ぶらぶら人生

心の呟き

友の訃報

2012-01-11 | 身辺雑記
 昨夜の<お知らせ放送>で、友の死を知った。
 同年生まれの、同業者だった I さんは、終生、一人暮らしであったはず。

 どういう最期を迎えられたのだろう?
 訃報を知って以来、心の隅にひっかかって離れなかった。

 今日、互いに I さんを知る友達から電話があって、多少の情報を得た。
 町内の新年宴会に姿がなく、電話も通じないので、同町内の人が様子を見に行かれたところ、お風呂場に倒れておられたとのこと。
 さらに、友達の話によると、最近は痴呆が入っていたという。
 昨年の夏のことだろう。海岸で花火を楽しむ子どもたちに向かって、騒々しいとしかりつけられることもあり、近隣の人から顰蹙を買われていたとか。
 誇り高き人の晩年は、人目には哀れだったようだ。

 一年に一度くらい、偶然バスに乗合わせることがあり、その時は、近況を語り合った。
 世間の人たちと打ち解けるタイプではなさそうで、その点では、私と似ていた。
 
 昨年の11月頃、スーパーで姿を見かけ、遠くから会釈したのが最後となった。
 その時の、どこか覚束なげで、焦点のない、I さんの姿を思い出す。

 格別親しかった友でもないのに、同年のゆえか、末路の哀しさが心をふさいぐ。 
コメント
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