無為の日々が過ぎてゆく。
91歳は91歳なりに、生きている喜びが感じられるように生きたいと思いつつ、このところ充足感のない日々を過ごしている。
毎日、きちんとできているのは、数独と『天声人語』の書き写しのみ。
新しい月を迎えたところで、気分一新を図りたいなどと、殊勝なことを考えてはみるが、さてどこまでその意思を貫けるか?
施設の職員2人が、コロナに感染されたということで、今日は、施設の先生が各部屋を巡回され、検査された。<全員異常なし>であったが、他室への訪問は控え、自室で過ごすようにとのこと。会話はもっぱら電話のみ。もちろん散歩もかなわず。
夕食後、自室前の廊下に出て、ひとり夕陽を眺める。
夕食後、自室前の廊下に出て、ひとり夕陽を眺める。
落日が一番美しいのは6月らしい、と、私の入居当時、5号室におられたKさんから聞いたことを思い出す。しかし、落日は、6月に限らず、いつ見ても美しく、もの寂しい。
最後は、海上を覆う雲の層に沈んでゆくのを見確かめて、部屋に戻る。
19時 5分
19時 10分
19時 15分
19時 10分
19時 15分