「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

20100201

2010-02-01 | 矮小布団圧縮袋

○体調がまだ「ぼやけてる」けど、すぐ週が開けてしまって仕事に戻ると、激流の中に放り込まれてるような気分。(※一方、むすび丸はなぜか、神社にいる)

本日のBGM:情熱大陸(TBS、1/31)
 こっちの方を見ちゃったさ(すまんな堂本兄弟w)。先週映画館に行った時にやけにちらしが置いてあるなと思い、生田斗真って人は生で見たことあるし、太宰治の原作はもちろん有名で読んで知ってるし(まあ半分コメディなミステリーみたいなもんだと思ってあまり深刻に読んでなかったのだが)、どういう按配になるんだろ?と思ってネットで予告編を見てたところだった。ちなみに初めに見たのは2003年のSHOCK is Real Shockでの時(井上順さんとか出てて、未唯さんのプロポーションに感動した回の)だったと思う。その次の次の2005年のEndless Shockからが現在の「あの仕様」になっていくので、それ以前のやつは「試作版」的に現在は捉えられているかもしれないが、この何年も何人かの「ライバル役」演者が居る中で、わりと2007年の生田氏と2005年の錦戸氏はインパクトが印象的に残っている。その原因は、主役が「光る」白いぴかぴかがんばり優等生ぽいのと比べて、彼らが「黒」かったからじゃないかと思う(2003年版では斗真氏役は役柄の位置的には「半分黒い」位だったが、2007年度のEndlessのやつでは「黒」くて泣かせたw)。ライバル役といっても歌って踊っての身体能力も高度なものが要求されるし、決して真面目じゃないとは思えないのだが、どういうわけか何かどこかに、あの役が持っている自暴自棄的な腐りに漂う「悪い」感じが、ふわっと滲んでいたような気がするのだ。主役の座長はそういう「黒い」感じがしないし、むしろ対極的なところにいるだろうし。なぜ彼らの回の時に印象に残ったのか、この回だと主人公よりも、むしろ「黒」っぽい方に後半若干感情移入していたんだろうか自分は?台詞の中にも出てきたが、疎外された「決して王道にはなれない」者が知っている「立つ瀬の無い」何か、のような屈折感を、ただの薄いチンピラとしてではなく充分に拮抗させて漂わせている(そしてそれは座長の論理によるさらなる高圧的な調和で薙ぎ倒され抑圧されていくw)方が、見ていた自分には残ってひっかかったのかもしれない。そういう人ももう20代後半である。この生田という人の地上波のドラマは全然見てないし、子供の時の顔のぼんやりとした記憶のかけらから思い出して「こんな顔だったっけ?」な気もしたのだが、太宰治の原作的にはこの役は相当「嫌~な感じ」を出さなければいけないはずで、(予告編や情熱大陸では、随分かっこつけてスタイリッシュな映画らしく見られたのだが)その卑屈な絶望的な「嫌~な感じ」をやろうとしているところは、ちょっと感じた、位。おたんびに爛れた感じ、というのを頑張る、というのも変な言い方だが、それははたしてcharmingなんてものになりうるのだろうか?そのぐらいしか見てないから、この人は自分の中では「どれを演っても同じこの人」という感じではない。むしろ、(悪い意味ではなくて)何かの役とかゲストとかでちらと見かけた時によって顔の印象が全然違う。というか、どういう顔だったのか、見る時でみな違うので、あまりイメージが固まっていない(ただ、声は意外と低音な人だな、と思った)。nobleでもないし、野卑でもない。全く気配を消すこともできる人だったり、映画ごとに全く違う人になるのなら、面白い。そういう一癖のあり方の方が存在感が重くていいかもしれない。SMAPをめざすより、SMAPが全然できていないことをできる方が面白いと思う。葉蔵にはまだ若すぎる感じなのだろうか。「不思議なおじさん」にならないとね。おじさんの嫌~な感じを出すにはまだきれいすぎるかもしれないけど。(いつも卑怯で無責任なくせに居丈高なだけで中身はちっさくて嫌な親父や爺をよく見かけるが、それと比べたらMichael Jacksonのなんと腰の低いことよw) (20100201)
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