風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

基礎練習:練習に集中するには

2016-07-19 | パンフルートレッスン

パンフルートの基礎練習はややもすると惰性に流れ集中力が欠けるものです。

  

 

 集中力はイメージ作り。

雑念が入らないためには「絶対うまくなってやる」という信念のもと、せっかくこの世に誕生した1つ1つの音を

愛情を込めて育てて行くことです。

ほとんどの方はテクニックを優先しておられると思いますが、技術力は一朝一夕には進化しません。

同じところをウロウロしている感じですぐに飽きが来てしまいます。

その点「音質」は毎日・毎回違います。

練習では同じところを何回も繰り返します。

惰性で行なっている方は気がつかないでしょうが、毎回1つ1つの音は違っています。

テクニック優先の視点から音の違いがわかるプロフェッショナルに変貌いたしましょう。

だれもいない場での練習とはいえども音質への取り組みはいつも真剣勝負です。

  

 

風の音パンフルート製作工房では鈍重ではあるものの柔らかく温かい素材を使った楽器作りを行なっております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。


基礎練習:半音で柔らかいタンギングを研究

2016-07-17 | 半音のだしかた

パンフルートの半音位置は力加減が見極められる技法探知の宝庫です。

  

半音位置では強くきついタンギングは厳禁、音が破裂してバラけてしまいます。

ということは・・・きついタンギングには元々音がバラける要素を含んでいるのでは?

 

 パンフルート演奏技法基礎固めでは全音位置と半音位置の音を同じレベルで出して行くことが求められます。

パンフルート初心者のうちは意識して半音の出ない調を選んで全音位置のみの練習になりがちですが、この練習

方法だと全音位置の力み加減の音出しだけが身に付き、力配分の発想すら浮かばない偏った蓄積になりがちです。

当初から半音を多く取り入れ両方の長所・欠点を見極めながらバランスよく進んでいきましょう。

遠回りのようですが必ずや初期に蓄積した力配分の音出しが次のステップに進んだとき、幅広い視点で表情豊かな

演奏になる下地になるでしょう。

今まで半音を避けて来た初級・中級者の方も遅くはないですから半音と向き合ってください。

 

半音を出すために楽器を傾けたり下唇で蓋をしたりすると向かい側エッジと吹き口の距離が短くなります。

近くの目標地点に強く荒い空気を送り込むと塊がバラける破綻が起きます。

半音位置では今までの常識を打ち破り思い切り筋肉を緩めて空気を送り出してみましょう。

リラックスした力配分からは想像以上の音が出て来るはずです。

  

 

風の音パンフルート製作工房では温かく鈍重な音の地元産素材を使った楽器作りを行なっております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。


基礎練習:半音で力を抜く感覚をつかもう

2016-07-15 | 半音のだしかた

パンフルートの音出しでは力を込めた唇でも、力を抜い唇でも両方とも音は出ます。

  

両方とも極端なところまで行き着いて音の出方を確かめてください。

 

 必要以上に吹き口(唇)に力が入った音は苦しげであり、窮屈であります。

「口角を広げ両唇を平たく締め付ける」という吹き方は基本で教わったことであり、ごく常識的であろうと思わ

れます。

私は最近♭5つの変ニ長調・#6つの嬰へ長調などほとんど半音の曲を練習するようになって、この常識に疑問

を持つようになってきました。 

半音位置ではこの常識は通用しないのであります。

唇を締め付ける方向に向かうほど音は途切れ途切れにになり、苦しさは倍増します。

私は「これは方向性は真逆だ」と直感し唇の締め付けを緩める方向に向いました。

こちらのほうが楽に音は出るし伸びもよくなり、楽な分音が相当長く続くのです。

今は半音位置のこの感覚を全音位置にも移行させて全体を「必要以上に力の入らない音出し」を研究中でありま

す。

  

 

風の音パンフルート製作工房では温かく鈍重な音の素材をつかって楽器作りを行なっております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。


基礎練習:音に心を込める練習

2016-07-13 | パンフルートレッスン

みなさんはパンフルート練習時で1つ1つの音を出す時、なにを思っていますか。

            

おなじ音を出すのなら、練習時から音に心を込めて聞き手に伝わる音とはなにかを追求しながら進めましょう。

 

 相当手前ミソになりますが、以前私のラジオ放送の音を聞いた方からのお便りを紹介いたします。

「朝のラジオでパンフルートの曲を聞きました。その時からだが衝撃を受けました。

・・・いつもからだの中に隠れているような、普段我慢していることや出て来ないように隠している悲しみとかが

   ブワーと表に出て来るような・・・

でも大丈夫、そんなものを浄化してくれるような曲に思わず感動でした。」

というものです。この方は早速動画サイトやCDで他の人のパンフルートの音を聞いたそうでありますが、私のあの

音には出会なかったそうであります。

このお便りを見て私がパンフルートで音を発する時に一番大切にしている「音に乗せて心を伝える」ということに

初めて受け止めてくださる方が現れたと道半ばではありますが、勇気づけられました。

 

私のページの記事は一貫して「1つ1つの音を大切に出して聞く人に伝える」という視点に立っていますので、皆

様方もこの視点で練習に励めば音に感情が乗り移るのではないでしょうか。 

            

 

風の音パンフルート製作工房では温かくほのぼのとした音質材を使って楽器作りを行なっております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。


基礎練習:半音位置と全音位置の音質が違うのはなぜ

2016-07-11 | 半音のだしかた

ほとんどの曲で半音は混じってまいりますので、パンフルート演奏者は音の統一性に注目すべきです。

   

 

 技術的にはパンフルートの歌口、向かい側エッジと唇の関係の距離と隙間が違って来ます。

全音位置では広い空間にビームを吹き出すので必要以上に唇に力みが入りやすく、音はますます拡散の方向に向

かいます。

半音位置では距離は近く隙間は狭いので力んでしまうと音はバラけてしまいます。

逆に力を抜いて柔らかくふわりとビームを乗せます。

このように物理的な距離の差によりビームの力加減が 違って来て、当然のことに音質も違って来ます。

今のままで両者を統一することは無理ですので、吹く力加減をどちらかに統一しましょう。

パンフルート吹奏の基本はリラックスした構えと筋肉の使いですので、半音位置に決めましょう。

両者を比較して力を抜いた方を採用すると「軟弱な演奏になるのではないか」と思われるでしょうが、力を抜い

た中にも強いタンギングを起こすとか風量・スピードを変えて多彩な演奏が必ずできます。

全体的に音は伸びやかになり、しっとりと情緒ある表現ができる方向性の音となります。

 

   

 

風の音パンフルート製作工房では優しく温かい音の素材でパンフルートの音作りを行なっております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanflute3@yahoo.co.jpまでどうぞ。