや不安の原因は分からない。そんな彼の前に、真実を教えるという女が現れる。その手引きによってネオは”現実”を目の当たりにする。

1作目で示唆された暗黒の世界の風景も予告編で確認できたが、この現実から抜け出すために、トーマス(仮想世界のネオの名前)は再びマトリックスに戻り、彼を支配している敵に立ち向かうことになる。

1作目を忠実になぞってはいるが、1作目でネオを現実に目覚めさせたモーフィアスが若返っていたりして、逆にネオが老化した自分の顔を幻視したり。つまり、時制の感覚が1作目とは異なっているのだ。

これはマトリックスが再起動したことによって生じたのだろうか?これは大いに気になる。

マトリックスでは、ネオが現実世界のレジスタンスのリーダーであるモーフィアスから、青と赤のカプセルを提示される。青を飲めば、バーチャルリアリティの世界の中でこれまで通りに生きられる。赤を飲めば現実の世界を知ることになる。本作でもこのカプセルは、大きな意味を持ち中年になったネオは、またも重大な選択を迫られることになるのだった。

ここでも「不思議な国のアリス」を引き合いにだしている。ネオはアリスのように白いウサギのタトゥーの女の子を追いかけたことで、モーフィアスと出会う。真実を知るためにネオは、このウサギの入れ墨の女について行くわけ。

それと、1作目でモーフィアスと共に、マトリックスから現実の世界へと抜け出そうとするネオは、黒い猫が廊下を横切るのを目撃する。さらにそのデジャヴを見るのだ。このデジャヴは、コンピューターがマトリックスを再構築した際に生じるバグのようなもので、今作ではネオがセラピストとの面会している際に黒猫の姿を見るのだ。このセラピストが、実は最後に、ネオと恋人のトリニティとの運命を決める男だったと分かる。

見どころは、ネオの超人的な身体能力を発揮するアクションと、実は空を飛ぶのは、トリニティの方だったこと。最後の朝日を見ながら、二人で大空へと飛び立つのが素敵だった。

 

 

 

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