パンフルートの高音部は細く強いビームでないと音は出ないと思い込み、ついつい力を込めてしまいます。
パンフルート高音部では「整った気流」をテーマに音出しを研究ください。
みなさんが高音部で滑らかな音が出ない根本的な原因はきついタンギングによる気流の乱れです。
きついタンギングは1気圧の空気の層を弾くように動かして強烈な渦巻きを起こします。
音の立ち上がりは速くて良いのですが、おとはビリビリと震え荒っぽいのです。
吹き口が小さくエッジがすぐ近くにあるパンフルート高音部でこれをやると、音が立ち上がる前にバラけてしま
い失速してしまいます。
高音部半音ではさらに目の前にエッジが迫ります。
霧吹きの器具を想像ください。
水は180°近くに広がり中央部にはあまり集まっていませんね。
これを音にあてはめると芯のないバラけて破綻した状態になります。
パンフルート高音部半音位置の唇とエッジの位置関係そのままで、空気の流れが中央に集まる力具合を研究くだ
さい。
風の音パンフルート製作工房では柔らかく温かい音質の素材を使って楽器作りを行なっております。
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