ブルーベルだけど

君にはどうでもいいことばかりだね

最近買ったCD 2019.6

2019-06-28 05:30:48 | 日記
アーティストを混在させたオムニバス盤はあまり買う気がしないが、今回は特別。



目当ては、1977年11月1日にリリースされた 紙ふうせん “冬が来る前に”。

夏の昼下がり、青空にくっきりと浮かび上がった雲が緩やかに流れていく様子を眺めているような雰囲気が結構好きで、ネットで知り合ったメンバーと遠隔地同士の多重録音で演ったこともある。

耳にした瞬間、音楽は記憶を紐解き、意識は時空を超えていく。
この曲は、前回書いた悲しい出来事とどうしても被ってしまうのです。



もう1つは、オマケ程度に考えていた 五輪真弓 “少女”。
1972年10月21日のリリースだから、僕はまだ小学生だ。

ところが改めて聴いて、こちらがメインになってしまった。

肝心のボーカルが高域を欠くカサついたトーンで収録されてしまっている以外は、ジャズのスタジオライブの如くオンマイクで残響を抑えたハイリアリティ録音だ。

そして何よりも歌 ・・・ 刻一刻と進み続ける時間軸上で変化を余儀なくされる現実に傷つき揺れ動く “ひとの内面が持つ普遍性” を表現したような歌詞と、その世界を成立させ描ききる感情表現豊かな抜群の歌唱力。


   少女は ひとりで ぼんやりと 坐ってた

   夢が 大きな音をたてて 崩れてしまったの

   かわいい仔犬たちが 年老いてゆくのを

   悲しそうに 見ていたの

   夢が 風の中で 褪せて 消えてしまったの

   木枯らしが 通り過ぎる 垣根の 向こうに

   少女は いつか 行くことを 知っていた



因みに、中島みゆき “ヘッドライト・テールライト” は間奏を含め、この曲のニュアンスと似ている ・・・ 関係者に、この曲のファンがいるのだろうか。







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