帰宅の庭に、アジサイが咲いていた。
今年は、梅雨入りが遅れているが、6月に入ると、決まって咲き始める。そして、心をよぎる思いも同じである。
同人仲間の詩人、Oさんの訃報が届いたのも、6月の、アジサイが雨に濡れて咲くころであった。数歳年長のOさんであったが、男性ながら、和服の似合う人であった。
私は今もなお、おぼつかない日々を生きながら、アジサイを眺め、往古を偲んでいる。
ギボウシの花も、間もなく開く気配である。
ギボウシの花も、間もなく開く気配である。
シロシキブの蕾が目立ち始めた。
一方、古くからあるムラサキシキブの方は、花が咲くかどうか怪しい気配である。歳月を経すぎて、蕾もおぼつかなげである。