12月26日（水）の新聞より （クリスマスケーキの容器）

　※　1面
　　薬害肝炎　首相、原告に謝罪
　　　　　　　　　　　　「責任」は言及せず
　　与党　来月7日法案提出
　　待ちわびた対面　ようやく実現（写真入）

　　NHK会長に福地氏
　　　　　　　19年ぶり外部から　採決　賛成10人

　　関連記事
　　　2面　時時刻刻
　　NHK内外　不協和音
　　　　新会長に福地氏
　　　　経済人らに白羽、次々
　　　経営委紛糾、異例の採決
　　　　　　局内・総務省からも批判も
　　　ひと欄
　　　　アサヒビール相談役からNHK会長への就任が決まった　福地茂雄さん（73）
　　　3面　
　　肝炎救済　首相急ぎ足
　　　　　決断迫った野党と日程
　　　　　　「責任」の明記は
　　　　　　　　　原告団なお警戒
　　　　　　　　　歩調合わす民主
　　　社説
　　　　NHK新会長　経営委員会の見識を疑う

　今日の主だったニュースは、薬害肝炎の問題とNHK新会長にかかわることだった。
　前者の、首相に決断を迫らせた要因は、必ずしも首相の止むに止まれぬ信念というより、背後にある政治的な危機感を抜きには考えられないが、それでも原告側にとって有利な展開が見られたのは望ましいことだ。
　後者の、NHK新会長の選出問題は、社説の厳しい批判もあるが、最後に記されているとおり、＜福地新会長が政界や財界との距離を保ち、報道機関のトップとしての責任を果たせるか。厳しくみつめてゆきたい。＞としか言いようがないだろう。「ひと欄」で見る限り、温厚そうな人柄だが、即、名会長と信用することはできないだろう。

　※　天声人語
　コーヒー談義が面白かった。
　漢字で表記するとき、「珈琲」がふつうだが、「可否」と書かれる場合もあるという。
　獅子文六は戦後、『可否道』という新聞小説を書いたとか、明治時代に東京に登場した喫茶店に「可否茶館」というのがあったことなど初耳で、なるほどと思った。
　コーヒー党には、コーヒーが、肝臓がんにかかりにくくなる効果が「ほぼ確実」という（厚生労働省研究班の判断）は、ありがたい。さらに＜糖尿病の予防効果もあり、自律神経に作用して血行もよくなるそうだ。コーヒーは、古くは欧州で「煤（すす）のシロップ」「古靴のエキス」などと呼ばれ、嫌われた歴史がある。めげずに愛飲した人々は、相次ぐ「可」の朗報に、わが意を得たりだろう。＞と、記されている。
　コーヒーが、かつてはひどく忌避された歴史のあることなど、知らなかった。

　（添付写真は、昨日、友人から届いたクリスマスケーキの容器。美味しくいただいた後、可愛い容器を捨てるに忍びず、記念に残しておくことにした。）