「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

20060811

2006-08-11 | 矮小布団圧縮袋

○鈴置洋孝氏の訃報に愕然とする。故・塩沢兼人氏以来の衝撃といってもいい。いわゆるWSなどで連日大々的に喧しくお悔やみを連呼されるような老優ではないかもしれないが、自分の心の中での位置づけ的には新聞1面トップか芸能面の全面ぶちぬき記事で扱われていてもおかしくない、格別な思い入れがあるように思う。塩沢氏や鈴置氏の声というのは、(まだ昭和の時代で「萌え」などという下品な日本語の表現が無かった頃から既に)我々にとっては今日の所謂「萌え」であり、なけなしの「乙女心」のときめく声、であったのだ。お盆前の作業の追い込みのシメで一山越えたものの、この訃報で茫然となってしまい、つい数百キロ以上離れた本州の地方都市に住む出身学校の旧友に、それも数年ぶりだというのに突然「大変だ!」と電話してしまった自分もどうかと思うが(^^;;)、通話で双方これまたいい中年同士のくせに「なにいぃ」「うおおおぉ」と嘆き合ってしまったという…余りにも多くの役名が頭の中を駆け、脳内をその吹き替え、この渋い台詞、あの雄叫びの数々がよみがえって、ぐるぐる巡る。それだけ、20~25年前の子供の頃、その人生の一時期の精神形成にも非常に重要な影響を与えた「声」の持ち主の方が、また一人去っていったのかと思うと、それだけで胸が一杯になってしまう。おそらく少年ジャンプ系などが好きな20代以上の人も、聞けば「えっ、この人が」と気づくのではないだろうか、おそらくKinKiの人も、子供の頃からのTVの記憶とともに。ほら、キンキラのラジオ企画でやってる天津飯とか、ブライト艦長とか初期の日向小次郎とか廬山昇龍覇の人ですよ!といえばわかるだろう。謹んで合掌。(20060811)

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