「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

20110813

2011-08-13 | 矮小布団圧縮袋

○お盆なので故人を偲び、親類でお墓参りをし、その後、買物に「新潟へ出る」。要するに万代橋を越えて古町側=新潟島へ行くことを、昔から「新潟へ行く」と言うのだ。うちの祖父母世代も父母世代も、自分達兄弟姉妹も子供の頃に言ってた。本来、その場所が「新潟だった」、って感覚だと思う。(ちなみに、自分が離れている間に政令指定都市か何かわからんが区政となり、本来新潟とは思えない所まで全部合併で新潟市内になっちゃってるから、内心実は抵抗感はかなりある。)

 以前に門司港に行った時に感じた「既視感」のとおり、幕末~近代に繁栄期を迎えている港町な点が共通点?なのか、実は近代化遺産ぽい不思議な建築物は、このへんのあちこちに、密かに在る。自分の記憶によると、昭和後期に改築だので壊されて随分無くなったものもあると思うが、平成十年代に入って意外にも「レトロ」なんぞという声がここにも聞かれるようになって、自分が中高生の頃よりも随分「観光地化」が進んでいるような気がする。高度成長期の名残の昔の方が無風流だった分、最近はまち歩き観光ガイドブックなんかできてたりして、雰囲気はややソフトになったように感じられるが、それだけ文化的になった、とも言ってられないようで(北光社もなくなったし、萬松堂にも文信堂にも北書店にも行くけど結局本を買いに探すとなると万代の紀伊国屋でなく駅前のジュンク堂になってしまう…それに、帰省時に必ず梯子する古本屋が激減した)。そして「取り残された」感のあるものが意外にも残っている一方で、駐車場化・シャッター街化したりして先々が案じられるような箇所もある。こういうことは別に、この街に限ったことじゃなくて、日本全国各地で起こっていることなのだろうけれども。


 で、まずは白山の謎の洋館風建築、県政記念館である。 〔明治16年頃(1883)、重要文化財〕
 
  
 2階から庭→白山公園を見てみるキイロイトリと、門の出入りのたれぱんだが見学中。会議場の席や壇の設えも保存されている。これだけ雰囲気あって貴重なのに街中で、わりと気軽に入りやすい。来たの何十年ぶりかなあ。こういう異国感の漂うところでとりとめない思いに彷徨いながら故人を再び偲ぶのである。※基本的に、ここが「子供の頃からの馴染みの場所」などでは全然ないです(^^)


そんな時のBGM:
 Piano Concerto No.20D minor K466 Ⅱ Romance / Mozart (内田光子、テイト、イギリス室内管弦楽団)
 恒例L'Arcの「叙情詩」でもいいんだけど、なんか「ヨーロッパ城物語」(NHK)みたいな気分というか。19世紀だからな。(20110813)


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