ぶらぶら人生

心の呟き

レースのカーテンも開けて

2017-03-10 | 身辺雑記
3月10日
朝から薄色の青空が、広がっている。
今まで、薄いレースのカーテンは、昼間も閉めたまま
過ごしていたが、今日初めて開けてみた。
1間(いっけん)分、約1・82メートルの風景を
ガラスの窓越しに眺める。

山と山の谷間に、春霞が漂っている。
(下の写真では、鮮明には分かりにくいけれど…。)



その風景をスマホに収めようと、
バルコニーに出たとき、
ちょうど隣室のSさんが、
布団を干すために出てこられた。
初めて、バルコニーの低い壁を挟んで、
話をした。

Sさんはもの静かな人で、
積極的に話しかけられるタイプではない。
が、私にとって、バルコニーに出て、
話のできるのは、Sさんだけである。

建物の構造上、もう一方のお隣のMさんとは、
高いコンクリートの壁で遮られていて、
廊下でしかお会いできない。

今日初めて、Sさんと、話らしい話をした。
現在91歳。
6月の誕生日で、92歳になられるという。
福岡生まれだが、東京で長年過ごされた様子。
腸を手術することになり、
娘さんの居住しておられる当地に、
移り住まれることになったという。

晴れの日には、布団や枕を干し、
洗濯物も、自分で竿に干しておられる。
(今のところ、私は短期滞在なので、
洗濯物や衣類は、その都度、持ち帰っている。)

Sさんは、立派に自立なさっている。
杖もつかずに、歩いておられる。
老人のお手本のような人だ。
不必要な干渉もなさらないし、
廊下で出会うときなど、いつも表情が穏やかである。
少々難聴気味だが、それは長寿の証なのであろう。

紺碧の海(昼食後)

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